世の中の最新情報がリアルタイムで見つかる日経MJ。誌面で一覧できることに温もりがあってネットにはない魅力を感じる。誌面には起業アイデアやビジネスネタの着眼点・着想点が満載だ。そんな中から有益な記事をピックアップ、起業の指針を立てるために役立つことをまとめている。(随時追加更新)
- 世の中の当たり前を疑ってみる(2019.1.16号)
- 何を買うかよりどう買うか(2018.11.30号)
- 200年企業と俺のフレンチに学ぶ(2018.8.29号)
- 店舗にこだわらないゴースト◯◯(2018.8.8号)
- 新しいサービスは当たり前を解体して考えることから生まれる(2018.4.18号)
- 時代の変化に即応できるか否かが次への境目(2018.7.18号)
- 個性×オリジナリティ×自分らしさで視点を変えると新しいものが生まれる(2018.7.6号)
- 失敗するくらいの大振りをしないとホームランは出ない(2018.4.27号)
- 原理原則を守りながら個性を強める(2018.4.2号)
- 奇策なんてない、基本にこだわることが全て(2018.3.14号)
- 売上を追うのではなく「顧客一人ひとりの満足度を徹底して高める」(2018.2.26号)
- 「えっ?そんなこと?」に一転集中すれば人が集まる(2018.2.4号)
- 売れそうなものより作りたいものを作る(2018.1.1号)
- ありそうでなかったを行動に移し継続する(2017.12.13号)
- 団塊ジュニア40代男性の消費5分類(2017.12.18号)
- 大きくなったからこそこだわる個店の面白さ(2017.10.23号)
- 弱者の戦い方、狭く広げる(2017.10.13号)
- 掟破り飲食店(2017.3.27号)
- これからはピンの時代(2017.1.1号)
- 事業は強く長く~一時代を築いた経営者の言葉(2016.11.30号)
- シニア向け商材から見える生涯現役の必要性(2016.2.5号)
- 効率化だけでなく非効率化(2016.1.1号)
- 自分で考えて自分で行動する(2013.8)
世の中の当たり前を疑ってみる(2019.1.16号)
ドライバー不足で苦境に立つ運送業界。そんな中にあって4期連続最高益の会社がある。丸和運輸機関だ。何をやっているのか・・・。
ヤマト運輸がアマゾンの当日配送から手を引いた。そこに入り込んだ。個人事業主をネットワークする独自の体制。集荷業務がないのでスケジュールが組みやすい。強みを使って大手が手放した荷物に取り組んだ。
マツモトキヨシの商品仕入れから検品、納品、返品を一括で請け負う。ノー在庫、ノー検品を実現した。今ではドライバーが店舗の鍵を預かり開店前に商品を届けるところまでやって効率化をサポートしている。
さらに地方スーパーへ向けて生産者を紹介し産直の取引をスタートさせる。商品は店内の棚のレイアウトに合わせた状態で届く。
「ただ商品を運ぶだけでなく弱点を補強してくれる存在。特に店員の作業負担軽減でかなりの効果を感じている」とスーパー幹部コメント。今後はドライバーが棚の陳列や在庫棚卸しまでするようにしたいという。
運送業は荷物を運ぶのが仕事。従来の考え方だ。「誰もやらないことをやる」「想像するだけでは甘い。考え抜いた先に道がある」丸和運輸社長は言う。
創業した八百屋が破綻し、トラック1台から今を築き上げたバイタリティもさることながら着眼点の違いにはおおいに学びがあるのではないだろうか?
