価値を共有するコミュニティ

複業でコミュニティを立ち上げて主催運営する方法

複業を始めるときにぜひ実践してほしいのが自分のコミュニティをつくることです。ビジネス視点でいうとコミュニティとは自分のファンクラブのようなものです。ビジネスをまわしていくにはファンづくりは必須。ファンがいてくれるとシゴトがさらにたのしくなります。初めてコミュニティを立ち上げていくときに知っておきたいポイントをまとめました。

コミュニティはフラットな場であるのが大前提


 
コミュニティづくりのキモって何だと思いますか?場がフラットであることです。この場は自由。何を話してもいい。否定はなし。素の自分を出せる場。みんなあなたの話を聴いている。一人として話せない人はいない。そこにいる全員が発言できる。自分のことももちろん大事。でも相手のことも考えよう。フィードバックしてあげよう。自分が応援されると相手を応援したくなる。こんなイメージです。コミュニティをつくるときまず最初におさえておきたい重要な要素です。

コミュニティはエネルギーの原動力

なぜコミュニティをつくるのでしょうか?それは所属するメンバーのエネルギーの源になるからです。まさに日々の活力を湧き出させる原動力になります。コミュニティは人でできています。毎日息づく人たちだ。人から伝わるものは他には代えられません。

「今日は元気をもらいました」「こんなことができるようになりました」最初は伏し目がちだった人が会うたびに目を輝かせるようになります。人の成長を目の当たりにするとはこのことをいうのでしょう。

ある意味、舞台を設けているようなイメージです。つくった舞台の上でメンバーが自分らしさを満開にして活動する。そんな光景を日々感じることができるようになります。その一つひとつが自分にも跳ね返ってくる。コミュニティを運営した人だけが味わえる感覚です。

新規客獲得・収益から考えるコミュニティづくり

収益の基盤をつくるという視点でもコミュニティは有効です。商品を買ってもらう、セミナーに参加してもらう。すべてとてもありがたいことです。でもその場その場で終わってしまうとビジネスは先細りになってしまいます。リピートしてもらってはじめてビジネスは安定します。

一見さんのビジネスはその場限りになります。一度に高額の商品を買っていただいてもそれは単月の収益にしかなりません。ストック型の固定収入をつくってはじめて事業は継続します。そのベースになるのがコミュニティ収益です。

お客さまを増やしていく上でも意味があります。新規のお客さまを獲得するには既存のお客さまの5倍のコストが掛かると言われます。であれば既存のお客さまを大切にすることに注力するのが理に叶っています。既存のお客さまに自社の商品サービスの良さを実感してもらって紹介していただける流れをつくっていきます。集まった人から困り事をヒアリングすることで新しい商品のネタも見つけることもできます。

もちろん新規開拓をしないということではありません。新規開拓も折り込みながら既存客のベースをつくっていくことに重きを置いた活動をしていきます。新規開拓をするときにもリピーターになってくれることを念頭に置きます。どんな人でもお客さまにするという考え方では長続きしません。新規開拓をする際にもコミュニティづくりを意識する。お客さまづくりのゴールをコミュニティにすることに置く。覚えておいてください。

コミュニティ立ち上げのノウハウ

コミュニティのつくり方ノウハウについて共有します。自分がやりたいことが決まったらまずコミュニティを起ち上げます。今はSNSという便利なツールがあります。例えばフェイスブック。フェイスブックのグループ機能を使えば簡単にコミュニティの器をつくることができます。

次に同じ志向、思いのある知り合いへ自分から発信して招待していきます。一方で主催者自ら投稿していきます。「ここに所属したらメリットがある」そう思ってもらうことです。実際はなかなかメンバーからの書き込みはありません。でも懲りずにやり続けます。「どう思いますか?」といった質問形式にするのも一手です。参加者から自然なコメントを引き出せるようになったらコミュニティは盛り上がっていきます。

発信を続けても反応がないとだんだん萎えていきます。立ち上げ時は自分を応援してくれるコアメンバーをつくるのがコツです。コアメンバーにコメントや投稿してもらうことで場がだんだん盛り上がっていきます。

SNSができるまではメーリングリストなどを使っていました。メーリングリストは管理人からの一方通行なのでなかなか交流が生まれにくいのが難点でした。SNSにはコメント機能があります。お互いにコメントし合うことで双方向のやりとりが生まれます。

