50代からの生き方

定年後の仕事と生き方を考える10の視点

早期退職、リストラ、役職定年・・・50代になるとサラリーマン事情も急変します。「これから定年後をどうしよう・・・」「このままで会社に居続けていいのか・・・」人は窮地に立ってはじめてこれからの人生を考えるようになります。本記事では定年後の生き方をどう考えたらいいのか、いくつかの視点でまとめました。

50代に押し寄せる生々しい事例

大手企業に勤め定年卒業した。当面の収入を得るため、再雇用の1年契約をしている。でも給料がとても安い。そのことに納得ができない。今までの経験を生かして自分で仕事を始めたいと思うようになった。定年後の生き方をどうしたらいいか、現役時代よりずっと悩み続けている。(61歳男性)

大手で35年勤めていた。57歳で部長から課長へ格下げ。いわゆる役職定年。これまでの苦労が水の泡。おもしろくないなあと思うようになった。59歳には課長から平社員になってしまった。第二の人生は、好きなことを仕事にしたいと思う。(60歳会社員男性)

50歳を過ぎて会社の合併統合があった。毎年のように会社の名前が変わっていく。そんな中、いつ自分の仕事がなくなるかわからない毎日。自分で仕事をつくらないといけないと感じるようになった。自分が経験した思いを若い人たちに伝えられるような仕事がしたい。(58歳会社員男性)

20年間勤めた会社が再編成。45歳で初めての転職、その後3社を渡り歩いた。以前から独立したい気持ちはあったが、定年後の人生は自分が主人公になりたいと強く思うようになった。(57歳会社員男性)

それまで順調だった。でもある時点で降格、減給。人間不信にもなりかけた。転職も考えたが50代では年齢的にもむずかしい。独立起業という選択肢が浮かんできた(54歳会社員男性)

日々働き方モヤモヤ相談に訪れる50代以上の生の声です。50代でしぼんでしまうのか。それともこの逆風を追い風に変えるのか。逆風は振り返れば追い風になります。それを決めるのは自分次第です。一番大事なことはこれからに人生をどうつくっていきたいかです。一度立ち止まって考えてみましょう。

定年後もお金のために正社員になる実態

人生100年時代と言われます。定年後も働く人は増えています。60歳以上の7割がお金のために働いているとの数字があります。その割合は増えているそうです。年金がもらえるのか?医療費が増えるのでは?介護になったらどうする?定年後の不安が理由なのだとのこと。今回は統計データから感じることをまとめてみました。

現在働いている理由でトップは「お金を稼ぐため」。「健康維持のため」「人と関わりたいから」「仕事が好きだから」「時間に余裕があるから」と2位以下が続く。年金をもらいながらゆとりのある老後を送っている人は減っている。

60歳から理想とする雇用形態は「正社員」が最も多い。起業したりして自由に働くよりも安定的な収入を確保したい心理が強まっているとのことだ。高齢者人口が増える一方、現役世代は減少が続く。シニアの雇用延長に取り組む企業が増える。起業よりも正社員で安定した老後をという人はますます増えそうだ(日経MJ|2018.3.19より引用)

定年まで会社にしがみついて生きてきた上に残りの人生をまた正社員として会社に依存したい・・・そういうことになります。この記事を読んで驚きました。そんな気持ちでいるから健康を損なうことにもなります。そもそも老後という言葉自体に陰りがあります。老後と思うから老後になります。とんでもない話です。

以前学生時代の同級生や後輩たちと30年ぶりに飲み会をやった時のこと。お酒が入り「早く孫の顔を見たいなあ」口々にそう言っていました。内心彼らは何を言っているんだろう?と思いました。まだ50代半ば。これからもっとこうしていきたいという思いはないのだろうか?正直それ以上話す気になられませんでした。

年金がどうなるかなんて気にかけていても埒があきません。国が決めることには納得がいかなくても従わざるを得ません。その時になって途方に暮れてもしょうがありません。だったら自分で稼ぐすべを見つけること。そしてやってみることです。

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一つ知っておかないといけないことがあります。それは定年になったら始めようでは遅いということ。定年後に不安があるのなら定年前の50代から準備を始めることです。会社を卒業して自分の時間ができてからなんて言っていたら実行できません。シゴトづくりには周到な準備が要るからです。時間がない中、自分の時間をやりくりするからこそ価値があります。

