セミナーやイベントを平気でドタキャンする人
当日になって急に行けなくなったという人。相手の立場なんて全く意識の中にない。もちろんどうしようもない事情は別。
セミナーを主催する人の立場に立ったらそのことがどれだけ影響を与えるものかを推察しよう。こんな人は相手との信頼関係なんてできるはずがない。
なかには何の連絡もなく来ない人もいる。弊社ではこういう人は二度と出入りしてもらわないことにしている。
できない理由ばかり並べる人
「やろうと思ったけどあーだこーだで・・・」「急な仕事が入ったので・・・」こんな人はずっと言い訳し続ける人生を歩むことになる。
「成功する人は動き続けている。間違いを犯すことはあっても決して立ち止まることはない」ヒルトンホテル創業者、コンラッド・ヒルトンさんの言葉だ。
新しいことを受け入れられない人
そんな今までにないことをやってもリスクが高いんじゃない?あれもこれもいろいろ手を出したら無理だと思う・・・既存のもの、守りにばかり目が行く人。
「人とは違う道を行き、旧来の考え方を無視すること。もしすべての人が同じ方向を進んでいるのなら、全く逆の方向へ行き、自分独自の市場を見つけるチャンスだ。(ウォルマート創業者/サム・ウォルトン)」
世の中にないものを生み出していくこと、妄想こそマインドを変える原点だ。
自分が未経験のことを批評する人
相談が始まった。最初からおかしな空気感だった。自分が今何困っているかは一切話さない。何をやっているのか、何を目的にやっているのかを質問してくる。
不明な部分はクリアにしてほしいので説明をはじめる。するとずっと怪訝な表情できいている。この時点でどうかと思った。
話が続いてニーズについての考え方の質問をしてきた。見解を説明した。すると「ニーズってそういうもの何ですか?」「そんなことでビジネスが成り立つのですか?」批評してきた。
「うん?」と思った。続いて仲間の必要性の話をした。「ビジネスするのと人のつながりは関係がない気がします」「解せないです」こんな言葉を繰り返してきた。正直話をする気が失せた。
長年にわたりこの仕事を生業にしてきた身だ。2000人を超える相談者対応もしてきた。サラリーマンがどんなモヤモヤを抱えているのかあらゆる視点から聴いてきた。
そこからどう一歩を踏み出せばいいかを相手の状況に合わせて積み上げてきた。この道のプロとしての自覚がある。
もちろんそのことを盾にするつもりはない。ただ助言を聴きにきたという姿勢すらできていないこの態度には驚いた。
大企業で管理職以上を経験した人に多いパターンかもしれない。この人もそうだった。大手にいると仕事をさも自分が動かしているような錯覚に陥る。
自分が立ち回りできているのは会社の看板があるから。そのことに気づいていないのが原因だ。まさに世間知らず、はだかの王様状態だ。僕自身がサラリーマンの一時期そうだったからよくわかる。
自律したいのなら一度すべてをまっさらにしてほしい。これまでサラリーマンで経験してきたものを尺度で考えても意味がない。
経験したことがないものは経験者の話を素直に受け入れることからはじまる。基本のキだ。もし相手の話に批評や評論しかできないのなら自分で立つことはできない。ずっとサラリーマンのままでいた方がいい。
自己流に走る人
コミュニティではチアワークというグループワークを行っている。3~4人のグループに分かれて前回の会から今回までやってきた活動や課題を共有、相手の活動が良くなるよう応援し合うワークだ。
この場には体験参加の人も一メンバーとしてワークに加わる。メンバーの課題や悩み事には相手のことを自分事としてとらえ思うことを発言してもらう。
うまくいかない人がフィードバックする立場になったとき。「もっと事業を細分化してこうしてああした方がいいと思います・・・」
話している内容は専門家的な上から目線。自分がまったく経験のない世界でよくこんなことが言える。こういう人に限って「僕からのアドバイスですが◯◯です」といった口調で切り出す。
グループにいるのは先輩。先輩にアドバイスなんて言葉を使うこと自体クエスチョンだ。
次回へのコミットメントの時間になった。メンバーは等身大のコミットをする。
「次回までに市場調査をして事業モデルを完成させます」うまくいかない人はこんなコミットをした。自分がコミットしている内容の大きさを理解していない。
ひと言でいうと頭でっかち。知識ばかりため込んで行動が伴わないタイプだ。
「三宅さんがセミナーで話していることって当たり前のことですよね。今さら聴かなくてもよかった感じです。もっと新しい情報がほしかった」
アンケートを見るとほぼこんなコメントを残していた。確かに当たり前のことを話している。当たり前のことを馬鹿にせず愚直にできるか否かこれこそが成功失敗の分岐点になるからだ。
上記にもしあてはまる点があったら要注意。自由に発言するのはその人の勝手。成功したいのなら素直に謙虚に先人の話を聴き入れる。