コミュニティを育てるものです。育てていくにはメンバーが集まってきたら、自分中心でまわさずみんなを主役にすることです。メンバーが協力者になってくれるとともに、メンバーのバックグラウンドにいる人も強力な協力者になっていきます。やりたいことを常に脳(あたま)に思い続けていると、無意識のうちに脳と足が動いていて思いもよらぬ出会いから協力者が生まれます。

自分事として相手の気持ちがわかる人を集めてコミュニティをつくっていきましょう。誰かがやっているコミュニティに参加者として体験をしてみるのも一手です。一参加者になることでコミュニティに何が必要かを体験できます。参加者目線で良かったことと悪かったことを整理します。良かったところは真似し、悪かったところを自分のコミュニティでは改善します。

休憩時間の雑談を活用する


 
異業種交流会などに参加したことはありますか?そこには決まって交流タイムと呼ばれるものが設けられています。人脈をつくろうというのが目的です。こうした交流タイムで人のつながりはできるのでしょうか?仮にできたとしても上辺のものが大半になります。

なぜならこうした場では自分のメリットになることしか考えないからです。ビジネスありきで話をするからです。ありませんよね。「名刺交換してください」「お互いに交流してください」そう言われると構えてしまいます。今から交流しないといけないと思ってしまいます。PRしないといけないと感じてしまいます。PRしようとしたら人となりは出なくなります。ビジネスライクな話だけではお互いを知り合うことなんてできません。フラットな会話は自然な流れの中で生まれるもです。

じゃあどうしたらいいのでしょう?ポイントになるのが休憩時間です。休憩時間がほっと一息つける時間です。そんなときに前後の人と接してみると自然な会話が生まれます。雑談なので構えた感じになりません。立ち話になるのもいいですね。会話のキャッチボールでお互いの共通点を探してみるのも切り口です。

例えばこんな感じです。相手もメガネをかけていました。よく見るとメガネのメーカーが同じだとわかりました。普通では買わないメーカー。そのことについて話すとお互いにこだわりを持っていることがわかりました。一気に親近感が湧いてきました。その場で会った他の誰よりも印象に残ったことを覚えています。

仕事でつながろう、つながろうとアクションを起こしたら意外と思うようになりません。こちらから提案していったときも同じようにうまくいきません。一方で新しいシゴトが生まれるときは自分が意識していないときが大半です。ずっと続けてきたご縁を通じて紹介してもらったりします。「三宅さん、こんな仕事されてましたよね?こんな話があるけどどうですか?」こんな感じです。これが人とのつながりです。

コミュニティは人と人とのつながりが勝負。所属するメンバーのつながりの濃さがコミュニティの質を決めます。つながり力を加速するために休憩時間は重要。主催する側に立ったとき休憩時間を上手に使えるようになりましょう。人のつながりは「休憩時の雑談」で生まれます。

一人ひとりを気にかけてあげる

コミュニティを維持発展させていくためには参加者の気持ちになって考えることが第一。今やっていることで参加者にとってどんな感情になるのだろう?どうしたら参加者がよろこんでくれるのだろうかを常に念頭に置くことです。

でも現実はどこまでそんなことができるのでしょう。経験則で言うと40人を超えるとメンバー一人ひとりを個々に把握することが難しくなります。100人規模になると限界を迎えます。学校のひとクラスがこの人数になっているのも理由があると感じます。

人は気にかけてほしい動物です。気にかけてくれていると感じたらうれしいものです。人数が増えてくるとなかなか難しいのが現実。でもこの気持ちを忘れることなく運営していけたらコミュニティは活性化します。逆に問題が起こったときは気にかける気持ちが欠けていたということになります。

全員にこっち向いては考えない

自分が手塩をかけて立ち上げたコミュニティ、所属している全員に活性化してほしい。イベントやセミナーがあったらみんな参加してほしい・・・運営を続けていくとこんな思いになります。さみしい話ですが、実際はそうはならないしできないものです。

人の気持ちは時間や環境とともに変わっていきます。コミュニティに加わってくれたときのモチベーションがずっと続くわけでもありません。主催側は最初とモチベーションが変わっていないのでギャップが生じます。「何で伝わらないんだろう?」余計なストレスがかかります。

ではどうしたらいいのでしょうか。答えは今積極的にコミュニティに関わってくれるメンバーをしっかりフォローすることです。良くないのはのべつまくなくメリハリなく運営すること。そうするとせっかくこっちを向いてくれている人まで手薄になってしまいます。これが現実と受け止めることが大切です。

