身の丈起業

中高年からの身の丈起業で知っておきたいサラリーマン活用術

中高年からの複業起業準備で絶対忘れないでいたいことがあります。それは今サラリーマンでいるからこその恩恵を十二分に使い倒しておこうというものです。

サラリーマンにはサラリーマンのときにしか得られない特権があります。逆に言うと、起業した後「サラリーマンをやっている間にやっておけば良かったー」と後悔するものばかりです。

本記事は40代50代が後悔しないために意識しておくべきサラリーマンの特権についてまとめました。

固定収入がある

何はさておきこれが最大の特権です。独立起業したら固定収入がなくなります。毎月決まった日に振り込みなんてありません。これがどれだけ安心できることなのか会社を辞めて初めて実感することになります。起業してすぐの頃は25日に銀行に列ができるのがうらやましく感じられるものです。

サラリーマンをやっていると日々いろいろいやなこともあるでしょう。でもそこはぐっと我慢のしどころ。自分がやりたいことをやれるようになるまでの辛抱です。お金をもらいながら自分がやりたいことの準備ができているんだ・・・そう思ってください。お金さえまわっていれば何をやっていても困ることはありません。何者にも代えがたい特権です。

会社のリソースが活用できる

会社にはさまざまなリソースがあります。リソースとは会社経営に活用できる資源のことを言います。営業、総務、人事、広報、経理、営業企画、物流など。専門部署が組み合わさって会社運営がされています。これらに目を向けてください。

生涯一会社員として過ごすのなら自分の部署のことだけ考えて過ごせばいいです。でも起業を志すのなら会社の経営者になることに視点を置いてください。経営にはこういった専門部署すべての知見が必要になってきます。起業のために新しい知識を学ぼうとする必要はありません。机上の知識だけ詰め込んでも何の役にも立ちません。

では会社のリソースが起業にどう活用できるのかいくつか具体例を挙げてみましょう。ある日、受講しないといけない研修があったとします。「こんな忙しいときに研修なんてやめてほしいよなあ・・・」日々の業務に追われているとついそう感じます。

起業を志すのならここで頭の切り替えをします。研修の内容、講師の話し方、プログラムのつくり方など自分の身になるためにと意識して受講するとすべてのことが役に立つようになります。もし眠たくなったらなぜこの講師は眠たくなるのか反面教師にもなります。

仮に数日間宿泊型の外部研修を受けようとしたら100万円前後の費用が掛かります。起業した後はさまざまな学びが必要になります。自主的にセミナーや研修にも参加し始めます。そんな中個人で100万円を出して受講しようとなりますか?

なかなか難しい話ですよね。費用を会社が出してくれて、しかも給料をもらいながら研修を受けられるという状態。こんなにおいしい話はありません。

毎日の中ででもできることはたくさんあります。それは他部署の人との関わり方を変えていくことです。例えば経理や広報といった種類はその部門にいなかったら無関心な業務です。でも独立起業するとすべて自分でやることになります。これらの部署には、決算書の見方、プレスリリースの作り方などのノウハウが蓄積されています。

今まで関心がなかった部署の仕事を知ろうとすることがスタート。仕事でつながりがないような人と接していきましょう。質問して教わってください。資料も見せてもらいましょう。資料一つとっても社外秘的なものばかりです。仲良くなると後々つながってくることがあります。

独立すると経営に関するすべての事を自分一人でやることになります。そこそこの規模の会社なら各部門ごとの担当は専門家に値します。そんな専門家たちと簡単に話ができる。ノウハウも教えてもらえる。社内に既にいるプロを活用しない手はありません。

単に仕事をこなすだけではもったいないです。いつも自分が起業した後のことも考えてください。その上で彼らと付き合い情報を集めていく。お金をもらって自分が磨ける、こんなありがたい話ってどこにありますか?

実際にビジネスが流れている現場から得るのが最速の方法です。会社にいながらにして情報収集する。そしてそれを将来の自分の経営に生かす。会社を辞める直前の日まで、会社にあるリソースをすべて手に入れてやろう!そんな意気込みでいてください。

将来の人脈候補が確保できる

お客さまや取引先との関係づくりに名刺交換があります。名刺をもらった人が自分の人脈と勘違いしていませんか?それは間違いです。なぜなら、名刺交換をした人はあなた自身にではなく「○○社のあなた」にくっついている人たちだからです。彼らは「○○社の課長、マネージャー」のあなたと付き合いをしています。

僕自身にも苦い体験談があります。会社員時代、関連会社の人たちと付き合っていました。「三宅さんの言う事ならお任せください!」「三宅さんとは一蓮托生です」そんなことを言ってくれる人もたくさんいました。

でもその後転職し、独立してからは何の連絡もなくなりました。当たり前と言えば当たり前のことです。いかに自分が会社の看板に頼って生きてきたかを痛感したのを憶えています。

起業後にサラリーマン時代の名刺を頼りに連絡しても「どちら様でしたっけ?」なんて言われます。そうなってから慌てていてもあとの祭り。会社の看板をはずして一個人としての関係づくりをしていきましょう。

できるだけ接点を広げてください。会社を辞めた後も自分個人と付き合ってくれる人は誰なのか?自分ができないことをやってくれる人がいないか?そんな人を書き出してみることです。

無料で商品サービスを提供できる

新しく世に送り出す商品サービス。果たして本当に買ってもらえるのだろうか?不安に感じますよね。買ってもらえるか否か、その答えは実際に売ってみないとわかりません。じゃあどうしたらいいのか?実際売ってみる、試してみるということになります。これをテストマーケティングと言います。

