起業したら税務のことはどうしたらいいんだろう?やっぱり税理士とかに頼まないといけないのかなあ?こんな疑問がありますよね?個人事業主でスタートするなら最初のうちから顧問税理士をつける必要はありません。まずは自分で確定申告してやってみるというながれでOKです。
やがて事業が少しまわってきたとき、法人化したときにはいよいよ顧問税理士をどうするかを視野に入れないといけません。ひと口に税理士といってもいろんな人がいます。どのあたりに基準をおいて選んでいけばいいのでしょうか?
本記事では僕自身の体験談として顧問税理士としてもっていてほしい要件を挙げてみたいと思います。
僕は個人事業主でスタートしました。当時同じ時期に事業をスタートした税理士の知り合いがいました。何となくご縁がありそのまま顧問になってもらうことにしました。
なので僕が事業スタート以来ずっと7年間に渡ってお付き合いをしています。弊社のこれまでの試行錯誤、紆余曲折をすべて知っていると言っても過言ではありません。
彼は毎月弊社に訪れてくれます。先月までの経営状況を数字として報告してくれます。同時に領収書や帳票類を渡します。ここまではどこにでもある光景だと思います。
ここからが彼の本領発揮。「今、状況はどうなんですか?」「どうしたいのですか?」事業の中身に突っ込んできます。時には資料の受け渡しは15分程度、あとは数時間じっくり会社のことについてディスカッションするなんて場があったりします。
先日彼とマンツーマンで飲む席がありました。日頃は極めて冷静沈着、私情は表に出さないタイプです。その日はお酒も進んで次第にぶっちゃけトークになっていきました。
僕:「最近は少し慣れたけど、◯◯さん、結構自分の意見をビシッと言うよなあ。自分でやってないくせにそこまで言うな!腹立つなあ!正直そんな場面もしょっちゅうあったよ。特に起業して3年目くらいまではね笑」
税理士:「そうでしたか笑 たしかにズバスバ言っているかもしれませんね。失礼があったらお詫びします」
僕:「いやいや、とんでもないよ。その時は一瞬頭に血が上るけど、後になって考え直すと確かにそうだよなあ、もっとしっかり考えないとだめだよなあ・・・ということばかりだった。節々で◯◯さんにズバッと言ってもらわなかったら今の僕はなかったと思う。感謝してます。でも頑固だよなあー笑」
税理士:「はいそうですね笑 僕は経営者のご家族のことに軸を置いていつも考えるようにしています。今やろうとしていることが果たしてご家族のしあわせになるのか否かが判断基準です。なので他のクライアントさんでもプライベートまで立ち入った質問もしています」
起業して成功した先に何があるのか?そうまさに「家族のしあわせ」です。いっぱい稼ぐとか著名になるとかそんなことではないと思っています。帳簿をつける、決算書を作るだけが税理士の仕事ではありません。
表面いい格好しようが虚勢を張ろうが数字はウソをつきません。数字からの視点でクライアントがどういう方向へ向いていくのがいいのかを本気になって二人三脚で考えてくれる。これこそホンモノの税理士だと思います。僕の顧問はそんな唯一無二の税理士です。「相手のために言いにくいことも言ってあげること」これこそが真のパートナーです。