生き方

自律した生き方をするために必要な自己分析3つの手順

「自分に何ができるんだろう?」「自分の強みって何だろう?」「資格取得を少しはしてきたけどそれがビジネスになるとは思えないし・・・」

そんなときは自己分析でまず自分を振り返ってみましょう・・・ネットや本を読むと書かれている。じゃあやってみようと取り掛かってみる。すると・・・

「自己分析はやってみましたが、強みは見つかりませんでした」「自己分析が必要だと本で読んだのでやってみましたが、かえって堂々めぐりになってしまいました」「結局、自分は何がしたいのかわからなくなりました」

こんな状態になることが多いもの。複業ネタを見つけるときに自己分析必須のステップになります。これをじぶん棚卸と呼びます。

棚卸は正しいコツと手順を踏まえないと意味がない作業になります。成果を出すにも方法があります。本記事では正しい棚卸の手順を共有します。

頭にあることを全て書き出す

じぶん棚卸には3つのステップがあります。最初のステップは「書き出す」ということ。頭の中だけで考えません。いろいろなことを思っているだけでは余計にぐちゃぐちゃになります。

何事もとにかく書き出してみること。そうすることで頭の整理ができてきます。

おすすめしたのが「手書き」です。面倒でも手書きで書き出すということにトライしてみてください。

手書きすることで書くと脳が動きます。書いた時の筆跡も残ります。少し時間をあけて見直したときも「あ、こないだはこんなことを考えていたんだ」と思い出すことができます。

パソコンで入力するとそうはなりません。文字変換などに意識がいって集中力も分散します。アナログなやり方こそ重要。ぜひ手書きをトライしてください。

書き出す作業は一度にすべてやらないこと。考えるときは集中した方がいいです。でも時間を置くと違った視点が生まれるものです。忘れていたことをふと思い出すこともあります。何日か小出しにして作業するのがベストです。

書き出したことを第三者に話してみる

2つ目のステップは「話す」ということ。書くだけで終わらせてはいけません。「棚卸をやったけど堂々めぐりになって答えが出てこない」という人は書くまでで終わった人です。

書いただけで終わっている人がどんなにたくさんいるかはこれまでの相談者の数を考えただけで明らかです。

書いたことは必ず誰かに話してみましょう。自分が話す言葉を自分の耳で聴くことで理解が深まるという感覚を味わうこともできます。

「自分ってこんなことを思っていたんだ!」話しながら気づきが生まれます。話すことで自分の思考が整理できます。書くだけで終わらせた場合と話した場合の差は歴然とします。

このとき話す相手はちゃんと選ぶのがコツ。相手としてベストなのは同じ志をもつ仲間。自分と同じように自律を目指している人です。

そういう人は自分も同じことに悩んでいるので誰よりも真剣に聴いてくれます。親身になって考えてくれます。その代わり相手から依頼があったときはきちんとお返ししてあげることを忘れないでください。

同じ志の仲間はそうそう見つからないもの。そのときは、日頃あなたのことをあまり知らない他業種の人に話してみてください。

話す相手として避けた方がいいのは自分のことをよく知っている友人です。話しやすい反面、先入観をもっているので客観的な視点がなくなってしまうからです。

話した相手からフィードバックをもらう

棚卸3つ目のステップは「フィードバックをしてもらう」こと。話を聴いてもらった相手から質問してもらいます。そして感想や気づいたことをコメントしてもらいましょう。最初は質問してもらうことから始めたいです。

「それってどういうことなの?」「何でそう思ったの?」「その時どんな気持ちだった?」

自分が考えていることは質問を受けることで磨かれていきます。質問の答えを話しているうちに自分の考えが整理できるからです。自分の原点が客観的に浮き彫りになっていくのが実感できます。

次に自分の強みはどんなところかを聴いてみましょう。

「これってすごいですね!」「他の人ではできないよー」「えっ?そんな大したことでもないし自分では当たり前と思っていた」

こんな会話が出てくるはず。これがフィードバック効果です。

心理学に「ジョハリの窓」という理論があります。

人には、自分にも他人にもわかっている「開放の窓」(open self)、自分はわかっているが他人がわかっていない「秘密の窓」(hidden self)、自分はわかっていないが他人がわかる「盲点の窓」(blind self) 、自分も他人もわかっていない「未知の窓」(unknown self) がある。自己開示とフィードバックで自分が知らない自分を知ることができる

という内容です。

自分のことが自分が一番わかっていなかったりします。自分の強みを知るためには「開放の窓」を大きくする必要があるわけです。

自分が相手にフィードバックしてあげるときは「自分だったらこうする」「自分がお客さまだったらこう思う」という姿勢で向き合ってください。

評論や批判はまったく意味がありません。「自分事」としてとらえてあげることが何より大切です。

書く、話す、フィードバックのサイクル

「書く」→「話す」→「フィードバック」という3つのステップを定期的にお互いにし合う方法が有効です。

相手のことを心から応援する気持ちを大切にしたい思いで「チアワーク」と呼んでいます。これまでの積み重ねてきた経験値から自分のことを掘り起こす方法としてもっともシンプルでかつ有効な手段と言い切れます。

この3つのステップにはもう一つの効果があります。それは起業家にとって必要なスキルを磨けること。

決められた時間内で自分のことを的確に話すことは「プレゼン力」を磨くことにつながります。相手の話をしっかり聴くことは「ヒアリング力」を磨くことにつながります。相手のことを短時間でつかみフィードバックすることは「質問力・発想力・コメント力」を磨くことにつながります。

副産物も得られる正しい棚卸の手順、ぜひ実践してみてください。

棚卸で引き出したい3つの要素

成功したい!誰もが思うことです。じゃあ、どうなったら成功と言えるのでしょうか?億の富を得ること、名声を得ること・・・もちろんそれも成功かもしれません。でもこれらはある意味一過性のものでしかありません。

それよりもっと大切なことは事業が「継続していること」。事業が続いているということはお金がまわっているということ。加えてたのしく毎日を迎えることができているということ。

では「継続する」ために何が必要になるのでしょう?継続していくためには3つの軸があります。

1つ目が「ワクワクできる」こと。そのことを考えはじめたらいてもたってもいられない。そんな「わくわく」をシゴトにしていくことが重要です。

できることから入ったら、いつか必ず続けていくのが難しい局面がやってきます。

2つ目が「なぜそのシゴトなのか?」を熱く語れるものであること。何のためにそれをやるのか?自律してどうなりたいのか?あなたの未来はどこにあるのか?どんな人を助けてあげたいのか?

ビジネスをはじめ日々を送っていると自分を見失うときが出てきます。そんなときに「なぜこのシゴトをしようと決めたのか」自分の拠り所をしっかり持っておくとぶれません。

3つ目が「個性・自分らしさ」。事業が継続していくためには他とちがう何かが必要になります。とんがること、独自性と言われるものです。

でもあふれるほどの商品サービスが出回っている中、商品で差別化するのは難題。

そこであなた自身を個性をウリにします。自分らしさとは何なのかを掘り下げていきます。あなたが歩んできた人生はあなただけのもの。その背景にはあなただけがもつ個性、自分らしさがあります。

まとめ

この3つを見つけていくために「自分を知る」ことからはじめます。この「自分を知る」ために行うプロセスが「じぶん棚卸」。中途半端にやってはいけません。とことん自分と向き合ってください。

自分一人では限界があります。だから第三者の力を借ります。いわば自分が知らないダイヤモンドの「原石」を見つけていくプロセスと言えます。。

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