身の丈起業

普通のサラリーマンが身の丈起業に失敗する11の理由

起業に失敗する理由とは何だと思いますか?本記事ではホリエモンや孫さんといった特別な人ではなく、昨日まで普通のサラリーマンだった人が起業して失敗するケースをまとめました。その時になって後悔しないよう起業前に知っておいてください。
 

とりあえずで独立する


 
まずは僕自身の失敗体験談から。ふとしたことから起業1年目のことを思い出しました。ラジオをやっているパートナーが僕の名前で検索をしていたそうです。すると「アラフォー専門婚活コーチ」なるものが出てきたと。実は1年目に試行錯誤していた時代のものです。

僕にはサラリーマン23年の経歴があります。3つの会社を渡り歩きました。その過程ですったもんだしました。最後の会社はいやでいやでどうしようもなくなって辞めました。まさに切羽詰まってました。なので何をするかも決めないままとりあえず独立した感じです。

独立するとき収入の糧になりそうだった唯一のものが婚活でした。独立前につながりのあった友人が婚活ビジネスを展開していました。その人が受けきれない案件、つまりおこぼれをいただけるという話があったからです。

そのことだけをアテにしてスタートを切りました。今思い返せばかなり無謀な話。そもそも口を開けて待っていてまわるほど商売は甘いものではありません。案の定、おこぼれなんてほぼ出てきませんでした。挙句はビジネスとしての契約と役割分担が不明瞭なことが原因で人間関係は決裂。最悪の結末になりました。

その後、食べていかないといけません。そこで始めたのがこの婚活コーチ。結婚相談所と提携して新たに自分でビジネスをスタートしようとしました。まずは集客ということで当時流行していたアメブロを書き始めました。本を読んだりセミナーに参加したりしてブログを学びました。でも一向にアクセスは増えませんでした。

ユーチューブでPRする動画も手づくりしました。「あなたは今苦しんでいませんか?」そんな問いかけをしていたようです。「自宅の隅っこで自撮りしているのがすぐにわかりました。見ている人ではなく、三宅さんの方が苦しんでいるって感じでしたよ笑」何かのきっかけでその動画を見つけた知人の話。今では笑い話です。

あとになってわかったことは、集客ノウハウには正しい手順があるということ。自己流でいろいろやっても成果なんて出るはずがないということでした。そんなこともわからず、いろんな情報を自分で集めて自己流でやり続けていたのでした。「自己流では成果は出ない」失敗経験からの学びです。

それ以前になぜ婚活コーチなのか?理由が全くありませんでした。行き当たりばったりでこれならできるかも?そんな軽い気持ちで始めたのも失敗の原因でした。ビジネスは継続が命、継続するためには自分軸になるもの、ワクワクするもの、熱量が上がるものじゃないといけない・・・これも失敗経験を通じて腑に落ちたものです。

婚活コーチの失敗は今の自分を形づくる基盤になった出来事です。その間お金はどんどんなくなって苦労しました。でも意味のあることでした。問題はこれが独立した後の出来事だったこと。できたら起業前に試行錯誤しておくべきでした。

方向性を決めていない


やってはいけないことの最たるものとして、起業後に自分の方向性を模索するということがあります。どういうことなのか?まずこちらを一読してください。

起業して1年目の頃、三宅さんは会うたびに違うことを言ってました。こんな新しいことをやりたいと。名刺も毎回コロコロ変わってましたね。いろんな方向性を模索していたんだと思いますが、名刺が変わるということは方向性が定まっていないということですよね。最初の頃、こんなふうに言ってたのに何で脱線するの?それでご飯が食べていけるようになるまで大変だよなあ・・・と。そんなきびしい中にありながら時々10万円単位のセミナーも受けたり。今だから言える話ですが、正直大丈夫なのかなあ??と感じてました(苦笑)

ある日のこと、僕のことを公私ともに誰よりも知る友人がこんな話をしてくれました。改めて聴いてなるほどと再認識させられました。

40代以降サラリーマンとしてアップダウンの人生を送りました。パワハラ、転職、倒産、失業、再就職、仕事を干される・・・精神的に追い込まれて会社を辞めざるを得ませんでした。46歳のときです。