世の中には「それって当たり前でしょ」と思い込んでいるものがたくさんある。
そんな時「ほんとにそれしかないの?」「他にやりようがあるのでは?」「お客さまの立場に立ったらこうやった方がいいよね」と着眼点を変えてみる。そこに今までにはなかったビジネスをつくるヒントが隠れている。
何を買うかよりどう買うか(2018.11.30号)
欲しいものはあればネットで検索してどこに居ても手に入る昨今。一方でその日、その時、その人からつい買ってしまうことがあるだろう。今回はそんな特集記事から紹介したい。
京王百貨店に若者が集まっているという。理由は「空気がゆっくりしていてさばいている感じがしない」から。
「デパートで化粧品を買うことを”顔面課金”って呼んでいる。高いものだからプロに相談したい」「店員さんがやさしい。年配の人に支持されるのは信頼できる」とは20代女性の声。シニア御用達のデパートに変化が出ている。
伊勢丹新宿本店ではブランドタグを隠した洋服を売っている。ブランドのテイストを把握した上で購入するのがネットの買い方。これは真逆。
「迷わずに買いたいものと迷いたい、考えたい買物が分かれてきている」「便利だからこそ見えなくなっているものがある」
HMV&BOOKS。星座文庫なるコーナーがある。同じ星座の著者本が並んでいる。「ときには毒っぽさのある乙女座のあなたへ」といったポップが並ぶ。
立地の悪い場所にわざわざ来てもらえるようにするために一般の本屋やネット検索のレコメンドとは違う出会いをつくった。
その人から買いたい。自分で考えて買いたい。新鮮な体験がしたい。いずれもお客さまからみたら当たり前のこと。
ネットで全てができるようになった時代だからこそ当たり前に価値が生まれる。起業するなら心得ておきたいキホンと言えるだろう。
200年企業と俺のフレンチに学ぶ(2018.8.29号)
東京江東区にある老舗和菓子屋。フランス料理業界に新風を巻き起こした俺のフレンチ。一見対照的な事例が一面の中に掲載されていた。
でもその根っこにあるものは「お客さまがよろこんでくれること×関わる人の気持ちを考える」ということにあった。そんな記事エッセンスを紹介する。
和菓子「船橋屋」は江戸時代から213年続く老舗。看板を守るために励行してきたことがある。「売るより作れ」。売ることよりも顧客のためにいい商品を提供することに集中する。
「浮利を追わず」。目先の利益に飛びつかない。短期的に収益が上がっても長期的には悪影響が出る。「軸はぶらさないがイノベーションを起こさないとシュリンクする」。
今や知らない人はいない存在になった「俺のフレンチ」。ブックオフ創業者が70歳で始めたということだけでもすごい。フレンチなのに立ち食いという衝撃的な触書き。高価でゆったり席に座って食べるという固定概念を一掃した。
立ち食いにすることで顧客回転率を上げ、一人あたりの専有スペースも小さくする。そのことで安価でも成り立つ料金設定を実現した。原価率も通常店の3〜4割を6割以上にキープする仕組みをつくりだした。
一流シェフを引き抜くために「好きな食材を好きなだけ使っていい」というシェフのやる気を高める。調理学校を卒業して10年経って働いているのは1割に満たない料理人の新たな道をつくろうと考えた。
200年守り続けてきたこと。時代の変化に対応すること。シェフに働きがい、消費者に本当に美味しい料理を訳安く提供するという双方のニーズからビジネスをつくること。二つの事例から起業に学ぶべきところは多い。
店舗にこだわらないゴースト◯◯(2018.8.8号)
自前の店舗や教室などハコはなし。自分の腕以外は何も持たない。そんなやり方をゴースト◯◯という。いくつか事例が掲載されていた。
裏通りにあるビルの2階。平日と土曜にこだわり弁当をつくっている。一見レストランの調理風景に見える場所。そこはシェアキッチン、そば屋と共同利用している。ゴーストレストランだ。
通勤前にコーヒーを飲みに行く感覚で立ち寄れる「カフェ英会話」。講師は航空会社での勤務経験を生かし留学カウンセラーとして働く傍ら、カフェ英会話を運営する。
地下鉄の商業施設内で話し方教室を行うフリーアナウンサー、百貨店の空きスペースで靴磨き教室を行う人。
開業するなら店舗を持つのが常識と思っていないだろうか?そんな固定概念は一掃しよう。店舗を持つからコストが掛かる。しかも固定費だ。
店舗を持たなくても商売はできる。常識を疑おう。そして自分で常識をつくっていこう。
新しいサービスは当たり前を解体して考えることから生まれる(2018.4.18号)
国内外からお客さまを集める未来食堂の店主の発想力の鍛え方。その語録に起業するとき、新たなサービスを考えるときの着想の仕方を学ぼう。
「エアービーアンドビーなどが展開する民泊も日本には昔から民宿など類似のサービスがありました。
新しいサービスと呼ばれるものでも全くの白紙から生まれたものは多くありません。まず当たり前と思われることを解体して考えることが重要です」
「その際、当たり前のことに感じる自分の息苦しさや違和感を検証することで自分だけのアイデアが生まれます。例えばあつらえは偏食だった自分が飲食店に感じていた違和感から生まれました」
「もともとIT業界にいました。IT業界は外食とは縁遠い世界と思われるかもしれません。アイデアを練るときには、自分がいる場所から遠い世界から着想のヒントを探した方がいい」
