やりたいことを見つける

50代で自分に何ができるかわからない人のためのヒント13選

「自分にいったい何ができるんだろう?」自律した人生へ踏み出したいとき、最初のカベになるのがこれです。まずこのカベをクリアしないことには次が見えてきません。どうしたら見つけることができるのか?

FAAには50代をメインとしたミドル層が相談にいらっしゃいます。50代がほぼみんな口にするのはこの言葉です。これまで2000人を超える人と接してきてわかった切り口をまとめました。

自分の弱みと思い込んできたこと

自分に何ができるのかと考えます。そうするとスキルを追っかけてしまいがちになります。取っ掛かりとしては当たり前のことです。実はそれだけではありません。ずっと弱みだと思っていたものの中に宝物があります。

これまで失敗だらけの人生だった。転職のときに履歴書に書けないようなことばかり経験してきた。こんなことを書くと不利になるから隠してきた。でもこれからは考え方を改めたいと思う。一度自分の弱みを全部書き出してみたい。勇気がいるけどさらけ出していきたい。自分の弱みが誰かを救えるかもしれないから。相手からありがとうと言ってもらえるようなことを仕事にしたい・・・

これはモヤモヤ相談にやってきた人の話です。実はその1年前にも面談にしていました。

相談者
相談者
カフェを開業したいと思って高額を払って学校に入った。でもうまくいかなかった。自分の考えが浅はかだった。今はとりあえず行政書士の資格を取って起業したいと思う。どうでしょうか・・・
三宅
三宅
とりあえず・・・ではうまくいかない。自分の人生をどうしていきたいのか、未来をどう描くのかを決めること。そして今までの過去を振り返ってみること。その中に必ず仕事を創り出す原石になるものがある。自分の中を掘り起こしてみてください」

こんなアドバイスをしました。1年かけてその意味が伝わったことをうれしく思ったのを思い出します。

ここで重要な要素があります。それは「自分の弱みが誰かを救えるかもしれない」ということ。そして「ありがとうと言ってもらるようなことを仕事にしたい」ということ。商売は何かで困っている人の問題解決をすることで対価を得るもの。ありがとうの数が売上になって跳ね返ってきます。

他者の役に立つことは心理学的にも心の健康にも役立つと言われています。人の役に立つという行動をとるとオキシトシンやセロトニンという脳内物質が分泌されるそうです。気分を改善し前向きで楽観的な心理状態にする物質で、その心理状態は長く続く効果があります。人の役に立ったことを思い出すと心が温かくなりますよね。

商売が成功しているとは継続していることをいいます。継続していくためには何が必要になりますか?それはたのしいことです。たのしくなければ続きません。シンプルな答えです。じゃあたのしいとはどういうことなのでしょう?

そのことを考え始めたらワクワクが止まらない。いてもたってもいられない。たのしいときいて感じるものはこんなことでしょう。もう一つ別のたのしさがあります。それがやりがいです。そのことをすることで人に役立っている実感です。

自分が弱みと思っていることで世の中には救われる人がいます。そのことに価値を見出してください。何より自分にとって大きなやりがいに変わります。弱みを武器に変えていく発想転換をしてみましょう。

原動力になるもの

自分でシゴトがしたいのなら「自分の原動力になるもの」を見つけてください。独立すると毎日がアップダウンの連続。良いときはガンガンいけばいいです。でもそうじゃないときは自分を鼓舞する必要があります。鼓舞とは思い返したら自分を突き動かせるものです。

今までの人生を振り返ってみてください。人には必ず自分として力を入れた時期があります。人生を思い出して文章にしたとき、やたらと文章量が多くなったり、書いていると当時のさまざま情景が蘇ってくる時期。それはいつですか?