「辞めてからはじめれば何とかなるだろう」追い込まれて見切り発車。毎日が自由な時間。好奇心だけは人一倍旺盛。そんなことも手伝って友人のコメントのような状態になったわけです。

毎日のように減っていく貯金残高。お金がないので外食は極力減らす。たまに家族とファミレスに行っても自分は最安のメニューを頼む。マクドナルドでもポテトを頼むか否かを悩むような日々。そんな1年の結果はなんと年収200万円台。明細を見たときの衝撃とショックは今でも忘れることができません。

失敗経験は豊富なのでもう一つエピソードを紹介します。ある日、ランチを終え街角を歩いていると1枚のポスターが目に入りました。探偵紹介のポスターでした。ポスターを見てなぜだか起業してすぐの頃の映像がよみがえってきました。

自分のやるべき柱が決まっていない。あれもやりたい、これもやりたいと好奇心だけは旺盛。時間が自由になったからあちこち顔を出してみる。でも毎日売上らしい売上が上がらない。でも生活費、社会保険、税金、住宅ローン、今まで通り支払うものは出ていく。貯金はどんどん減っていく。お金が溶けるようになくなっていく。「どうしよう・・・」焦りだけの毎日。

そんなある日、街角でポスターを見つけた。探偵のフランチャイズ?こんなのもありかな。ちょっと行ってみよう。そんな軽い気持ちでした。新宿にある雑居ビルの一角。小さなエレベーターを降り、暗い事務所で年配のおっさんと面会。「みなさん、こんな感じでやっていらっしゃいますよ(笑)・・・」思い返せば胡散臭ささ満載でした。

成果が出ないと、とりあえず外に行って動いていないと不安になります。闇雲にあちこち顔を出します。でもすべてが空回り。何をどうやればいいのか?方針すら立たない毎日。こんなことで家族には心配をかけられない。一人ぼっちでした。だれも相談できる仲間がいませんでした。堂々巡り。日々悶々としていました。

きちんとした準備をせずに見切り発車するとどうなるのか?自分の軸を決めずに独立するとどんなに大変な思いをするのか?いやというほど痛感しました。これから起業を志す人にはぜったいこんな目をしてほしくない!自分と同じ思いはさせたくない!後になってそんな強い思いにかきたてられました。

起業前にしっかり自分としての軸をつくること。お互いに相談し合える仲間をつくること。起業準備は「正しい手順」で進めること。起業前からお客さまになりそうな人を少しずつ集めていくこと。全ての学びはこうした失敗経験から得たものです。

成功の意味が理解できていない

失敗にはどんなイメージを持っていますか?多額の借金をして返済不能になる。お金が尽きてにっちもさっちもいかなくなる。そんな状態を想像しますよね。でもそうなる前に予期できるはず。先に判断すれば問題は大きくなりません。要は手元の現金を超えてまでやろうとするからおかしくなります。

逆に起業の成功とはどういう状態のことをいうのでしょう?億を稼いでハワイで暮らす。出版してメディアに取り上げられて有名になる。不労所得で遊んで暮らす。豪邸に住む。高くて美味しいものを好きなだけ食べる・・・成功の尺度は人によって違います。

僕は成功の尺度を「しあわせになること」に置いています。あ~生きててよかった。そう感じられる瞬間がたくさん持てることです。これまでやってきてそう感じる瞬間はたくさんありました。そのたびに人生にはお金で買えないものがあると実感します。

もちろん稼ぎは必要です。でも稼ぎオンリーで毎日を送っていたら見える世界がおかしくなります。世の中にはお金だけでは得られないしあわせがあります。

自分サイズのしあわせを得るために必要なこと、それは「継続している」ことです。ビジネスが継続するには二つの重要な要素があります。お金がまわっていることと気持ちが続いていることです。

一時的にお金を稼ぐことはできる。でも継続するには手元のお金がまわっていることが必要になります。出すお金があって自分のところに入ってくるお金がある。この循環です。金は天下の回り物とはよくいったものです。

お金がまわるためには気持ちが続いていることが大前提になります。「売上見込みがたたない・・・」「今月はもうダメだ・・・」起業すると谷が幾度となくやってきます。そんな中にあっても決してあきらめることなく前へ向かって進む気持ち。気持ちなくして継続はあり得ません。良いときはいいんです。重要なのは悪いときをどう乗り切るかです。