そしてそのまま行動してみること。どこまで愚直にできることが第一歩。自分オリジナルをつくるのはその次の段階と心得よう。
自律できない人の事例
具体的な事例を一つ紹介する。コミュニティのある日の体験での話。体験いただく前に概要説明ということでオリエンテーションを行う。
三宅:「FAAは2つの軸で動いています。一つは自分でビジネスをつくる軸。もう一つが同じ志の仲間づくり。今日は後者のコミュニティづくりを体験いただきます」
ゲスト:「えっ?セミナーじゃないですか?じゃあいったい何をするんですか?」
とんでもないところに来たという目つき。不満で反抗的な態度。体験の内容はホームページに具体的に告知文として書いてある。明らかに読んできていないのがわかる。第一印象でNGだ。
前半のセミナーが終わり後半のグループワークの時間。今抱えるモヤモヤをグループ内でお互いに話しフィードバックをもらう時間だ。
ゲスト:「サラリーマンしながら起業したいと思っています。いくつかやりたいことがあります。どこから手をつけようかと思っています・・・」
そもそもサラリーマンしながら起業ということ自体がおかしな言葉。起業とはその仕事一本でやること。サラリーマンしながらできるものではない。
ゲスト:「実際の営業活動とかできないじゃないですか?どうやってやるんですか?」
メンバー:「リアルではなかなか難しいのでネットで下地をつくっていくのが得策です。ところでどんなことをしようと思っているんですか?」
ゲスト:「それは今ここでは言えません」はっ?という感じ。じゃあ何のためにここに来たの?グループ内がしらけてしまった。
話が進みグループ内での質問コーナーになる。
ゲスト:「値段ってどうやって決めるんですか?以前ブローカーみたいなことをやったことがあって、その時は自分の利益を乗っけると買ってもらえなかったので・・・」
メンバー:「僕の体験談で恐縮です。起業前は利益云々よりまず人脈と実績をつくることが先決です。その方が後々につながりました。例えばこうでああで・・・」
メンバーは既に独立起業している人。ゲストのために一生懸命になって自分の体験談を話していた。その間ゲストはメモ一つ取らず聞いていた。
最後に1ヶ月後の場へ向けてコミットメントをする。
ゲスト:「2つのビジネスモデルをつくってみたいと思います。そしてこんなことをこうして・・・」全うなことを言っていた。
そんなすぐにできたら誰も苦労なんてしない。こうやって話してほしいという型を無視して自分なりの話をしていた。アンケートには「もっとセミナーの内容を濃くした方がいい」と書いてあった。
相手が親身になってアドバイスをしているのに真摯に聴こうとしない。自分には正しい答えがあると言わんばかり。ならばこんな場に来る必要はない。実際に起業して苦労した諸先輩の話に耳が傾けられないなんて長年この仕事をやっている身として許せない態度だ。
相手の話を「素直」に聴き入れ「謙虚」な気持ちで受け容れる。これができない人には応援してくれる人はつかない。応援してくれる人がいない人に成功なんてあり得ない。
まとめ|自律に必要な3要素
僕は基本的にシゴトづくりに向く向かないはないと思っている。なぜならその人の中には必ず可能性があるからだ。本気でやろうという気持ちがあれば前に進んでいける。ただこの3つだけはもっていてほしいというものがある。
一つ目は「素直であること」。素直とは周囲のことをちゃんと相手のことを受け容れられることをいう。
せっかく相手が自分のためにフィードバックをしてくれているのに「それは違うと思う」「自分がこう思う」と言ってはねかえす人がいる。
こんな人はうまくいかない。周囲に応援してもらえる存在になることが大切だ。
二つ目は「謙虚であること」。謙虚とはとても深い姿勢だ。その中でも人の話がちゃんと聴けることが必須になる。相談をやっていてこの人どうかなあ?と感じる人は人の話が聴けない人だ。
人の話が聴けるとは第三者からアドバイスをもらったときにいったん自分の中に受け止められること。話を聴きながらも自分は別のことを考えているというケースがある。
これだときつい。コミュニケーションはキャッチボールだ。自分の言いたいことだけ言うのはドッチボールでしかない。ドッチボールでなくキャッチボールができること。
ビジネスは人対人で成り立つ。起業は自分一人で立つ。人の関係づくりがきちんとできない人は自律できない。
三つ目は「行動できること」。理屈でなくまずやってみようという姿勢。人は経験したことがないことには不安を感じる。
「これだからできない」「あんなことがあったのでできなかった」とかく言い訳をしがちだ。「○○だからできない」でなく「どうしたらできるのか」と考える習慣づくり。
「素直」「謙虚」「行動」。自律するためにもっておきたい3つの姿勢。覚えておいてほしい。
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