三宅哲之の体験談

独立してお金がないときの心境とそれを乗り切る方法

独立した後の不安や焦り。いったいどこから来るのでしょうか?それはお金です。お金がなくなると焦り始めます。お金がなくなると不安が押し寄せてきます。いろいろある中、やはりお金がまわるか否かが根本だったりします。

それさえクリアしていれば何だってできます。逆に手元のお金がなくなると新しいことを考える余裕がなくなります。お金がまわらなくなるとどんな心境になるのか?そんなときどう乗り越えていくのかをまとめました。

お金がまわらなくなったときの心境

お金がまわらないというのはどういう状態か?それは翌月の売上の見込みが立たないことです。自分でやり始めると毎月固定で入ってくる収入はなくなリます。毎月毎月ゼロリセット。月末が終わってキャッシュ残高はどうなるか?それを見越して来月はどうしていくか?この繰り返しです。

事業は年間なので1ヶ月単位だけでみるものではありません。ただ手元のキャッシュという視点では月単位です。なぜなら収入は変動するが支出は固定で発生するから。毎月の生活費、税金や社会保険料の支払い、取引先への支払いは収入があろうがなかろうが容赦なく発生します。

来月は売上の見込みが立たない。ということは銀行残高はこうなる。来月の固定費はこれだけ。仕入れや業務委託で発生する金額はこれ。おまけにいつもに増して固定資産税を払わないといけない。そうすると残高はこれだけになる。底をつく。ヤバイ・・・こんな感じですね。

売上は足らないからといってすぐにつくれるような代物ではありません。種まきがあって時間をかけて育ててできるものです。にわか仕込みなんてあり得ません。でも目の前に収入は見込めない。どうしよう・・・焦りだけが先走って今やっていることが手につかなくなリます。

シンプルですが実際にはこれしかありません。いわゆる資金繰りと呼ばれるものです。これまでもその都度何とか乗り越えてきました。今だっていつだって同じことは起こります。

今月は良くても来月はわからない。資金繰りができなくなりキャッシュがなくなると倒産。マイナスなことばかりが頭をよぎるようになります。

1年目のリアルな気持ち

僕の場合は起業1年目は特に大変な目に遭いました。とにかく動かないと話にならないとあちこち外出しまくりました。行った先で「今度一緒にやりましょう」そんな話が出てよろこびました。ところがそんなのに限ってその場限りです。

動けども動けども仕事がとれません。仕事がないからだんだんと焦ってきます。焦れば焦るほど空回りします。貯金が底を尽いてきます。このままいくと2ヶ月でお金がなくなる、ローンも払えなくなる、最悪家族が生活ができなくなるという状態まで追い込まれたことがありました。

どうしよう・・・めちゃくちゃ凹みました。いくら凹んでいても何の解決にもなりません。凹めば凹むほど気持ちは落ちていきます。ハローワークに行って単発で仕事を探したり、別の取り組みをしたり。いろんなことをして急場をしのいだことを思い出します。

不調のときを脱するときの考え方

調子が悪いときはどうするか?僕は人生で最低だったときのことを思い出すことにしています。上司にパワハラを受けて追い込まれたとき。毎朝、会社の建物を見ると吐き気をもよおしていました。出社すると毎日トップの部屋に呼ばれます。ドアを閉めたら外とは完全シャットアウト。

「ふざけたマネばかりするんじゃねえぞ」「会社の中核層がお前のことをどう言っているか知っているか?」「お前のところにはたしか小学生の子供がいたな。オレに逆らったら家族がどうなるかわかるよな?」人事権を楯に脅しをかけてきました。今思い出しても憤りを感じます。

自分の席に着いてもひと言もしゃべることはありません。周囲の人間は見て見ぬふりをします。自分の火の粉が飛んでくるのを避けたいからです。人は話さないとだんだんとしゃべれなくなっていきます。

ただひたすら終業のベルが鳴るまで我慢していました。帰りの電車のホームでいっそ死んだ方がましかも・・・そんなことまで考えたこともありました。

最後の会社に転職したときのこと。仕事を干されてたった一人だったとき。毎日何も仕事がありませんでした。ただデスクに座っているだけ。ごくたまに「この表この通りに作って」とバイトに言われる感じの作業があるだけです。

会社の人たちは変な人ばかり。事務所は静まり返っている。ろくにコミュニケーションもとれない。来る日も来る日もお昼は弁当をもって近くの公園で一人で食べていました。心から情けなかったです。

あの時に比べれば、今はどれほど自由な毎日を送っていることか。あの時に比べれば、今はぜんぜんまし。あの時は苦しかった、でもそれがあるから今がある。「あの時に比べれば」は困難を乗り越えるキーワードになっています。

なんとかなるさケセラセラ

意外に重要なのが心の持ち方です。いい意味での開き直りです。もちろん打てる手はできるだけやってみる前提。やらずして何とかなるはありません。最後は「何とかなるさ」でくぐり抜けられるものです。人事を尽くして天命を待つ。ことわざ通りですね。

人は追い込まれないと本当の力が出せないもの。焦ると自分の力が出せなくなります。独立後はたくさんのカベに当たります。そこでくしゅーんとしていてもはじまりません。とにかくタフであること。まさに精神論です。独立したら精神論こそがキモです。

ケセラセラという楽曲があります。スペイン語で「なるようになる」という意味です。まさに最後は「なるようになる」です。どんなことがあろうといつも前を向いて進むこと。後ろを振り返らないこと。

一度スタートしたのです。とにかくやってみるしかありません。最後は何とかなるさ。後で思い出したらネタ話。ケセラセラでいきましょう。

健康でいること

目の前のお金がなくなるとそのことしか考えられなくなリます。でももし体調を損ねたらどうなるだろうか?そのことばかりが気になって仕事どころではなくなります。普通に生活していれば健康なんて気にすることはありません。でもどこか調子が悪くなってはじめて健康のありがたみがわかるものです。

つい先日もこんなことがありました。ある日急に肩のあたりが痛くなりました。しばらく様子をみていましたが、だんだんと痛みが増していきます。病院に言っても改善されません。痛みがあるとそのことばかりが気になります。やらないといけないことが手につかなくなりました。

健康でいればなんとかなる。健康でさえいれば何らかの手段を講じる。バイトをしてでも目先のお金をつくり出すことはできる。極め付けはここです。健康第一とはよくいったものです。自分のやることがそのまま自分に跳ね返ってきます。自分で事業をやる人にとって健康ほど大切なものはありません。

まとめ

お金がまわらなくなったときにどうしたらいいか?まずメンタルとしてはマイナスに考えることをできるだけ排除することです。行動としては今できることを全てやってみること。普段やったらいいのにと思っていたことを手掛けてみる。

調子が良いときに後回しにしていたやるべきを一気にやってしまう。あとはなんとかなるで乗り切る。人事を尽くして天命を待つということしかありません。

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