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50代からの生き方をつくる早期退職の活用方法

50代になると職場で大きな変化が起こってきます。毎日を送っていると今の仕事に行き詰まり感を感じることも多々あるでしょう。

そんなある日早期退職の募集が始まります。内容をみると条件がそこそこいい。でもここで会社を辞めてしないと将来どうなるのだろう・・・

目に見えない不安が押し寄せてきます。早期退職に応募すべきか、しないでおくべきか、気持ちは揺れ動きます。

この早期退職という制度は、大手企業にしかないとても優遇されたものです。退職金に上乗せしてくれるなんて、恵まれた条件は他にはありません。また新型コロナ禍で企業業績が不透明になる中、今しかないものとも言えます。

まさに千載一遇のチャンスです。次の新たな人生に向けてこのチャンスを活かしてください。絶好のチャンスを逃さないでください。

本記事では、50代からの起業へ向け、早期退職をどう活用するといいかを解説しています。早期退職がどういう制度なのかを理解することによってそれが第二の人生に向けて大きなステップになるということがわかります。

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現業に行き詰まり

現業に行き詰まりという話から入っていきます。これまで50代の方の相談を多数を受けてきました。その中で一番多い相談といってもいいのかもしれません。

職場環境に変化が起こった、今まで通りにはいかないということがスタートです。今まで通りにいかないとわかっていても、スパッと割り切ってというわけにはいかない複雑な心境の中にあります。

まずやってほしいのは、自分自身を客観視するというです。当事者意識の中にいたら、結局グルグルグルグル回るだけで自分を冷静に見ることができません。

客観視すると明らかになるのが心身ともに疲弊しているという状態ではないでしょうか。その結果、身体を壊し、健康を害するといったような事態になったら最悪です。絶対に避けてください。

早期退職制度の特権

50代に訪れる仕事の閉塞感、行き詰まり感の中、早期退職の募集がされます。この制度は大手企業にしかありません。そして出される好条件内容は、新型コロナという厳しい経営環境下限定のものであることを理解しておきましょう。

裏返して言うと、こうした好条件はいつまでも続かないというのが私見です。ありえない破格条件になっているという認識しておいてください。

いろんな情報が飛び交いますが、通常の退職金に加えて年収3年分を上乗せして出すというものもあります。5千万円とか1億円といった金額もニュースに出ます。

起業へ向けて動くという視点に立ったときに、現実的に一番必要なものはまとまったお金です。これだけまとまったお金は定年まで働き続けても得るのは難しいでしょう。

起業してしばらくは食べられません。その間は蓄えで食いつなぎます。少しばかりの蓄えはどんどん目減りし、あっという間に底をつきます。

また、できたら起業前に抱える負債は減らしておきたいものです。住宅ローンなどはまとまったお金があれば一括返済できます。負債が減るとこれから将来に向けて動きやすくなります。

このようにまとまったお金が調達できる絶好の機会が早期退職なのです。起業しようという意思があり、早期退職の募集があったとしたら利用しない手はないということです。

その先どうなる思考

早期退職に応募して会社を辞めると勤め先がなくなるどうなるんだろう・・・という不安が押し寄せてきますよね。不安というのは見えないから不安になります。

見える状態に変えていけば不安は消えていきます。まず選択肢を上げることから始めてみてください。早期退職に応募しなかった場合、早期退職に応募した場合、早期退職応募し転職した場合、早期退職に応募し起業した場合といった感じです。

このように今考えられる選択肢をまず並べて書いてみてください。その横にその先どうなるのかということを想像して具体的に書き出していってください。

早期退職を受けずに会社の残ったら半年後1年後に自分はどうなるのか。早期退職を受けて転職活動をしたら半年後1年後どうなるのかといったイメージです。

そして書いたことを主観的に見ないようにしてください。主観的になると、どうしても物事の見方が偏ってしまいます。なのでもう一人の自分が客観視するといったような意識を持ってください。

選択肢からその先どうなるかを書き並べることによって、自ずと答えが明確になるはずです。これをやらないから不安不安という状態が続くわけです。まずはこの行為をやってみてください。

早期退職を活用する3ステップ

ではこうした早期退職の背景を踏まえて、具体的に何をしていったらいいのかについて3つのステップで整理していきます。

①今の悩み選択肢をリストアップする

上述したように、早期退職を受けた場合、早期退職を受けなかった場合といったように、今ある悩みの選択肢を挙げてみてください。

リストアップするときのコツがあります。まず何のためにそれをやるのかということおさえておいてください。こんがらがった状態にあるものを解きほぐすのが目的です。

悩んでいる時は、頭の中がこんがらがっているので、いったん解きほぐさないと次のステップは踏めません。また選択肢を出すときに10個も20個も出してしまうとまたこんがらがる状態に戻ってしまいます。

なので、3つにまとめるということを意識してください。3つであれば頭の整備はしっかりとついていきます。

そして整理するとき、あまり複雑に考えない、素直に考えるようにしてください。素直にシンプルに考えたらどういう選択肢になるのかを考えるようにしてください。

②その先を考え書き出す

選択肢が書き出せたら、その右にその先どうなるかを書いていきます。重要なのは書き出すということです。書き出すことは自分との対話につながります。

頭の中でいくら考えても答えは見つかりません。思っていることを文字にすると客観視できるようになります。

客観視すると容易に判断がつくようになります。今までああなるこうなると複雑化していたことがシンプルにどうしたらいいかわかるようになります。

「自分はロジカルで論理的に思考できる人間だと思っていたけど、今回チャートで整理することによっていかに自分のことが見れてないかということがわかった」という相談者の事例もあります。

このように自分のことは自分が一番見えないものです。「こんがらがったら客観視するために書き出す」という行為を覚えておいてください

会社人でなく自分

こうして頭の整理をし、自分の進むべき方向が見えてきたら、次は心の持ちようを変えていくステップに進んでください。

今まで30年前後会社の中で過ごしてきました。組織の中にいる自分なんですね。それをいったんリセットしピリオドを打ってください。

そして自分にとって本当に大切なものは何かという思考をしてみてください。おそらくその結果出てくる道標はご自身と家族ということになるのではないでしょうか。

自分と家族を一番に考えて物事を組み立てていく。そうすると今自分がどうしたらいいかということは自ずと答えが見えてくるはずです。

早期退職ワンポイント

「自分本位で人生を考える」。自分本位でいいの?と思うかもしれません。あえてわかってもらうためにこんな表現をしています。

一番大切なのは自分と家族です。会社でも組織でもありません。そこをまずきちんと据えてください。

まとめ

早期退職を有効活用する3ステップ

✓ 今の悩み選択肢を上げる
✓ その先を考え書き出す
✓ 会社人でなく自分

この3つをポイントに早期退職にどう臨んでいくのか、その先の人生をどうつくるのかを考えていってください。鬱積した世界が晴れ晴れした未来へと変わっていくきっかけをつかめるはずです。

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