「あの頃は燃えていた」「本当はもうちょっとこうしたかった」誰かに話しはじめると知らない間に熱が入ってくるようなこと。周囲の人から「ちょっと今までとしゃべり方が違うんじゃない?」と言われるようなこと。これこそ「原動力」です。

ちなみに熱く前を向いていたときだけではありません。苦労、失敗、挫折、つらかった・・・負の体験も重要な要素です。それを乗り越えたから今があります。ということはその中で学んだこと、得たことがあるはずです。その人にとって実体験に勝るものはありません。

サラリーマン時代にゼロからつくったプロジェクト時代。出る杭になり上司から徹底的にいじめにあった時代。これが僕の原動力です。

既存のもの、敷いてあるレールに乗るのがめっぽうきらい。自分の手とアイデアで誰もやっていない白紙の状態からカタチをつくりあげ、場を設けそこにいる人にわくわくいきいき活動してもらう。そんな場をつくる。そして次また新しいことを手掛けていく。個人、個性にフォーカスして同じ志のチームをつくる。こんな感じです。

書き始めたら終わりがなくなってしまう。まさにエネルギーが噴出してくる感覚。自分でシゴトがしたいのなら内側が湧き出してくる原動力が何なのかを探してみましょう。あの頃の気持ちが蘇ってくることでしょう。

職務経歴書で個人の価値は決まらない

職務経歴書とは、過去に従事した職務・職業上の地位、職務の具体的内容を時系列で記載した書面です。転職経験のある人なら一度は書いたことがあるでしょう。これまで経験してきた仕事だからシゴトづくりにも通じることがあると感じます。

でも実はそうではありません。関係はしますが見る視点が全く違います。シゴトづくりという視点で職務経歴書を見ていく必要があります。

モヤモヤ相談の際にも経歴書を持参する人がいます。「私のこれまではこんな感じになっています。何ができるのでしょうか?」こんな質問をしてきます。なかには「先日キャリア相談をしたのですが今の延長線上で仕事をしていったらいいとアドバイスしてもらいました。自分としては方向性を変えたかったのですが・・・」と言っていた人もいました。

転職の場合、会社側は今自社で必要しているポジションに目の前の人が適合できるかを見ています。これまで経験してきたものがそのポジションに生かせるか否かです。いわゆる「適職」視点です。

シゴトづくりの場合、まずその人の原点にあるものが何かを見つけていきます。その人がずっと続けていけるシゴトは何かを決めていくことにゴールがあるからです。そのためにこれまでの経験そのものを深く掘り下げていきます。

どんなスキルがあるのか、何ができるかの視点ではありません。どんなことをやってきたのかが重要になります。「天職」視点と言えるものかもしれません。

転職活動では「この経歴でできる仕事は限られている」と言われてショックを受けるかもしれません。それは会社側があなたを一面的にしか見ていないからです。それは会社に責任があるのではなく、組織的に一面的に見ることが求められているのが原因です。

シゴトづくりはその人を多面的に見ていきます。なぜなら人そのものが商品になるからです。必要な要素は強みだけではなく弱みも大切になります。弱みは人の痛みがわかることにつながるからです。ビジネスは相手の痛みをわからずして成立しません。苦労、挫折、失敗経験が多いほど成功確率はアップします。

今、転職活動をしていて行き場を失っているとしたらそんなことでしょげている必要なんてありません。人には自分では気づけない可能性があります。自分では何の役にも立たないと思っていたことが誰かの救いになります。職務経歴書を自分の価値と置き替えないようにしてください。

第三者へ口に出して話す

「ずっと自分の中で考えているけど出口が見つからない」「考えれば考えるほど堂々めぐりになる」「不安ばかりが募ってくる」こんなことを感じていませんか?

なぜか人は自分一人で考えてしまう傾向があります。自分だけで答えを出そうとしてしまいます。一人で考えるときはネガティブ思考になりがちです。考えれば考えるほど深みにはまっていきます。だから一人で考えすぎてはいけません。

そんなときは第三者に話してみてください。話してみると「自分はこんなことを思ってたんだ」とわかります。頭の中が整理できます。新しい気づきが生まれます。一気に不安は解消していきます。

迷ったとき、不安になったときは、第三者に今のモヤモヤを話してみましょう。コーチングの世界で「オートクライン効果」と呼ばれるものがあります。自分で話した言葉は自分自身も聞いています。声に出して話し、それを自分自身で聞くことにより、新しい気づきが生まれたり考えがまとまったりする。こうした作用です。

第三者に話すとオートクラインが働きます。だから話すだけで頭の整理ができます。さらに、話すということは相手にわかりやすく伝える必要があります。どうすれば簡潔に伝わるか、話しながら考えることになります。

加えて話した後、相手目線の気づきやフィードバックがもらえます。「あなたが言いたいことってこういうことではないですか?」「それならこんな表現の仕方もあるんじゃないですか?」など自分では予想もできなかったようなことを教えてもらえたりします。自分で整理できないところは第三者の力を借りるのが早道。お客さま目線でもあるから正しい答えにもなります。