当たり前と思っていることをまっさらで考え直してみる。自分が利用する目線に立って何かがおかしいと思うことを改善していく。身のまわりにある出来事が起業の新しいアイデアを生み出すことにつながる。
時代の変化に即応できるか否かが次への境目(2018.7.18号)
時代は日々刻々と変化している。変化に即応できない企業は淘汰されていく。その象徴的な記事が掲載されていた。
旅行業界のガリバーJTB。米国をはじめとしたオンライン旅行会社の台頭で苦戦を強いられている。分社していた会社を統合して経営資源を集中するなどの策を講じているとのこと。
「欧米で起こっている波が日本にもやってくる。経営判断は間違っていない。ただ変化には対応しないといけない。体力のあるうちに改革する」
「M&Aにも慎重に対応する」「社員のリストラはしないが採用は抑制する」「商品を買ってくれる海外大手との連携を検討中」「オンライン旅行会社が出てくるまではこんなことはなかった。黒船が根こそぎもっていこうとしている」
いろいろとトップがコメントしている。全て付け焼き刃的な発言。対処療法。後手にまわっている。本気で変えていこうという気概が感じられない。
所詮雇われ社長。自分の代のことしか考えていない。これでは本質的な改革にはならない。
これは一つの例でしかない。今後ガリバーが崩壊するとかそんなことはないだろう。
起業家が常に意識しないといけないのは時代の変化を感じ、手を打たないとと感じたらすぐに行動に移すこと。今回の記事を読んでそんな危機感を感じた。
個性×オリジナリティ×自分らしさで視点を変えると新しいものが生まれる(2018.7.6号)
倉庫を利用して住居にするトレンドがあるとの記事。「壁や天井には傷やさび。そんな武骨さがかえっていい」「倉庫に萌える人たち」そんな書き出しで始まる。古い茶屋の倉庫を改装して自宅として住み始めた人。
「自分の好きなように部屋をつくるのが面白い。倉庫の武骨さも好きで、ずっと憧れていた。使っているうちに傷やさびが出て味が出てくる」傷やさびはマイナスと考えるのが普通。でもマイナスでなくオリジナリティととらえる価値観もある。
「倉庫って心が落ち着く。自分でつくった感もあって愛着が湧く」社交ダンスの衣装倉庫をカフェに変える。
「天気のいい日は屋上でパソコン作業したりミーティングをしたり。社員の誕生日を祝うことも」倉庫の屋上に会議室をつくる。
「個性的なオフィスが増えた影響で自分らしさを演出したい人が多くなっている」とリノベーション物件を紹介している会社はコメントしている。
既成概念からは新しいものは生まれない。キーワードは個性×自分らしさ×オリジナリティ。起業家は常にアンテナを立てて物事を多面的にみる習慣をつけたい。これこそ新しい仕事を創り出すコツだ。
失敗するくらいの大振りをしないとホームランは出ない(2018.4.27号)
プロデューサー、作詞家、放送作家、小説家、映画監督・・・数えきれない顔をもつ秋元康さん。インタビュー記事からエッセンスを抜粋した。その言葉だけでも響くものがたくさんあるはずだ。
「失敗するくらいの大振りをしないとホームランは出ないですよ。出塁するためにバットを短く持つような発想ではジリ貧になる」
「自分が面白いと思うことが評価軸」「人に話したくなるようなことを毎日探している」「人生に無駄なし」「先が読めないから面白い」数々の名言もあるそうだ。
「マーケティング調査はしない、普段の生活からの気づきで企画を立てる」
「ちゃんとした経営がわかっているわけではないので、自分たちのコンテンツの優位性がないと。カルピスの原液なんだという強みがないとね」
「過去の実績なんて根拠にならない」「自分がやりたいことが新しいこと」
子供が見知らぬ遊び場や遊び方を見つけて日々ドキドキしている感じ。やりたいことの尺度が自分の興味なのだから成功も失敗もない。
物事を考える目線。売り手や作り手の事情で発想しない。インタビューでも「視聴者、リスナーに近い立場で作ってきた。
あったらいいな、誰もやっていないなを実践するスタンスを貫いてきた。秋元康さんの姿勢には起業家として学ぶことが多い。
原理原則を守りながら個性を強める(2018.4.2号)
今の時代、いつでもどこでもモノは買える。従来型のスーパーでは消費者の課題を解決しきれなくなっている。
生活のライフラインという原理原則は変わらない。だからといって変化に対応できないままで生き残ることはできない。3つの個性派スーパーの取り組みからこれからの経営のヒントが見つかる。
まずヤオコー。「コンビニやドラッグストアで間に合わせはできる。しかし四季を感じながらおいしいものを食べたり楽しい食生活を味わったりできるのはスーパーだけ」
「ヤオコーは個店経営なので実現の仕方は変わる」画一的なやり方ではお客さまの心は掴めない。オンリーワンの個店経営。重要なキーワードだ。
次にオーケー。「お客さまが変わっているのなら変わって弊社も変わっていかないと取り残されてしまう」「5年10年後も今の状態は続かない」
「経営方針を徹底できるかがすべて」基本を土台にしながらお客さまの変化に対応していく。ここがポイントだ。
最後に福島屋。「食料品屋としてのあり方を問い直しながら最近は農業の深みにはまっている。食の原点は農業」
