新型コロナの非常事態宣言が解除されて日にちが過ぎました。今どんな会社生活を送り始めましたか?「コロナの前と同じ状態になった」もしそう思っているなら要注意。新型コロナ禍で気づいたこと、学んだことってありますよね。
忘れることなく、自分がやれることからやる。働き方の視野を広げることが大切です。コミュニティメンバーから寄せられた生の声やネットに挙がっている声を事例に紐解きながら、行動に変えるためのいくつかのポイントをまとめました。
通勤電車はムダだった
つい2ヶ月前までは会社に通勤するのが当たり前でした。でも実際在宅勤務になって気づいたことは何でしたか?そう通勤って何だったのということですね。もし要らないと感じたのなら、素直にその気持ちを忘れないでください。
「通勤が意外にリフレッシュする時間になっていた」「上司や同僚が出勤再開したから自分も出勤せざるを得ない」「会社が推奨しているレベルではテレワークなんてできない。強制されないと」「結局、元通り満員電車で通勤。いやな毎日に戻った・・・」なんて思っていたら要注意。従来型サラリーマン病に侵されています。
会社がテレワークをやっていいよというならどんどんやりましょう。周囲の目がどうとか関係ないです。そして成果を出していきましょう。環境変化に対応できる会社なら、そうした主体性ある社員を評価し、テレワークをさらに推進していくはずです。
一方で、とにかくオフィス勤務に戻そうとする会社なら、環境変化に対応できない会社ということです。これだけの非常事態を経験しながら何も生かされていません。社員の働きがいに興味のない会社で一生懸命やっても報われることはありません。収入を得るためと割り切るか、新しい道を探していくことをおすすめします。
そうなったらなったで仕事はまわる
「今まで仕事満載、今回時短でこっそり減った。でもやってみたら意外にいけた。一方でムダなこといっぱいあることがわかった。やり方や役割を変える工夫をすること。思い込み、固定概念捨てることに気づいた」あるメンバーの声です。今まで当たり前と思っていたことに疑問を感じる。働き方を変える第一歩です。
「会社に出社してその日のうちに残業してでもやり切る」こんなサイクルでまわっていたりしませんでしたか?長時間労働をした後の気持ちはどうでしたか?その結果、自分としてひいては会社として得たことは何ですか?冷静に振り返ってみてください。
自分のペースで仕事をすると快適だった
「自宅勤務になってすぐはメールや電話が集中して困ったが、慣れてくるとこのやり方が良くなった。自分で時間コントロールできるし、メリハリがつく。
朝は散歩→午前は集中する仕事→近所の河原でランチ&昼寝→午後は作業中心の仕事という一日のながれができた」「慣れてくると仕事の配分が自分でできるようになるので、自分のことを考えられる時間をつくれるようになった」メンバーの声です。まさにその通りですね。
一方、「出勤した方が仕事の効率が良くなる」こんなことを思っていたら要注意。そう思っている人はコロナ前も効率は良くなかったはず。これまで常識と言われていたことから抜け出せていません。視点を変えることから始めてみてください。
時間管理の大切さを知った
「自宅にいると時間がありすぎて集中できない」「ルーズになってついつい夜更かししたり違うことをやったりしていた」テレワークになって最初の頃はこんな感じでしたよね。ここからどうしたかが重要です。このままでは良くない。時間は有限だし会社に束縛されない時間を自分のために使おう。そう思ってできることを実行すること。どんな些細なことでもOKです。
「今日はやらないといけないのはこれとこれ。やった方がいいのはこれ」「午前中に頭を使う仕事、午後からは作業」「今からの1時間はこれをしよう」といったふうに自分なりの時間割を決めて毎日を送る習慣をつくっていきます。「今日は何もできなかったなあ・・・」という罪悪感から見違えるように変わってくるはずです。
「テレビをボケーっとみたり、ごろごろしたり。結局そのままズルズル毎日を送って太ってしまった」もしそうなっているのなら要注意。自己管理ができていないということ。これではまずいという意識に立って、できることを改善してください。一方で「オンラインなのに席に座っていることを強制された」こんな会社も論外です。席に座っていたら仕事をしているとみなすような尺度。ひと言で言えば社員を信用していないということですから。
仕事はどこでもできる
「2ヶ月以上在宅勤務を続けているけど、オフィスに通っているときと何ら変わることはないし、むしろ効率は良くなっている」保育園のお子さんをもつお母さんの声です。彼女は小さな子供を抱えながら管理職をやっています。会社から評価もされています。もちろんがんばり屋さんです。サポートをしながら人となりを知っていますが、仕事に対する姿勢がしっかりしているからです。