コミュニティ立ち上げの事例

コミュニティOBのインタビュー事例を紹介します。

この仕事は犬が大好きではじめました。事業をはじめる前の話。犬友達が増えていきました。そこで会う人はごはんやしつけのことで悩む人がすごく多かった。僕はそんなに悩んだことはありませんでした。

悩みを聴けば聴くほど自分の知識が浅いなと思うようになりました。そこでいろいろと掘り下げていくようになりました。掘り下げていくとこれがおもしろい。どうせ掘っていくのなら「やっちゃおう」そんな気持ちになったんですね。

3年前から犬友達のコミュニティの管理人をやっています。280人くらいです。当初は5~6人ではじめました。その後オフ会などやるようになりました。リアルで会うといろんな情報が入ってきます。この人たちに自分で何かできたらいいなあ・・・その想いが起業へとつながっていきました。

この人は会社員の頃に犬の仲間づくりコミュニティをつくってきました。起業スタートするときコミュニティの仲間が惜しみない応援してくれました。このことが起業離陸をスムーズに押し上げる結果につながりました。コミュニティは自分のファンです。ビジネスはファンづくりをするようなもの。それを目の当たりにした事例です。

タテで立ち上げヨコで維持発展する

コミュニティの立ち上げは主催者対メンバーで始まります。例えば講師と受講生という関係をイメージするとわかりやすいですね。いわゆるタテのつながりです。講師一人にN人の受講生という構図です。でもタテ関係だけだとコミュニティとして維持存続するのは難しくなります。

先述したように、コミュニティを維持する原理原則は所属メンバー一人ひとりを気にかけてあげることです。これさえできていれば安定します。でもメンバーが一定の人数を超えると物理的に主催者一人で面倒を見ることは不可能になります。そんなときにどうすればいいのでしょうか?

それはヨコのつながりを強くするということです。ヨコのつながりとはメンバー対メンバーという関係性をいいます。主催者はヨコのつながりが広がるような企画や投げかけをしていきます。主催者はあくまできっかけをつくることに徹してください。メンバーに主体的に動いてもらえるようにすることです。主催者主導だとヨコのつながりにはなりません。「ここにいることに価値がある」そう思ってもらえるようにすることがコミュニティの維持発展につながっていきます。

コミュニティから生まれる大きな副産物

ここまではノウハウの話をしてきました。もちろんすべて大切なことです。実はそれよりも伝えたいことがあります。コミュニティをつくるとさらに代えがたいものを得ることができます。それが「自分がたのしく仕事ができる」ということです。

先日もセミナーを開催した後、懇親会に行いました。懇親会のことを「課外授業」と呼んでいます。課外授業ではセミナーの時間では話せなかったホンネやそれぞれの人がもつネタがぶっちゃけでやりとりされます。ぶっちゃけでやりとりするからこそ価値が出ます。だから飲み会も授業の一環です。

課外授業の場は本当にたのしいです。その場にいるのはみんなクライアントさん。でも愉快な仲間でもあります。ちょっと語弊がありますが、コミュニティ活動は仕事と思わずにやれているところがあります。そのくらいたのしいもの。たのしいから継続できる。継続するから成長する。そんなサイクルが体感できます。「自分がたのしんで仕事ができている」シンプルにこの上ない状態と言えます。そのことがやりがいにもつながっています。

主催者はぶれない

人とつながるということは良いことばかりではありません。「あちらではああ言っている」「こちらではこう言っている」「こうしてほしいという要望がある」「こんなウワサがたっている」運営者にはいろんな声が耳に入ってきます。中には批判めいたものもあったりします。もちろん気になります。でもそのたびに一喜一憂していては神経がもちません。

人は一人ひとりみんな違うもの。価値観も異なります。その時の状況によっていろんな考え方や発言があって当たり前です。その人の考えを否定しないこと。いったん受け止めること。そして自分の信念は守る。何のためのコミュニティなのか?主催者にはぶれない覚悟が必要になります。

コミュニティは無限の可能性

コミュニティは一朝一夕、小手先のテクニックでできるものではありません。なぜなら人が構成メンバーになっているから。人の心をノウハウだけで動かそうなんて絶対にできるものではありません。価値観を共有しお互いのコミュニケーションを維持しながら時間を掛けてつくっていきましょう。コミュニティには無限の可能性があります。

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