「大前提は徹底的に健康をサポートするということ。その上で食のたのしさやおいしさ、喜び、豊かさを提供する。路線はこれまでと同じでも中身は変わる」行き着くところは原点志向。モノを売るのではなく健康を売る。
3つの事例からこれからの身の丈起業のあり方を感じ取ろことができるだろう。
奇策なんてない、基本にこだわることが全て(2018.3.14号)
最新のミシュランガイドでは世界最高となる234軒のレストランが一つ星以上になった東京。世界最高峰だそうだ。
人気店の目利きはどこにあるのか?本記事では隠れ名店を発掘する専門家がどこに視点を置いているのかがまとまられていた。
「はやるお店の条件は”根っこのある店”。シェフのこだわりが強かったり、自信の拠り所になる料理があったりする。
トレンドに流されない価値があるのが基本。さらに現場スタッフのモチベーションが高いというのも魅力的なお店の共通項」飲食テナントの仕掛け人はこうコメントしている。
行き着くところは基本へのこだわりと人。お客さまに受け入れられる仕事を創り出すにはこれしかない。
売上を追うのではなく「顧客一人ひとりの満足度を徹底して高める」(2018.2.26号)
飲食店は人手不足と時短で苦しい状況にある。働き方改革という大きな流れもあってその傾向はさらに顕著になっている。
業界全体が沈滞下降現象にある中、逆境をプラスに転じた事例が掲載されていた。これからの起業に役立つ有益な内容だ。
ロイヤルホストでは営業時間を縮めるのに合わせ従来の運営を抜本的に見直した。ランチやディナーのポーク時間でも目いっぱい座席を詰めない。
2人客でも4人席に案内ゆったりしてもらう。売上を追うのではなく「顧客一人ひとりの満足度を徹底して高める」戦略にシフトした。
営業時間の減少で客数の落ち込む中、午前のアイドルタイムは子供を送り終えた母親が集まって交流しやすい場づくりを提供した。
その結果、顧客単価はアップ、既存店売上は増収を記録した。「営業時間と客数の稼動率にこだわる時代ではなくなった」は社長コメントだ。
一般的な視点だとネガティブにしか思えない環境を時代のながれに合わせてポジティブに変換する。
売上だけでなくお客さま一人ひとりの満足度へ重きを置く。売上高、客数アップ一辺倒だったこれまでのやり方に一石を投じる素晴らしい事例だ。
「えっ?そんなこと?」に一転集中すれば人が集まる(2018.2.4号)
いろんなものをひたすら磨く人が増えているという面白い記事。骨董品屋でさびだらけの業務用包丁を購入、仕事が終わって3日間ひたすら研ぎ続ける。
その様子をネットで公開したところ2ヶ月で650万回以上再生された。
刃物店の経営者は包丁の研ぎ方を教える講座やいろんな砥ぎ石を試せる「研ぎサミット」を開催するなど精力的に活動。
プロの料理人からの反響や口コミで海外からの受講も出て6年で1000人以上が集まっている。
使い切った保湿クリームの缶から塗料をはがし紙ヤスリなどで磨き続けるとピカピカのシルバーに。
それをクッカーのフタにしてオリジナルのアウトドアグッズに仕上げる。この工作に興味を示した写真映えを狙う若者たちが殺到する。
どれも「何の意味があるの?」ということばかり。でもとことんやり切る達成感などその世界でしか味わえない世界がある。
人が集まるとそこにビジネスが生まれる。「そんな変なことやって何の意味があるの?」多くの人が疑問に思うことにこそチャンスがある。
一見意味がないようなことに一点突破。常日頃からアンテナを立ててみよう。
売れそうなものより作りたいものを作る(2018.1.1号)
新たな時代に新たなマーケットをひらくにはどうしたらよいのか?これまでの会議も調査も捨て、売れそうなものより作りたいものを作る。
そんな特集記事だ。アイデア出しの考え方、マーケットのつくり方、行動指針・・・起業家としてエッセンスになる言葉を拾ってみた。
「お客さんの今の感情を浴びて、彼らに向けて自分が作りたいと思うものを作る」(社員5人で化粧品のヒットを連発するフローフシ)
「これからは従来のマーケティング発想ではなく、自分のほしいものを勝手に創ったり提唱したりすることで新しいアイデアを生める」(電通総研)
「みんなが何となくいいと思うものより、誰か一人でもすごくいいと思うものが売れる」
「他人の意見を取り混ぜて合意を取ることはしない。いろいろやっているうちに元のコンセプトがぶれてどこにでもある商品になってしまう。僕が欲しかったのはこれなんですという熱量で最後まで押し通すことが大切」(キングジム)
「新規事業が全部OK。起案者はメンバーを集めて事業をスタート。プレゼンや決裁は一切不要。社内でなく市場に答えをもらう」(不動産ベンチャー/イタンジ)
「企業は自ら憧れを形作る。自社の作ったものがどんなにいいものか迷える子羊である市場を教育する」(感性分析の第一人者/黒川伊保子氏)
「いろんな人の手に渡るとコンセプトがぶれて商品の個性が薄まる」(サンスター文具)「そんな需要はないでしょうと言われたものがすぐに支援者の枠を埋めた」(クラウドファンディング/マクアケ)
「アデアをこねくり回すより即実行。社内ではイスに座らない」(寺田倉庫)「アイデアの源は社員のおもしろいことへの熱量」(ふざけたウエブ広告/バーグハンバーグバーク)
「いきなり百発百中のアイデアが出せる人はいません。どういう人がコツをつかんでヒットメーカーになれるかというと失敗している人。めげずにやっていくうちに正のサイクルに入っていく」