定年後の仕事の目的をお金を稼ぐに置くのなら、自分で稼ぐためにどうするかという考え方を持つことです。定年してまで会社に委ねた人生なんて意味がありません。人生は自分のためにあります。根本のところを忘れないでください。気概をもって生きていきましょう。

ワクワクを忘れない

60歳定年が近づいてきた。65歳まで今の会社で延長はできる。60歳からの後の人生には2000万円くらいが必要だという。でもこのままずるずる行っていいんだろうか?これで終わるのは良くない。生涯現役で働いていた方がしあわせなはず。何かはじめた方がいいと思う。でも自分に何ができるんだろう・・・

サラリーマンで55歳を過ぎるとこんな思いがちらほらします。もしこんなことを感じているのなら大いなるチャンスです。一度立ち止まってみよう。そしてどうありたいかを描くこと。それが新しい人生を拓くという第一歩になります。

サラリーマンをずっとやってきて何の疑問ももたずに人生を終える人もいます。終身雇用と言われていた時代はほとんどがそうでした。それが当たり前と思ってきました。でも今は違います。サラリーマンだけで人生を終えるほどもったいないことはありません。

自分の中にあるワクワクって何ですか?「この年になってワクワクなんて・・・」そんなさみしいことを言っていけません。ワクワクは何歳になっても持ち続けるものです。年齢なんて関係ありません。毎日朝起きたらワクワクできる、そんな人生にしたくはないですか?

定年がない生き方

「60歳定年が来たときどうしようか?」「65歳までの雇用延長でほんとにいいんだろうか?」「定年後を年金だけで暮らしていくことに不安を感じる」いろいろな思いが巡るでしょう。発想を変えてみてください。定年ありきの考え方ではなく「定年がない生き方」という視点です。

まず収入というところで考えてみます。サラリーマンをやっていると収入のピークは50代前に来ます。その後下降線をたどり定年、定年後は年金で細々と生活というイメージになります。その年金もいくらもらえるか不透明な時代です。

もし50代でシゴトづくりをする準備を始めたとします。正しい手順でコツコツやれば一定の稼ぎはつくれるようになります。そして50代のどこかの時点で独立起業します。一時的には収入は減ります。でもその後上昇カーブを描いていきます。70代までそれなりでシゴトをしたとして生涯賃金はサラリーマン時代を上回ることになります。

そもそも社会保障制度があてにならない中、自分で稼ぎをつくるという視点を忘れてはいけません。収入を得るという目的もあります。でも実はそれよりも大きな収穫があります。自ら稼ぐということを始めると「生きている実感」が持てるようになるからです。

「そんなこと言っても50代で独立起業をスタートするなんて遅いんじゃないの?」こんな疑問も湧いてくるでしょう。そんなことは全くありません。世の中には遅咲きの成功者と呼ばれる人がたくさんいます。

カーネル・サンダースさんは65歳でケンタッキーフライドチキンを、レイ・クロックさんはミキサーの営業マンから50代にマクドナルドを立ち上げました。安藤百福さんは47歳で世界初のカップ麺を開発しました。アンパンマンのやなせたかしさんは超売れっ子になったときは70歳近くになっていました。これらの人を特別な人と思うのか、それとも自分にもチャンスがあると思うのか。自分でつくる人生の分岐点がここです。

今までやってきたことは自分が思いもよらぬことで花が咲くことがあります。そのためには夢を持ち続けることです。こうしたいと思うことです。夢を持っている人は輝いています。夢を実現するために目標にチャレンジし続けることこそ尊いものはありません。

日々生きていることに意味がないと愚痴っている人生がいいですか?それとも夢へ向かって毎日に生きている実感をもって人生を送っていくのがいいですか?どちらを選択するかは自分自身。できるできないではなく、やろうとする気持ちが肝心です。

定年してからでは遅い

「定年後、年金だけで生活できるのかなあ?」「そもそも生きがいってどうやってつくっていけばいいの?」「50代からの起業なんて年齢として遅くないの?」「役職定年やリストラ、身の回りに起こっていることにどう対応していけばいいの?」

「定年後の第二の人生は自分で決めたい」「50代からいつまでも健康で、生きがいをもって生きていきたい」「人に感謝されながら豊かな人生をつくっていきたい」「定年後も生涯現役を貫いていきたい」

