二拠点生活

通勤時間ゼロという働き方が目の前にあることを意識する

サラリーマンであれば通勤はつきもの。仕事をするには通勤時間をかけて会社に行くもの。それが当たり前。数年前までの常識でした。

新型コロナ禍になり、その常識が吹っ飛びました。今まで常識と思っていたことはもう常識ではありません。本記事では通勤時間ゼロという働き方についてまとめました。

通勤時間ってたのしい?

通勤していてたのしいですか?シンプルに考えてみましょう。そんな人は一人もいないでしょう。

通勤時間を有効に活用しようといった類のノウハウもたくさんあります。でもそれは通勤時間がある前提での話。そもそも通勤しないならその必要はありません。であれば通勤なしの働き方を志向したらいいだけのことです。

当たり前と思っていることに疑問をもつ

今まで当たり前と思っていた通勤。新型コロナ禍の影響でそのこと自体に意味がないことがわかりました。

今の時代、通勤なんてしなくても仕事はできます。場所にこだわる必要もありません。ネットやスマホを駆使すればほとんどのことが終わってしまいます。にもかかわらず相変わらず通勤に1時間以上かけて会社に通う現実があります。

そうは言っても・・・と思っているとしたら仕事の仕方そのものを疑問視した方がいいです。少し考えると無駄なことをたくさんやっていることがすぐわかります。

例えば連絡会議と呼ばれる類い。一定時間大勢の人が集められることが多いですね。その間やっていることはただひたすら連絡事項。

参加者は配られた資料と前に映されるパワポを見ているだけ。ディスカッションらしきものはほとんどなし。無駄の最たる例です。

連絡するだけなら集まる必要はありません。配っておいてポイントをメールで伝えれば済むことです。

仮に会議の時間が3時間、参加者が20人いたとします。金額換算したら時間単価3000円として3時間×20人で18万円。

時間単価はこんなレベルでないおえらいさんもたくさんいます。そうすると18万円どころで終わりません。びっくりするほど無駄なコストを使ったことになります。

大雪に見舞われたときの事例

大雪はいろんなところに被害をもたらすことがある。雪に弱い東京はまさにその典型です。交通機関などに大きな影響が出ます。

自宅の前の日陰になっている場所。車や通行人に踏み固められカチンコチンに凍っていました。普通に歩くだけで滑ってしまいます。とても危険な状態。

そんな中でもサラリーマンたちは通勤します。時間が読めないのでいつもより早めに家を出ます。

最寄りのバス停で待っていても一向にバスが来る気配はありません。時間だけが過ぎるのでやむを得ず駅まで歩くことになります。

路面は残雪で歩きにくい状態。そんな中時間をかけて駅まで歩きます。駅に着くとホームには人があふれてかえっています。間に合わないのですし詰めになった電車に乗ります。

うまく運行しないバスに長蛇の列で並ばないといけない。最寄り駅まで30分以上かけて歩かないといけない。超満員のバスや電車に乗らないといけない。

そこまでして都心の会社に出勤しないといけない理由は何なんでしょう?そこまでして会社に行く意味はあるのでしょうか。

もちろん外回りなら出向いてなんぼ。お客さまや取引先のところへ行かないと仕事にならないでしょう。でも内勤の場合なら絶対オフィスに行かないといけないというものでもありません。

WEB会議システムを使えばオフィスにいなくてもたいていのことならコミュニケーションできます。

「通勤が大変そうね。私たち通勤する人じゃなくて良かったね」妻が自宅で仕事をしている奥さんとかわした会話です。周囲にサラリーマンがいたのでこっそりと話していたそうです。この背景にはサラリーマンはそんなものだという既成概念があります。

既成概念にとらわれてはいけません。非常事態のときにこそ臨機応変に対応するのが本当の働き方改革。大雪の数日間で改めて働き方について感じたことは変化に対応できる姿勢です。

会社側のメリット

通勤は会社から見てもデメリットが多いです。まず通勤費。基本通勤費は会社側の負担です。月に1万円で100人の社員がいたらそれだけで100万円。全て固定費です。

オフィス環境を保つための光熱費が掛かります。それ以外にも什器を買い揃えないといけません。コピー機のレンタル費や消耗品も発生します。

そもそも毎日オフィスに集まる必要なんてありません。自宅にいても外にいても仕事はできます。メンバー間で会話が必要ならメッセンジャーやメールを使い分ければOK。

顔合わせが必要ならネット通話すれば事は済みます。オフィスに集まると、行くまでに時間とお金を使うことになります。その時間を別の時間に活用した方がいいです。

オフィスに集まるのならどんなときに集まるのかを決めておくこと。もちろんリアルで顔を合わせることは大事。

ここだけはみんなの顔を見ながら決めないといけない、ネット越しでは事足らない、そんなときだけ集まればいいです。何でもかんでもやるからメリハリがつかないし意味がなくなります。

オフィスのデスクに座ってパソコンを叩くのを基本にするのも意味がありません。発想を広げるにはじーっと机に座っていてもしょうがありません。

煮詰まったら外に出てみる。少し近所を歩いてみる。人の動きを観察する。散歩して変わる景色を見ているだけで脳は活性化します。不思議なもので歩いているときほどアイデアが降りてきます。

自分でやるなら身軽になろう

数年前、東京駅9時発の新幹線の乗るため、久々朝のラッシュに巻き込まれましたことがあります。通勤時間真っ盛りです。

最寄バス停から一度に乗り切らないバスにゆられ、地下鉄では足の踏み場のない車両で本も開くことができません。窮屈なまま、ただ呆然と立っているだけ。

電車の中を見渡すと半分くらいの人がスマホ、寝ている人が3割。本読んでいる人が1割。みんなつらそうな顔をしています。

降車駅に着くと何かにとり憑かれたような表情で我先に急ぎ足で周囲の人をかき分けて降りていきます。そんなに必死になっていった先にいったい何があるんだろうという感じです。

通勤の波に飲み込まれて東京駅に着く頃には結構バテバテ。サラリーマン時代は毎日のことなので意識の中にありませんでした。

でもこうしてたまに満員通勤をやると肉体的、精神的にどれだけ消耗しているかがわかります。せっかくひと晩寝てチャージしたエネルギーの半分くらいは失った感じ。通勤を毎日やっていると麻痺していることが怖い事実です。

もし起業するのならできるだけ身軽になりましょう。売上を拡大するより利益にこだわります。

売上が大きくなるとその分人件費や経費が増えます。自分と家族が食べていくのに毎月どれだけの収入があればいいのか?そこから積み上げていきます。基本一人でやるのがベストです。

オフィスも要りません。自宅オフィスでOK。家賃も光熱費も什器代も消耗品代も全て要りません。たまに公園でPC1枚持って作業すれば晴れ晴れした気持ちになります。見栄えだけで事務所を借りるなんてナンセンスです。

まとめ|通勤時間を疑うことからはじまる新しい第一歩

一度、今までいったいどのくらいの時間を通勤に費やしているのかを計算してみてください。

1日往復3時間、1週間で15時間、1ヶ月で70時間、1年で840時間。仮に20年通勤を繰り返したら16800時間になります。ということは700日。何と2年もの時間になります。ちょっと恐ろしくなりませんか?

通勤して会社に行くことがすべて。もしそう思っているのならそれは会社に従属しているということとです。

自分らしい人生を歩みたいのなら、今やっていることが当たり前と思わないことから始めてください。小さなことで十分。小さな積み重ねがやがて大きな変化につながっていきます。

まず最初の一歩を踏み出すお手軽講座