テストマーケティングは量をこなすことで価値が出てきます。何度もしつこく繰り返すことで商品サービスが改善されるからです。量をこなすためにはたくさんの相手が必要になります。快く引き受けてもらうためには無料提供が基本になります。

サラリーマン時代はテストマーケティングは無料でできます。本業で収入があるからです。一方独立起業してからは無料提供が難しくなります。日々日銭を稼がないといけないからです。

量をこなすのがテストマーケティング。満足いくまでやるにはその間の資金が必要になります。無料で商品サービスを試しながら改善でき実績もできる。これもサラリーマン時代の特権です。

テストマーケティングはどんな感じでやるのでしょう?イメージを湧かせてもらうため、実際に関わったメンバーの事例を紹介します。

コーチングビジネスで起業したい人は、まずはサラリーマン時代に100人と無料コーチングをして、生の声をフィードバックしてもらいました。100人もの実践を踏むことで動じないスキルを身に着けることができました。

アウトドア事業を志す人はまずオリジナルの1Dayキャンプを企画しました。参加費は原価のみ。実際の段取りはやってみないとわからないと貴重な発見しました。その様子を動画に撮影。ホームページに来た人が当日イメージが湧くような素材に応用しました。さらに参加者にどんなことをやってほしいかをヒアリング、独立後のコンテンツづくりに生かしました。

ダイエットアドバイザーを志す人は、オリジナルプログラムを企画しました。それがお客さまにどれくらい受け入れてもらえるのかはわかりません。まずは知り合いに声をかけ1ヶ月~3ヶ月にモニターになってもらいました。相手が出せそうな価格ややってほしいこともその場でヒアリングし、商品を磨き直しました。

テストマーケティングには副産物があります。コミュニティには100人を超えるメンバーがいます。起業前にメンバー同士でテストマーケティングし合う仕組みがあります。

そこでは相手の商品サービスの良いところと改善点をフィードバックします。相手の商品サービスががわかるのはもちろん、相手の人柄まで理解できます。そのことで本当の紹介が生まれることにつながっていきます。

日々アンテナを立てる

ちょっと想像してみてください。まず自分の周りの赤いものが何個あるかを数えてみます。数え終わったら目を閉じる。数秒後目を開けます。そこで青いものは何個あるか考えてみます。青いものの数はわからないはずです。

なぜでしょう?それは赤いものに自分の意識がいっていたからです。自分が意識したものしか頭に残らないということを表しています。

「今自分がやっていることは独立後の何かの役に立たないか?」

そんなアンテナをいつも立てておきましょう。自分手に入れたいものにアンテナさえ立てておけば、目の前で起こること、やっていることが必要な情報として入ってくるようになります。逆にアンテナがなかったらそのまま素通りしていくだけ。起業を志すのならサラリーマン時代からアンテナを立てる訓練をしてください。

毎日起きることを全部ネタにする

ここまでサラリーマンの特権をまとめてきました。でも一方でいろいろと壁にあたることも事実です。その中の一つに現業に対するモチベーションの低下があります。起業へ向け集中すればするほど、今会社でやっている仕事へのやる気が薄れていくというものです。

そんなときどうしたらいいか?答えは「毎日起きることを全部ネタにしてやる」という考え方です。

例えば今営業をやっていたとします。対面するお客さまとはもちろん長い付き合いになります。

「いつ辞めるかわからない自分がこの人にどこまでちゃんと接せられるんだろう・・・」

お客さまへの誠実な思いがあればそんなジレンマに陥ります。会社に対しても「こんないい加減な姿勢で申し訳ない」そんな思いにもなるでしょう。これはどうしようもないことです。まずそんなもんだと受け止めることです。

「毎日起きることを全部ネタにする」とはどういうことでしょう?それは毎日仕事で起こることが自分が起業した後に使えるネタにならないかと常にアンテナを立てることをいいます。

会議をやっていて「こんな時間は無駄だよなあ・・・」と思ったらその時の場面を具体的にメモにします。

ばからしい上司と接して「こんな上司にはなりたくないなあ・・・」と思ったときは、そのときの会話の内容を具体的に書いておきます。どこが良くなくて何を変えたら良くなるのかをメモにします。

人間はすぐに忘れる動物です。その場でメモっておかないとどんどんどこかに消えて去ってしまいます。

こうしたメモが溜まっていくとそれが起業した後の財産になります。

起業で必須でやることは情報発信です。情報発信には自分のお客さまになってほしい人が抱える悩みをできるだけ具体的に伝えていくのがベスト。その場がどんな場でどんな気持ちになったのかは、時間が経過し起業した後にはわからなくなります。そんなときリアルにその時点のことを書いたメモが力を発揮するというわけです。

僕も起業前に会社で行き場を失うほど追い詰められた経験があります。その時の情景をリアルに伝えたくてももう思い出せなくなっています。だからこのメモ、つまりネタノートを作っておけばよかったと後悔しています。こんな失敗経験から出たアイデアです。

起業準備が進めば進むほど現業へのモチベーションは下がっていきます。これは避けられないことです。であればそれを全部ネタにするためにどうするか?そんな発想転換をして毎日を過ごしてみてください。

まとめ

中高年が身の丈起業する前にサラリーマンを最大限する方法について書いてきました。今がいくらイヤだったとしても、近い将来自分の手でつくっていける人生に役立つ。その思いを忘れずに毎日を送っていきましょう。できたらいつまでやるかの期限を決めるのもお忘れなく。

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