2013年時点の男性の平均寿命は80.21才。60才で定年したら退職してから20年以上ものたくさんの時間が待っています。一方60歳から夫婦2人で必要な生活資金は3,000万といわれます。この時間とお金をどうするか。そのためにも第二の人生設計は必須になります。

こんな状況の中、何も考えず定年を迎えるとどうなるのか?定年でサラリーマンを辞めたとたんにすることがなくなって途方に暮れてしまう・・・だんだん外に出るのも億劫になって引きこもりになってしまう・・・そんな人も現実にいます。特にサラリーマンでそれなりのポジションにいる人は要注意です。会社を辞めてはじめて自分の地位も名誉も人脈もみんな会社があったからと気づくときがやってくるからです。

仕事の経験から価値を見つける

「今まで自分がやってきたことに価値があるんだろうか?」「仕事ひと筋で今日まできたから何も取り柄らしいものがない」こんなふうに思っていないだろうか?特に40代、50代と経験を積み重ねてきた人ほどこんな思考パターンに入る傾向があります。結論から言います。その経験にこそ価値があります。価値は自分が決めるものではありません。第三者が決めるものです。

以前こんな出来事がありました。製薬業界にいるKさん。MR営業現場を30年超えでやってきた仕事ひと筋人間です。その間新人研修を20年やってきました。Kさんに起業ネタではなく、これまで自分がやってきた現業ネタでミニ講座をやってもらいました。医療に関する文献をたくさん読み込んできたから言える豊富な知識。現場で経験したからこそ出てくる具体的な例え話。下手な医者より、はるかにわかりやすい説明でした。

何よりKさんが話しているときたのしそうなこと。質問されたら「あ、そのことならね・・・」と次々にいきいきと答えていくうれしそうな姿。まさに水を得た魚状態。とても印象的でした。これを仕事にしたらさぞワクワクできるんだろうなあ・・・素直に感じました。

人の役に立つことを教える仕事に講師があります。講師というと専門的な知識や人前で上手に話す技術をもっている人がする職業と思っていませんか?それは間違いです。今の時代、知識だけならインターネットで検索したら山ほど出てきます。調べればわかる知識の話を聴きたいなんて誰も思っていません。何より必要なものはその人が「実体験してきたこと」です。体験談にはみんな聴き入ります。共感を生み聴講者に気づきと行動を促します。これこそ今講師に求められる要素です。

「同じ会社で33年続けていくコツ」「海外現地法人を任されたときに覚えておきたい3つの鉄則」「大病したとき会社とどう付き合っていくか術」「フランチャイズ業界のウラ話」どうですか?聴いてみたいと思いませんか?コミュニティには、こんな多彩な持ちネタがある50代メンバーがわんさかいます。

実体験にもとづく貴重な話を自分の中にしまっておくなんてもったいないです。そんな一人ひとりの持ちネタを世の中に広めたい。「世界一受けたい授業~FAA版」を発信できるようコミュニティをつくったりしています。今あなたがやっている現業。これまで長年積み上げてきた経験がある人の役に立つことがあります。いやそれを待っている人が必ずいます。自分の価値を掘り下げてみましょう。
 
⇒こちらも読まれています「自分の強みを見つける8つの鉄則」

定年前に自分で始めた事例

 
50代からの起業って現実的なの?そんなふうに感じるでしょう。実は50代こそ起業へ向けた最大のチャンスです。コミュニティOBの体験談インタビューの一部を紹介します。暮らすようなじぶん旅をプランニングする田辺一宏さん。59歳から起業準備をはじめて独立して1年目のときのインタビューです。

Q:個人でシゴトを始めてよかったことは?

1つ目はお客さまから直接感謝の言葉をいただけることです。お客さまを旅にお連れしたとき、本当によろこんでいただけた、感謝していただけました。なかなかサラリーマンで経験できないことだと思います。今まで金融とかメーカーにいたのでお客さまから直接感謝の言葉をいただくことはありませんでした。

2つ目は自由であることです。残業がないかわりに終わりもない。休みらしい休みはありませんが自分の好きなことをやっているのでたのしいです。3つ目はわくわくできること。最初に相談したときは英会話でやろうとしていました。でもじぶん棚卸で一番のわくわくは学生時代のバックパッカー経験の中にあったことがわかりました。「シニアのバックパッカー」を目指しこれからも自分もやりたいしお客さんも増やしていきたいです。

Q:定年起業への経緯は?