「パソコンの性能がイマイチ」「モニターが小さくて見えない」「通信回線が遅い」そう思っていたら黄信号。これは全てやらない言い訳でしかありません。パソコンやモニターは新しいものに替えればいい。通信だって改善できます。できない理由を並べる前に自分はどうしたいのか。そのためにツールはどうしたらいいか。目的と手段を履き違えているだけです。
話し相手がいること、コミュニケーションの大切さを知った
「同じ人とばっかり会うのは限界になった」「人と話す機会が減るのでチャットで代用している」「一人でいると孤独なのでついつい良くない方向へ考えてしまいがち、人に会わないのはきつい」「一人暮らしは人に会いたくなる」「やたらリアルで会いたくなった」メンバーから挙がった声です。
直接顔を合わせるということはどういうことなのか?会えることの価値を認識すること、それがスタートです。会ったときに何をしたらいいのか?を意識できるようになります。決して形式ばる必要はありません。大切なことはコミュニケーションの真意をつかむことです。手段どうこうの前に相手と心を通わせるにはどうしたらいいかを念頭に置いてください。
そこに人がいるから会議で招集するといった従来発想はやめましょう。「オンラインはコミュニケーションがとりづらい」「リアルのようにちょっとした相談ができない」こんなことを言っていたら要注意。
そういう人に限って「コロナでコミュニケーションの大切さを学んだ。これからはコミュニケーションに重きを置く。メールで毎日報告するように!」なんて本末転倒なことを部下に指示していたりします。
家族との時間がしっかり持てた
「早朝に出社、深夜に帰宅、下手したら子供の顔を見ることもなかった」そんな人が朝昼晩三食を家族とともにすることの幸せを感じたという声があります。家族あっての生活です。会社ありきの毎日を送ってきたのなら、人生としてどこに視点を置くのかがわかったはずです。
「家族から話しかけられる」「家事の手伝いを頼まれる」こんな声もあります。自宅にいるのだから当たり前のことです。話しかけられて困るときは仕事中だと伝えれば問題ありません。
この際、積極的に家事に参加してみてはどうですか。ずっと座っているより、料理をしたり掃除をすることで気分転嫁になります。今までやったことがない家事に取り組むことで新しい発見ができると考えれば視野が広がります。もしかしたら発想が仕事に跳ね返ってきたりします。
オンとオフの切り替えをしようとするのではなく、オンとオフを混ぜ合わせること。いい意味の公私混同をすればいいのです。毎日に暮らしの中に仕事のヒントは隠されています。
新しいツールを使うことで視野が広がった
「今までWEB会議なんてやったことがなかった」「スマホでも短時間なら顔を見ながら会話ができることがわかった」「お金がかからないのにいろんなことができるツールもあって驚いた」
ITツールが身近になったことでしょう。そうなんです。思っている以上に環境は整備されています。会社の枠組みの中でしか毎日を送っていなかったら見える景色が限られます。視野を広げることの大切さを忘れないでください。
部下は管理するものでないとわかった
「部下への指示の出し方が変わった」「もしかしたら管理職の仕事は今までやってきたこととは違うことかもしれない」そんな気づきを持った人もいるdしょう。とても大切なことです。上司は、部下のコンディションを把握して、部下の力が最大限発揮できる環境をつくるのが仕事です。テレワークをするとそのことに意識がいくようになります。
「オンラインになって部下の様子が観察できなくなった」「部下の仕事のプロセスが見えづらい」こんなことを言っている人はリアルの世界でも部下のことに関心すらないと思った方がいいです。
大変な状況でも出社を余儀なくされた
「うちは在宅でなんて仕事はできないから出社してと言われ、いつうつされるかわからない恐怖の中で通勤した」生々しい声です。従業員の安全より会社の収益に重きを置いたということ。非常事態の時にこそその人の本性は出てきます。会社を見極める尺度にしてください。
まとめ
これからの時代、口を開けていたら会社が仕事をくれるなんてことはなくなります。言われたことをやっているだけではこれからは生き残れないということです。というか他人に言われたことをそのままやっていてもたのしいことなんてないですよね。
自律するとはどういう意味なのか。「自分を律することができる」つまりセルフコントロールができるということです。そして会社にいながらにして自分の価値をつくることです。今こそ自律のときです。
大きな社会変化で起こったことを一過性のものと風化させないでください。そのためにまず自分自身をしっかりもつことを意識してください。働き方を変えると生き方が変わります。このタイミングで変われなかったら二度と変わることはできません。毎日をたのしく生きたいのなら、心に留めて行動を起こしてください。