「どんな失敗をしたかをポジティブ項目に取り入れる」「失敗から何を得られるか、そしてめげない体制」(面白法人カヤック)
「情報量が多すぎて自分が信頼しているメディアや人が良いと言わないと行動しなくなった。売ろうとすると普通は間口を広げるがあえて売ろうとしない。
自分たちが本当に面白いと感じるものをつくろうとすると、少ない人数だが大絶賛の人が出てきて売れるようになる」(君たちはどう生きるか/コルク)
ありそうでなかったを行動に移し継続する(2017.12.13号)
東京の中心にあるスーパーで目を惹く「農家さんから直送!」のコーナー。農家と小売店に新しい関係性をつくった農業総合研究所(農総研)が手掛けている。
「珍しい西洋野菜、形がいびつな低価格品など消費者の消費者にとっては宝探しのようなコーナー。集客につながっている」とはスーパーのバイヤー談。
通常の青果の流通では生産農家と小売店の間にJAや市場、仲卸といった中間流通業者が入りどこにいくらで卸すかは中間流通業者が決める。
これに対し農総研のシステムでは小売店も価格も農家に決定権がある。店頭に並ぶまで時間が掛かる現流通に対し、集荷場に持ち込んだ翌日には鮮度の高い青果が並ぶ。
農家の利益も倍以上。売れ残りリスクは農家が負う。消費者、生産者、販売者の三方よしが成立している。そして見逃していけないことがある。
この会社はこれまで約10年かけてここまでの土台を築いていった。決して一時の思いつきではない。やり続けてきたのだ。
農家と小売店の間を簡略にする・・・一見誰でも気づきそうなモデルかもしれない。「そんなアイデアなら自分でも出せるよ」そんな言い方をする人もいるだろう。
重要なことは頭の中でアイデアを留めるだけでなくすぐさま具現化したことだ。
ありそうでなかったを具体化できる力。それをいち早く行動に移せる力。そして単発でなく継続していける力。起業家として学ぶべき姿勢がこの記事の中に散りばめられている。
団塊ジュニア40代男性の消費5分類(2017.12.18号)
現役世代の最大ボリュームゾーンといわれる40代男性。消費支出は全体では最大とのこと。
その消費の傾向を5つに分類する面白い記事があったので紹介する。世代を問わずビジネスネタを組み立てる切り口になりそうだ。
一つ目がパタニティ消費。仕事優先だった父親を反面教師に家族との時間やワークライフバランスを重視する。家族との時間、会話を大切にする傾向がある。
二つ目が目利き消費。自分だけのこだわりを持ち好きなことを探求する。マイペースでひとり時間を好む。人とは異なる自分だけの世界をつくりたい傾向がある。
三つ目がリレーション消費。人との調和を重視、震災体験や将来不安もあり、人とのつながりに心の安寧を求める。職場以外の活動に力を入れたり、友人仲間とのコミュニケーションを大切にする傾向がある。
四つ目があしたの自分消費。頼れるのは自分だけ、将来への危機意識がチャレンジ精神を創造する。自分の知識や教養を高めたい、異性から魅力的だと言われたい、仕事・ビジネスで成功したい傾向がある。
五つ目があえてのゴージャス消費。豊かに育ってきた分、成功願望が高くプライドも高め。お金持ちになりたい、自分の知識や教養を高めたい、異性から魅力的だと言われたい傾向がある。
例としてキャンプやグランピングが取り上げられている。人との関係性をつくるリレーション消費、ちょっとリッチな体験としてあえてのゴージャス消費の要素がある。
父親が家族の中でらしさを発揮するという点ではパタニティ消費、人が持っていない道具にこだわるという点では目利き消費。
どうだろう。自分の置き換えても多かれ少なかれいずれもあてはまることがあるのではないか?
このように5つの消費視点を組み合わせることで新しい商品サービスが生まれる。商品サービスを組み立てる際に参考になりそうだ。
大きくなったからこそこだわる個店の面白さ(2017.10.23号)
スターバックスジャパンの戦略についてCEOがインタビューを受けていた。増収増益の背景にあるポイントが散りばめられている。共有したい。
--一杯一杯作りコーヒーを提供する新型店舗「リザーブバー」について
>一杯一杯いれる喫茶店の文化は今の若い人たちは知りません。それが新鮮に映っているようです。
早く出すお店もあっていいし、場所や状況によって違うコーヒーの体験をみせるのは大事です。ゆったりとした時間で多少価格は高くてももっと深いコーヒー体験を提供したい。
昔あった喫茶店。カウンターに座って「いつものやつね」とマスターに伝えた。他愛のない話をした。
そこではお客さま一人ひとりとのつながりを大切にしていた。自然に居心地の良い場になっていた。古くからある日本の良き文化。
そこにある想いを踏襲しながら現在へ蘇らせることで新鮮なものが生まれる。新しいことだけが全てではない。「温故知新」こそビジネスづくりのキーワードになる。
--採用もお店に任せている
>本社の我々には全く権限がない。頼まれても何もできません。完全に権限委譲したことが文化をつくっています。
言われたことをマニュアル通りにやっていても新しいものは生まれない。自分で考えて自分で行動する。そこにはもちろん責任が発生する。それがあってはじめて創造力が生まれ現場のやる気が醸成される。
--情報の露出が減ったのでは?