さまざまな試行錯誤を経て思うのは、良いときだけ結果を残すのではなく、悪いときでも大崩れしないようにする。どんなときでもベストを尽くす。悪いときでも悪いときなりにちゃんと収めることができて、お店も強くなるんだと思います。

脱サラして悪戦苦闘しながら、10年かけてかき氷の繁盛店をつくった店主の話から抜粋したフレーズ。まさにこの通りです。成功することは続けて行くこと。それ以上でもそれ以下でもありません。

ずっと続いていれば成功。途中でやめなかったら失敗とは言いません。どうすればずっとビジネスを続けていけるのか。そのためにできることをいつも考える習慣をつけましょう。

最初からお金をかけてしまう

独立起業1年目に40%が廃業すると言われます。その理由は何でしょうか?独立起業に対し間違ったとらえ方をしているからです。

起業ときいてどんなイメージをもちますか?資金調達をすること、事業計画をつくること、会社を設立すること、税金の勉強をすること・・・こんな言葉が浮かんでくるのではないですか?創業や開業というとこういった類のものがたくさん出回っています。行政系のセミナーも多数開催されています。その影響もあるのでしょう。

起業するにはお金が要る。だからまずお金の借り方を知らないといけない。お金を借りて事業をはじめた。そう思っていざスタートするとお客さんが集まらない。広告費をつかって宣伝する。家賃もかかる。運転資金がかかる。融資も返済しないといけない。どんどん手持ちの現金がなくなっていく。そのあげくにギブアップ・・・こんな悪循環が廃業へと追い込んでいきます。

「ラーメン屋をやりたい・・・そう言って始める人が典型例。なぜラーメン屋なのか?と質問する。ラーメンが好きだから。店を持つのが夢だからと答える。そうではなくラーメン屋になってその先にどうしたいのがほしい。こういうケースはほぼ廃業になる」

「相談に来たとき敢えて突っ込んで質問してみる。質問への答え方で熱意がわかる。開業後1年の追跡調査をしている。その結果は自己資金を持っている人が強い。計画性をもってしっかり貯めている証拠だ」

これは日本政策金融公庫の担当者からきいたウラ話です。

起業は小さくはじめれば多大なお金はかかりません。最初から会社をつくる必要なんてありません。小さくはじめて大きく育てるのもこれからの時代はナンセンス。小さくはじめて小さいままいくのがいいです。大きくした分、いろいろなところに弊害が出るからです。

ではまずすべきこととは何か?まずお客さまを集めていくことです。お客さまを集めていくための準備をすることです。次に自分がつくった商品を実際売ってブラッシュアップしていくこと。毎日の活動の根源は起業の先にあるものを明確にすること。何のために起業したのか?それがないと気持ちが続きません。「継続した情熱」です。

起業するための手続きなどを気にしていた自分が一番にいたが、それ以前の気持ち的な問題に気づくことができた。みなさんの話を聞いているうちに、自分がやりたいと思っていることが本当に好きなことなのか否か。もう一度掘り下げて考えてみたいと思いました。

おそらく起業して自分の力で飯を食うということがいつの間にか目標になっていた気がしています。自分に何ができるのか考えて行くと、いつの間にか抜け落ちてしまいがちな考え方を発見しました。

コミュニティに体験参加いただいた人のコメントです。この中にヒントが散りばめられています。開業して1年で廃業してしまった・・・そうならないように心に刻んでおきましょう。

まずは店舗をもちたい

一定数で店舗開業をしたい人がいます。肝を据えてやろうという人はそれでいいです。でも多くの場合はとても安易な考えです。「お店が持てたらいいなあ」「他にできることがないからとりあえず店舗にしよう」そんな願望だけで始めてしまいます。そうすると大変な事態が起こります。

創業塾をやって安易に店舗開業する人が多いんです。開業資金としてたくさんのお金を融資で受けます。多くは1年以内に廃業してしまいます。みんな借金を抱えたままの廃業です。この現実は減らしていきたい。何とか警笛を鳴らしたいと思っています

講演で行った商工会議所の経営相談員はこんな話をしていました。

夢の店舗開業!こんな言葉に踊らされます。実際は大きな借金を背負って何も知らずに大海に飛び出すようなものです。店舗を構えるとは大きなリスクを背負うこと。その認識をしっかりともっておきましょう。

