新型コロナで非常事態宣言が全国で解除になりました。1ヶ月半に渡ったステイホームが少しずつ緩和されていきます。ダンんだんと以前の生活が戻ってきます。数ヶ月すると何事もなかったようになっては元の木阿弥。このタイミングを機に働き方を変えるキッカケをつかみましょう。個人としてもっておきたい考え方のポイントをまとめました。
新しい日常は新しい働き方でできる
安倍総理はじめ国の要人は「新しい日常」という言葉を多用しています。スローガンとしてわかりやすい表現だと思います。大事なことな中身を伴うことです。日常の中で一番占めるウエイトが大きいのが働くということ。つまり働き方を新しくしないと日常は新しくならないのです。
人と接する距離を保つ、三密を守る・・・もちろん感染防止は大切なことです。人の健康が最優先です。でもそれは目の前で意識することで日常を変えるものとは違います。みんながたのしく元気にいきいき過ごせることが本当に新しい日常ではないでしょうか。
当たり前と思っていたことを疑ってみる
「コロナ前まで仕事満載で時間が足らないくらいだった。非常事態宣言になって時短が始まりこっそり使える時間が減った。こんなので仕事ができるのかなと心配だったがそうなったらなったでまわった。これまでムダなことがいっぱいあった。やり方、役割を変えるなど本当に必要なことは何かを考えるようになった」
知り合いの会社員の話です。「そんなの当たり前でしょ」「そうは言っても常識的に考えたら無理だよね」こんなフレーズを使うことがあります。この言葉をきいたとき、「本当に当たり前なの?」「常識って何なの?」と疑ってみてください。今までは「通勤するのが当たり前」「会社に行って仕事をするのが常識」と思っていましたよね。それがどうでしょう。必要ないことがたくさん出てきましたよね。在宅ワークを体験した人なら実感しているはずです。固定概念や思い込みを捨てることです。
会社での立ち位置を明確にする
「コロナの影響でいろいろなことが大きく変わると感じています。今まで常識だったことが急になくなったり、当たり前だと思っていたことがそうじゃなくなると。一つの会社に固執しているのではなく、何か別の働き方もしていなかなくてはならないと思うようになりました。周囲にはそれは会社が考えることでしょうという空気が流れていて怖くなった」
知り合いの会社員から届いたメールです。今回の非日常で会社の姿勢もわかったはずです。自分の周りにいる人たちの価値観も垣間見たと思います。会社の従業員の健康や働きがいの優先順位がどこにあるのか。きちんと見極めてください。会社は自分を高めていく手段でしかありません。いつまでも一つの会社に頼る事がどれだけリスクがあることかを認識してください。
やりたいと思ったことを素直にやる
「マスクがないのでたまたま自分でつくってみようとミシンを動かしてみた。ネットで型紙を集め、縫っているととてもたのしかった。これまでまったく関心もなかったのに。これもシゴトづくりのネタになりますか?」HBCプログラムを受講しているメンバーがこんな話をしてくれました。「大いに考えてみたらいいです!」と賛同しました。
自宅待機でいろいろなことをやって、これがたのしい!と感じる事があったら素直にそれを生かしてみてください。会社に通い始めると余計なことを考えてたのしいと思ったことにフタをしてしまいます。大切なことはしがらみを外して、自分がやりたいことをシンプルにやってみるということ。子供の頃にもっていた純真な気持ちに立ち返りましょう。
働き方の手段を目的と取り違えない
新型コロナ禍の真っ只中、取引先から「コロナで今後起業したいとかせざるをえない人も増えそうですね」と言われたことがあります。これはあまりに短絡しています。仕事がなくなるから起業するというような考えでうまくいくほど、この世界は簡単なものではありません。そんな心の持ちようでは失敗します。今必要なのは、身の回りで自分ができることを考え実践すること。自律した考えに立つこと。起業はその先の一手段でしかありません。今やろうとしていることは手段ではないだろうか?考えてみてください。
自責で考える習慣をつける
国としての対策がスムーズにまわらなくて困りましたね。「国が何もしてくれない」「政策が決まるまで時間がかかる、遅い」なんて文句を言っていても何も変わりません。苦境に立ったとき誰も助けてはくれません。みんな自分のことで精一杯だからです。自分が実体験しないと本気で動くことはありません。であれば自分で何とかするしかありません。全て自責で自分で行動できるようになることが肝要。他人のせいにしても何ら解決しません。
自分でできることをするDIY思考
ステイホームの間に「自分でできることをやる」というふうに思った人も多いと思います。できることをやっていかないと事は進まないからです。これを僕は「DIY思考」と呼んでいます。DIYとは、Do It yourselfの略です。DIYというと一見日曜大工のことと思いがちです。実はDIYの言葉は、第二次世界大戦直後の荒廃したロンドンで故郷の復興を望む元軍人たちが「何でも自分でやろう」と声掛けしあい、再建のために働いたことが起源と言われています。これからの生き方を考えるときにDIT思考に変えていけるか否か。重要な分岐点になります。
まとめ
「あの頃、コロナ騒ぎで大変だったよね」「在宅ワークなんてやってたよね」「通勤電車で会社に通う毎日ってどうなの?」数ヶ月経ってこんなことを言っていたら今回の難局の意味がありません。でも実際は多くのサラリーマンがそうなっているはず。あなたはその他大勢の会社員のままでいますか?それとも自律的自由人を目指しますか?どちらになるかを決める大きな分岐点であることを認識しましょう。自分としてこれからどういう生き方をしていくのかの軸足を置くこと。そのためには働き方を変えていくという視点に立ってください。