>そこはもっと意識すべきでした。情報を伝える機会が減っているんですよね。商品発表には私も出ていますが、もう少しきちんと普段からやっていくことが大事です。
いくらいいものをつくっても知ってもらえなければ宝の持ち腐れ。知ってもらうためには情報発信が必要になる。
どうすればできるのか?情報発信は普段からやっている仕組みと習慣づくりをすること。思いつきでやっても効果は出ない。
>これからも年100店舗出しますが、それ以上に大事にしていることが1店舗ごと行ったときの面白さ。
大きくなったときにそこのポジションニングを絶対に大事にしないといけない。(中略)広さと深さを両立できる誰もやったことがないチャレンジをしていきます。
弱者の戦い方、狭く広げる(2017.10.13号)
テレビ離れの中、ローカル局の東京MXが6期連続の増収を続けている。なかでも「5時に夢中!」がけん引している。制作局長のインタビューに学びがたくさんあったので紹介したい。
「マス向け、青少年への配慮、家族も見られる番組作りというのが普通の発想。キー局のマネをしても予算も人も違うので安っぽくなってしまいます。いっそ家族で見られない番組した方がいいじゃないかと・・・」常識を覆す逆転の発想だ。
マツコデラックスさんはこの番組から生まれたとのこと。マツコデラックスさんを起用したときのこと。「最初は会社の反対もありましたけど圧倒的な存在感や半歩進んでいる人の感性に寄せたかった」半歩先の感性、いい言葉だと思う。
「キー局の番組作りは銀座4丁目に店を出す発想。我々は都心部から離れた駅で店を出す。ロボットレストランのような強烈な企画にしないと」
「東京MXは百貨店に挟まれた小さなそば屋みたいな存在。どんどんつゆを濃くするしかない」狭く濃くがキーワードだ。
上司の理解がないのでは?の質問に「東京都とか商工会議所とか株主が多すぎて内乱ばかり。上は何もわかっていないしコンテンツも大事にしていない。
ワケのわからない事業に金を使わないでもっと生き金を使ってほしい。こちらは見てほしいという一心。内容が気にくわなくて干渉されてもかまわない。それなら代わりにやってみろと」
「どの会社だろうが忖度はあります。上の受けが良くても2~3人がよろこぶだけ。つまらないと結局打ち切られる。だったら上の機嫌をとってもしょうがない」
上に文句を言わせないことをやる。この仕事魂に大変共感した。
「5時に夢中!」にはご縁があって2度出演させていただいた。焚き火の仕事がテーマだった。いざふたを開けるとこちらの思惑とは全く違う放送内容になっていた。
取材やロケから自分たちの番組企画に合うように編集していたのだ。そのときは主旨が違うだろ!と解せなかった。でもその理由がこのインタビューでわかった気がする。
掟破り飲食店(2017.3.27号)
「掟破り」どういう意味?と感じたことだろう。飲食店といえばお酒を提供する場所。これまでの常識だった。そんな常識を覆すようなことが始まっている。
世の中のトレンドを先取りで的確にとらえる日経MJで気になる記事があったので紹介したい。
ワインや焼酎などお酒を自由に持ち込める飲食店が増えている。店の収益を自ら手放す禁じ手ともいえるが、背景にあるのは消費者の嗜好の変化だ。「とりあえずビール」の習慣は崩れ、酒は自宅で飲む「家飲み」も広がる・・・(日経MJ2017.3.27号より引用)
たしかに最近居酒屋に行っても「とりあえずビール!」という言う人は少なくなった。みんな思い思いのドリンクをオーダーしている。
知り合いにぜひおすすめしたい日本酒を持ち込める店、自前の焼酎と割るものを持ち込める店、店頭で買ったワインをそのまま持ち込んで飲める店など多岐にわたる。
持ち込みのお酒でネタが増えてお互いのコミュニケーションも活発になるという。
飲食店にとって持ち込みなんてして大丈夫なの?と思うだろう。ここには裏がある。店側は一定の持ち込み料を回収する。
持ち込み料には原価が掛かっていないのでそのまま利益になる。激しい価格競争で利益率低下に悩まされている店側にとって持ち込み料の安定収入が入ることでメリットが大きい。
注文回数を減らしたり、メニューを絞り込むことができるので人手不足の解消にもつながるとのこと。
ビジネスに掟なんてない。昨日まで常識と思っていたことが今日は変わる。消費者はどんどん変化している。
その変化を感じることが大切だ。売り手になるといきなり消費者なんて言っている。でも普通に生活していたら自分が一消費者。
「こんなのあったらいいなあ」そう思うことをやっちゃえばいい。誰に何かを言われることなくすぐ実行に移せるのが起業家のメリットだ。
お客さまがどうありたいのかに対応できること。お客さまによろこんでもらうにはどうしたらいいかを考えられること。
ビジネスをまわすためのシンプルな答え。その結果、提供側にもメリットが出る。そんなビジネスモデルの発想を教えてくれる記事だ。
これからはピンの時代(2017.1.1号)
「ピンの時代」。日経MJ元旦号の一面タイトルに印象的なフレーズが載っていた。単身世帯、ひとり旅、ひとりで過ごす時間が増える傾向にあるという。
ピンと言うと、ひとり、孤独、ぼっち・・・一見そんなイメージを受ける。ここでいうピンはそうではなく「強い個」のことをいう。