「今でこそそこそこまわるようになったが、創業時の1年間は本当にやばかった。できればもうあんな経験は勘弁だ」
知り合いで飲食店オーナーをやっている人はこんなことを言っていました。

「もう二度と物販はしない。在庫を抱える怖ろしさは予想を超えるもの」
一時年商数十億までやっていた別の経営者は話してくれました。

どうしても店舗がやりたいのなら先にお客さまを確保する仕組みをつくらないといけません。立派な店舗をつくったけど閑古鳥がないている状態になるからです。「そんなの当たり前じゃないか」と思うでしょう。でもこの当たり前のことができずに廃業に追い込まれてしまうのが現状です。

僕も起業当初、何か物販をした方がいいと思ってやりかけたことがありました。この商材が売れると知り合いに言われまとめて仕入れしました。20万円程度だったと記憶します。結果全く売れませんでした。準備不足もあったがほぼゼロでした。結局そのお金はドブに捨てることになりました。何千万円の話とは桁が違いますが、在庫を持つことの大変さを垣間みた経験です。

先輩との接点がない

起業したらどんな状態になるのか?ある程度イメージができているのとそうでないとでは差が出ます。イメージを持っていたらその場に至っても慌てることはありません。どうしたらイメージが持てるのか?それは実際にやってきた人の話を聴くこと。つまり先輩談です。

「いろんな人と話ができるので視野が広がりました。話しているとアイデアが出てきます。アイデアが出てくると、だれかに話したくなります。するとだれかとつながります。だれかとつながるとまた視野が広がります。こんなサイクルが動き始めます。これが1年、3年、5年と続いたらどれだけ成長できるんだろう?大変ですがほんと毎日がたのしいです」

「寝ていても朝5時くらいに目が覚めます。あんなことこんなことができるんじゃないかとひらめくから。朝から晩まで仕事をしていてもまったく苦痛じゃない。人からアイデアもらうことのたのしさ。それがすぐ実行に移せる醍醐味。やらされている仕事じゃありません。すべて自分の判断で何でもできます。たのしくてしょうがないです」

知り合い起業家のコメントです。ここではたのしいことについて記しました。逆に苦労することだってもちろんあります。起業の実際を知るには実際に活動している人の話に勝るものはありません。先輩との接点づくりをしていきましょう。

期限がない

起業したくて起業塾に通った。起業家になるためのコンサルも受けた。方向性を決めビジネスモデルも出来上がった。さああとはやるだけの状態。でもいつからが決まっていない。毎日はサラリーマン稼業がある。会社での毎日に追われるようになった。その後配置転換になった。そこでは自分のやりたい仕事をできるようになった。いつの日か起業したいという思いは過去の話になった・・・

例えばこんなケース。最初の動機は起業したいだったかもしれません。でも本当はそうではありませんでしした。今の会社の状況がイヤだったに過ぎません。現実から逃避したいという気持ちになっていただけです。起業したいという気持ちは一時的なものだったということ。ちなみにこうした事例はたくさんあります。

独立起業するのは簡単です。会社を辞めて開業届を出せばいいだけです。重要なことは起業した後です。ここからやり続けることができるのか否か。やる気を継続して持ち続けられるか否か。起業して数年は食えません。蓄えの取り崩しの連続。残高減るたびに胃がキリキリします。思ったように事は進みません。長い長い道のりが待っています。

起業は継続できた人だけが成功できる世界。行き着くところノウハウやハウツーだけでは役に立ちません。継続していくためには生半可な気持ちではできません。何としてもやり切っていこうという気持ちが必要になります。スタート時点でいつまでに起業するのか期限が決まっていないような状態ではやらない方がましです。

「いつか起業してみたい・・・」そう思うでしょう。でもいつかは単なる願望に過ぎません。起業は憧れだけでは成就しません。お金を稼ぐという超リアルな世界です。本当に起業したいのなら本気で取り組んでいかくこと。起業したい、そう思ったら改めて自分の本気度を確認してみてください。

儲かりそうで始める


「儲かりそうだから」「市場がありそうだがら」という考えでビジネスを始める人がいます。もちろんマーケットは重要。でもそもそも儲かるかどうかはやってみないとわかりません。商品は自分がつくるものではなくお客さまが買うものだからです。