企業の中で輝けるのは40代まで。60歳近くになると仕事の範囲が少なくなってきます。もうサラリーマンの仕事は面白くないなと感じました。60歳で定年で嘱託で残るのか、自分でやりたいことをやるのか迷いました。でも自分でやることを選びました。今はこの道を選んでよかったと思います。

Q:起業後に苦労したことは?

集客ですね。金額も高額なのでなかなか苦労しています。でもこれはやるしかないと思っています。ネットやリアルでいろんな手段を講じています。

Q:今後描く未来は?

パックツアーだけで味わえないじぶんだけの暮らす旅を具体化し、お客さまによろこんでいただきたいです。

こうして60代から本格的に起業した田辺さんは今事業を始めて丸5年。奥様がずっとやりたかった事業を一緒に手掛けながら身の丈でシゴトの幅を広げています。(2020年6月現在)

これまで培ってきたたくさんの経験と人のつながり。それを生かさない手はありません。資金を借りるとか会社を作るとか事務所を開設するとか、そんな見せかけのことだけを考えてはいけません。箱ものにこだわるとリスクを大きくするなるだけです。

これまで歩んできた人生を振り返る。今自分がここに至っている道筋にこそ価値があります。ワクワクできることを軸にこれまでの経験と人のつながりを掛け合わせてみてください。自分のオリジナルなビジネスが浮かび上がってきます。50代は身の丈にあったシゴトづくりに最適の年代です。

定年前にすべきこと

仕事に対するモチベーションも薄れてきてただ毎日会社に通っているだけ。職場では親会社から転籍してきて上のポジションに入っていく。自分がやってきた仕事の仕方は通用しなくなる。定年前になり定年後を考えて今のままで良いのか?かといってこの年では転職は難しい。65歳まで嘱託で会社にいることもできるけどそれも???かといって自分に何ができるのだろうか?モヤモヤしている・・・世の中のリストラ、早期退職、役職定年といった時代背景が反映しています。

じゃあ定年が見え隠れする今、自分に何ができるのかにフォーカスします。定年前と言えば歩んできた人生の厚みが違います。これまで50年以上で培ってきた経験と人のつながりは他の世代ではあり得ないものです。多くの場合自分ではその経験の価値に気づけません。

会社の中では評価されなくても個人でシゴトをするという視点でいけば活用できるものがたくさんあります。価値は客観的に評価されるものです。真剣に自分のことを考えてくれる第三者からフィードバックを受けないと自分ではわかりません。

そうはいっても食べていけるのかなあ・・・そんな声が聞こえてきそうですね。ちなみに僕は独立したとき住宅ローンは2つガッツリありました。もちろん今もそのまま返済しています。でもここまで何とかなっています。リスクを考えればきりがありません。新しいことをはじめるなら、多少のリスクを負うのは当たり前のことと受け止めてください。

あとはスタートを大きく構えないこと。身の丈で小さくお金をつかわないやり方ではじめていくことです。定年前は身の丈シゴトづくりのチャンス。そのためにはまず自分を知ること。まずはここから始めてください。

⇒50代から自分サイズの人生をつくる方法

年金プラスアルファを稼ぐ目標を立てる

50代半ばを過ぎると自分でやる環境が整ってきます。人によって多少の違いはありますが、子供は独立して手が離れていきます。住宅ローンも後半戦もしくは終盤戦になってきます。となると夫婦二人が食べていけることが基盤になります。

退職金も出ます。金額に大小はあってもまとまったお金です。年金も出ます。65歳からだといってもそれなりの金額です。子供たちも巣立っていきます。収入的には奥さんと二人でそれなりに生活できたらいいわけです。それなら「年金プラスアルファ」の収入でOKですよね。リスクは最小限です。

生活基盤は守る。収入よりも生きがい。「年金プラスアルファ」で自分が本当に好きなことで毎日をワクワクしながら生活する働き方こそベストの選択です。

同じ志の仲間とつながる

コミュニティには50代から新しいことをはじめたメンバーが50人以上所属します。みんな一様に目がきらきらしています。まずはそんな人たちと接してみることです。「こんな世界があったんだ!」きっと見える景色が変わることでしょう。そんな人でも最初は定年後に不安を持っていた人ばかりです。毎日目が死んでいる人と会っていても何も変わりません。人は環境でつくられる動物。まずは自ら環境を変えていきましょう。

全国どこからでもご自宅からお気軽に