個がパワーを増し世の中が変わっていく。なるほどと感じた。これからは「個」の時代。個人や個性を大切にし意識することが重要と思う。
商品サービスも「とことん個人仕様」の傾向があるという。「一人ビジネス」も増えている。
ひと昔前までは人手や資金がないとできなかったようなことが今は個人でできてしまう。
服作りの知識や技術がなくても自分ブランドを立ち上げた人、必要なときだけ社員をレンタルできる仕組み、あさごはんのみに特化した店、白Tシャツだけを売る店などの事例が紹介されている。お笑いの世界でも一人で演じるピン芸人が元気になっている。
キーワードは「個性ととんがる」。商品サービスが山のようにありすぎるのが今。
何かに困った、何かをしたいというとき、スマホに向かって検索するとありとあらゆる情報が出てくる。
よく似たサービスで何が違うのかその差がわからない。情報洪水の中、今の自分に一番良いのものはどれなのか?選択肢が多すぎて選べなくなる。
あなたは何ができる人ですか?という質問に、あれもできる、これもできるというのは起業の世界では不要。
「そんな細かいことに絞ってやっているの?」「このことについては誰も他にやっている人がいない」
「自分に任せてもらったら最高のサービスを提供します」「そんなあなただからお願いしたい」
こう言われることをやりたい。その分野で一番星になろう。
そのためには徹底して個性にフォーカスすること。自分もそうだし相手もそう。そして個性を言語化して情報発信していくことが必要になる。画一化されたものなんて要らないし面白くない。
個性があるから人。人の魅力は個性から生まれる。起業家になるなら「ピン」を目指そう。
ピンでやっている=自律という意味。自律的自由人はピンになることから始まる。これからの時代はピンで生きていく。こんなノリを合言葉にしていきたい。
事業は強く長く~一時代を築いた経営者の言葉(2016.11.30号)
起業家にとっての成功は長く事業を続けていることです。一時的に儲かったとか有名になったとかそういうことではありません。
長い間事業を続けられるということはさまざまな要素が絡み合ってはじめてなせることです。日経MJ紙に一時代を築いた経営者の言葉が掲載されていました。ご紹介します。
「既製のものを土台に発想するからおかしくなる。そんなもの全部ご破算にすればいい」「人間の欲望は限りがない。コンビニがいくら増えても飽和状態なんてありえない。絶対モノは売れる」「心理を大切にしてモノを発想する」(セブン&アイHD 鈴木敏文名誉顧問)
「食料品も衣料品も持つ総合スーパーは中途半端だと失敗する。それぞれが専門店に絶対負けない力を持つ。そのために一番強い企業から学んでいる。敵対するのではなく勉強させてくださいと懐に入り込むこと」「食品でナンバーワンと考えるヤオコー、衣料品のしまむらと人材や店舗交流を進める」(イズミ 山西義政会長)
「今の消費者ニーズは一人十色。戦後の復興期から高度成長期の途中までは十人一色だったがその後十人十色に変わった。今では十人十色のなかの一人ひとりが十色なんだ」「小売業の仕事の一番の楽しさは結果がすぐにお客さまの反応として返ってくること。個店経営を進めて各店がパート従業員の意見も聞き入れた売り場づくりを心がけている」「スーパーは労働集約型産業だからこそ従業員がやりがいを持てる職場づくりが欠かせない」(ヤオコー 川野幸夫会長)
「永遠に続く企業もいつまでも通用する経営戦略もない。企業の中身が変わるくらい思い切った変身を続けなければ生き乗れない」(イオン 岡田卓也名誉会長)
「スーパーは物を売る施設という発想にとどまっていてはだめ。文化施設が主で物販施設が従という店をどんどんつくる」(セゾングループ 堤清二総帥)
「ディスコにせよインベーダーゲームにせよ、大衆が受け入れるのはそこに新しい文化の芽があるからで生きた知恵袋だ」(ダイエー 中内功創業者)
【枠にとらわれない】【どん欲に学ぶ】【変わる消費者ニーズをつかむ】まさに起業家が強く長く生きていくための条件です。
シニア向け商材から見える生涯現役の必要性(2016.2.5号)
紳士服チェーン各社がシニア向けの品揃えを強化しているようです。AOKIは60代以上を狙ったカジュアルブランド新ライン、はるやま商事はゴルフなどシーンごとに合わせた商品を投入するとのこと。
定年後に旅行をたのしむ、ゴルフで余暇を過ごすなど多岐にわたる需要に対応するためとか。この記事を読んでいて別のことを感じました。果たして定年後にこんなことばかりするんだろうか?と。
たしかに定年した後に毎日がゴルフ三昧だという話を聞いたことがあります。でもそんな毎日ゴルフしてたのしいんですか?と逆に訊きたくなります。
毎日会社に通って仕事をする毎日。何もすることがなくなって遊びに時間を費やせる毎日。その格差は大変なものだと思います。
想像してみてください。いきなりポカンと時間ができて、やることないからゴルフの打ちっぱなしに行く。
最初は平日の空いた時間にコースに行けてうれしいかもしれません。でも一緒にまわるメンバーは同じ顔ぶれ。話す内容も変わらない。
こんなことを続けていてどうなると思いますか?「自分の人生っていったいなんだったんだろう??」そんな空虚感が出てくるんじゃないでしょうか?