【働く喜びこそが仕事を完璧なものにする(アリストテレス)】

こんなが言葉あります。世界を見渡したときお金儲けをしたいからといってよい仕事ができた人はほとんどいなかったようです。自己実現できるから。やっていてたのしいから。良い仕事ができるシンプルな要件と言えます。

儲かりそうで入るとモチベーションが長続きしません。ビジネス成功にとって重要なのは「継続した情熱」。どんなことがあってもへこたれず、たのしく前を向いて進んでいけるかです。「心からたのしいと思える仕事を自分でつくりだす」これしかありません。

情報に振り回される

ネットで検索すると「0年で開業するには」「開業費用ゼロ円パック」「初期費用を抑える最強の開業プラン」「会社設立ゼロ円」などとうたっている広告を目にすることがあります。

こうした広告は、これから起業しようとする人に2つの誤解を与えてしまいます。

一つ目は、本当にゼロ円でできる方法があるんだと思ってしまうこと。世の中にそんなおいしい話があるわけがありません。

初期費用がゼロだけど月額で払っていかないといけない、ここで掛かる費用はゼロだけど他でちゃんと元をとるようになっているなどいろいろとカラクリがあります。商品を買ってもらうためのキャッチコピーですね。

二つ目が重要です。独立開業にはお金が掛かるものと思ってしまうこと。お金がないと起業できないと先入観を与えてしまいます。

税理士経理代行、備品OA機器、資金調達、法人設立、レンタル事務所・・・開業パックの内訳はこんなふうなものです。

ちなみにここに挙がっているもののうちで開業したときに必須のものはありません。税理士は最初から雇わなくていいし、OA機器はネットにつながるPCがあれば十分です。

資金調達も最初からしなくても大丈夫。法人はタイミングが来たら設立すればいいです。事務所は最初は自宅でOK、自宅住所を名刺に出すのに抵抗があれば、住所レンタルというサービスもあります。

起業したときにお金が掛かると思い込む、自己資金で足らないものは借金する、いざ事業をスタートする、思った以上に固定費が掛かる、生活費は今まで通り必要になる、お客さまはなかなか集まらない、だんだん焦りが出てくる、貯金を取り崩しはじめるとどんどん残高が減っていく、にっちもさっちもいかなくなる、廃業に追い込まれる・・・こんな悪循環が起こってしまうわけです。

たくさんある情報や広告に惑わされてはいけません。起業のスタートアップはできるだけお金をかけずに小さくはじめることが鉄則。

お客さまが集まりはじめたら次のステップへ。ファーストステージは見た目なんてどうでもいいこと。まずは事業をまわすことに意識を置いていきましょう。

自由を履き違える


独立起業すると、毎日の時間はすべて自分の時間になる。今さら言うまでもないことです。朝何時まで会社に行かないといけないというのもなくなります。何時に起きようが、今日一日どうやって過ごそうが、誰と付き合おうが自分次第。誰もとがめる人はいません。すべて自己完結です。

起業して数年経った頃。自宅書斎で朝から小冊子の執筆をしていました。お昼をまわり、次の原稿が進まない、アイデアが出ない、どうしよう?そんなときは近所の公園を散歩します。歩きながら青空を眺め、おいしい空気を吸っているといろいろアイデアが湧いてくる。脳が浄化される感じがする。出てきたアイデアを忘れないようにメモして家に着いたらまた仕事を続ける・・・

ちなみにその日は月曜日。平日の公園って想像できますか?人もまばらシニアの人がゆったりと過ごしています。週末のようなごちゃごちゃ感はありません。月曜のお昼すぎにこんなことができるなんてサラリーマン時代には想像もできなかった話だったりします。

自由っていいな、そう思うでしょう。でも自由なことはいい話ばかりではありません。時間が自由ということは縛りがないということ。誰もとがめないからサボっても何も起こらない。人はラクな方へ流される動物。自己管理ができなかったらとんでもない方向へ進んでしまいかねません。

すべて自分が決めるということは今まで以上に自分を律する必要があるということ。独立すると一人でパソコンの前に向かうことが増えます。仕事をしながらもメールが気になったりSNSを見ていたり。気がつくと「もうこんな時間!」ということになっていたりします。