そんなことより、いきいきわくわくすることで、サラリーマン時代には絶対できなかった没頭できることに打ち込んだ方がずっとたのしいに決まっています。
そのことが誰かの役に立つとしたらこの上ないと思います。仮に大企業に勤めていたら退職金も出るし、そこそこの蓄えがあるはず。
子供たちも巣立って夫婦二人。やろうと思えばいろんな可能性が拡がります。夫婦一緒に価値観を共有して新しい人生を踏み出すことだってできます。
コミュニティOBには、大企業を卒業して専門学校の講師をしながら、定年後の働き方を指南するコミュニティを立ち上げた人がいます。
継続してコミュニティが育っていけば一定の収益基盤もできていきます。ガツガツ稼ぐのではなく、自分がずっと追い求めていきたい「生涯現役」を地で行くスタイルです。
一定の収入を得ながら、自分がやりたいことで起業を並行させるハイブリッドキャリアという考え方です。定年後こそハイブリッドキャリアを目指すべき。そのためには50代の今から起業準備していく必要があります。
効率化だけでなく非効率化(2016.1.1号)
ネット通販が普及して20年。そんな中、消費者の不満もたくさん積もっています。
「探しても欲しい商品が見つけにくい」「サイトが見にくい」「個人情報の登録が面倒」「検索の際はキーワードに関連する選択肢を的確に出してほしい」「メルマガや広告で不要な商品をすすめられる」とかとか。
ネットでの暮らしは向上したが、増え続ける情報量をコントロールできなくなり、リアルの良さに再び目が向けられてきている。
いかにネットの情報と向き合い、快適な暮らしへとつなげるか企業も消費者も模索している。
楽天が手掛ける「人気市場の舞台裏を体験できるツアー」。「料理人の顔が見える」グルメサイト「ヒトサラ」。「一人ひとりの都合に合わせた」献立提案サイト「オーガニック」。
せっかく買った服の着こなしがわからずタンスの肥やしにしている女性のためのサービスクローゼット。いずれもそこに着目している。
「生身の人間の方がやりとりが短時間で済み正確」というのは、オペレーターが予約の仲介をする「LINEグルメ予約」。
「就活サイトの情報は参考程度。社長の話を聞いて考え方に共感でき、志望度が上がった」「意識の高い学生だけが来ていて質が高い」というのは、経営者が学生と接点をもつ場づくりをする「ガチ就」。
「効率化だけでなく非効率化」「人にしかできないこと」「人間味がある」「商品の背景や物語がみえる」「心を通わせる」このあたりがキーワード。
ネットのことを周知しながら、よりその人にマッチした商品サービスを提供できること。相手の顔が見えて安心できること。これからますます重要になりそうだ。これからのフリーエージェントが目指す方向は「○○エージェント」かもしれない。
自分で考えて自分で行動する(2013.8)
カラオケ店「まねきねこ」を展開するコシダカホールディングスの記事が載っていた。印象に残るフレーズを紹介したい。
>既存店の落ち込みについて・・・外部要因はもちろんあります。ただ当社の独自の問題として組織に活気がなくなってきました。大企業病なんでしょうね。業界トップになって、上場会社になって・・・社員独立型のFCチェーンに強力に変えていきます。「ビーアンビシャス」(大志を抱け)と呼んでいます。やる気があって独立志向のある人を採用できます。
>日本は起業率が非常に低い。現場の社員を見ているとそれを感じます。何かにぶら下がっている。言われたことでいいやと。自分で考えて自分で行動する。それがサービス業の一番のポイントです。そうでなくてはお客様に喜んでもらえません。
何かにぶら下がることをしない。言われた通りでは面白くない。自分で考えて自分で行動する。これが起業家に必要な資質になる。