さらにあとに予定がない日は時間の歯止めがないのでついダラダラしがちになる。メールは朝とお昼と夕方しか見ない、この1時間でこれだけのことをやり切るといった自分なりのルールを決めておきたいもの。高度に集中した後に深いリラックスすると脳みそが快適になるといいます。「集中力」は起業家が身に着けるべき必須のスキル。今からトレーニングしていきたいです。

三宅のリアルな失敗談

世の中にはこうすれば成功する・・・といった類の話はごまんとあります。一方でこんなことを失敗した、あの時の失敗があるから今がある・・・といった話は数少ないもの。本当の失敗談は本には書かれないし表には出てきません。でも本当の失敗談にこそ成功へのヒントが隠されています。

「三宅さんが起業したときって、どういう感じだったんですか?」働き方モヤモヤ相談でちょくちょく訊かれます。正直に言います。僕の場合は明確な目的をもってビジョンがあっての起業とは真逆のものでした。会社がイヤ。一刻も早くこの場から逃れたい!その一心でした。

左遷、降格、パワハラ、転職、倒産・・・サラリーマン時代の23年間。大手、その後ベンチャー、中小と渡り歩きいろいろなことが積み重なりました。最後に行った会社で仕事を干され、意図せぬ人事を言い渡されました。このまま会社任せの人生を歩んでいたらやばいことになる、そう思いネガティブな気持ちで飛び出しました。

結果どうなったのか。起業一年目は大変な苦労が待っていました。やりたいことも明確にならずいろんなことに手を出しました。売上もまったく上がりません。当然のことながら手持ちのお金はなくなっていくのみ。キャッシュカードの残高を見るのが怖かった。こんなことを続けていたらどうなるのだろう?毎日が不安の連続でした。

そうやってもがき試行錯誤をする日々。その中から自分が目指している仕事とは何なのか?生き方とはどんなことなのか?を問うようになりました。そして少しずつ見えてくるようになりました。心からたのしいと思える仕事、自分が情熱をかけ続けることができることはこれまでのこんな体験から来ているんだ・・・点と点が少しずつつながっていきました。

起業一年目は見事に失敗。その失敗経験から二つのことを学びました。一つは起業してどうなりたいのかを描いておくこと。起業に踏み出す前にしっかり自分自身を見つめ直す。自分なりのゴールイメージをつくること。そもそもなぜ起業なのかを明確にしておくこと。それがないと拠り所がなくあっちこっちへぶれてしまいます。

もう一つはしっかり準備をしてから起業すること。起業していくためには手順があります。手順を踏みながら一つずつ積み重ねていくこと。いきなり会社を辞めるのではなく収入があるうちに土台をつくっていくこと。準備のないところに成功はありません。当たり前のようだがそれをしない人があまりに多いのも事実です。

「起業は山登りみたいなもの。山が高ければ高いほど準備を周到にしないといけない。準備を怠ると命を失うようなことになる。山の登り方は人それぞれ。自分のペースで登ることが大切」

あるOBが話してくれました。まさにその通りです。

まとめ

ここまで普通のサラリーマンが起業に失敗するケースをまとめてきました。こんな気持ちでいるとうまくいかないというのをあらかじめ知っておけば、遠回りをしなくて済みます。ひとつの参考にしてください。

FAAには70人を超える起業家卒業生OBOGがいます。全国をまたにかけ200回近く講演ビジネスをする人、大手企業と渡り合って食物アレルギー対策ビジネスを展開する人、全くの異業種ゼロからワイナリーを立ち上げた人、地方移住しプライベートキャンプ場をつくった人、写真で心をとらえ多くのファンをつかんで離さない人、行列ができるフィットネスジムを経営する人・・・

みんな今を輝く人たちです。今だけ見ればもしかしたら雲の上の人かもしれません。でもみんな最初は「現状に行き詰まりを感じた」「自分に何ができるの?」「何から始めたいいの?」とモヤモヤの真っただ中にいました。

当時、世の中をこうしたい!自分の進む道はこれしかない!そんな志を高くもっていた人なんて一人もいません。みんな普通のサラリーマンでした。先行きなんてなかった。やろうとすることも漠然としていました。

起業の第一歩は「このままでいいのか?」から始まります。重要なことはモヤモヤをいつまでも引きずらないこと。小さな一歩を踏み出してください。

全国どこからでもご自宅からお気軽に