自分の中で行き詰まったときはまず第三者に話してみましょう。「こんなことなら早く話してみればよかった!」「話しながら聴いてもらってまとまってきた!」そんな気持ちになります。

話す前に書く

自律した人生へのファーストステップとして自分軸は何かを決めていく段階があります。軸が決まっていないのにビジネスどうこうに進むと道に迷ってしまいます。軸を探るために、これまでの人生を書き出していきます。

ワクワクすること、情熱をかけたこと、苦労したこと、失敗したこと、挫折したこと、今でも蘇る記憶を思い出していきます。頭の中だけでなく、時間をかけて文字にしていくことで忘れていたものが見つかります。

書くだけだと自分一人では行き詰まってしまいます。次のステップとして書き出したものを第三者の前で話します。そして周囲のメンバーが話をする一人にフォーカスして気づいたことを順番にフィードバックしていきます。

Aさん
Aさん
話を聴いていて感じたのは、自己開示ができるのがすごいこと。そこまで自分のことをさらけ出せる人なんてそうそういない。そのことが相手に勇気を与えることになると思う。
Bさん
Bさん
えっ?それって僕の弱みだと思っていたことなんですけど・・・

例えばこんなシーンに直面します。自分では短所と思っていることが第三者が見ると長所になる典型例です。

このやりとりは一例にすぎません。第三者からフィードバックを聴いていると全く違う視点のものばかりで驚きの連続です。一人の人をみんなで集中してみていくと今までにないものが生まれます。まさに相互応援の賜物です。

このとき話す相手は誰がいいのでしょうか?家族?何も決まってないのに家族に話すわけにはいきませんね。友人ですか?普通のサラリーマンでそれ以上のこと考えたことがない人を想像してみてください。

「そんなこと言ってお前には無理だよ」「やめとけよ、そんなリスキーなこと」こんな答えが返ってきそうではないか?ネガティブなことばかり言われて気持ちが萎えるだけです。

自律的自由人の世界には「サラリーマン脳」と「起業家脳」というものがあります。サラリーマン的思考パターンと起業家思考パターンです。

例えば「こんなことできないかなあ?」と質問したとします。サラリーマン脳の人は「そんなのでお金になるはずないよ」「できるはずないよ」と答えます。起業家脳の人は「それっておもしろいじゃん」「こうしたらできるんじゃないの?」と答えます。

話す相手は起業家脳の人にしましょう。自律を目標にして進んでいる人。あなたと志を同じにする人。そんな仲間をつくってください。同じ志の仲間がいると圧倒的に加速と見える景色が変わります。

話を元に戻します。「書く⇒話す⇒フィードバック」3つのステップができていない人がたくさんいます。自律へのスタートはまず自分自身を知ること。これがないと始まりません。

モヤモヤしながらもそれをながしている人がほとんどです。そうこうしながら人生の貴重な時間は過ぎていきます。モヤモヤを放置せずに自分と向き合って口に出すこと。ここから第一歩が生まれます。

人にはその人独自の視点があります。一人の人間は多面的にみていかないと全体像はわかりません。心ある人が複数集まってその人の強みを探していく。10年以上にわたりコミュニティを運営してきた経験から、この場の重要性は断言します。

初対面のときの第一印象

意識を置いてほしいのは自己紹介をする場面です。自分が話し終えた後、周囲の人が気づきや感想を言っているのを想像してみてください。それを聴き逃さないことです。できたらその場でメモをとるくらいのことをしてください。

初対面が極めて大切です。いわゆる第一印象です。初めてあなたの話を聴いてどう感じたのか?どこに関心を持ってもらったのか?その中にあなたならではの持ち味が潜んでいます。

コミュニティではこうした場を多数設けています。初対面同士が自分のことを話し、相手のことをフィードバックする機会です。「さっき話していた内容、すごいことですね」「えっ?そんなこと自分では当たり前と思ってました」こんな会話があちこちで生まれます。ここです。

なぜ最初のフィードバックなのでしょう?複数回会うとその人のことが深くわかるようになるからです。すると次第にAさんはこんな人、Bさんはあんな人という固定概念ができてきます。一度そう思うと枠の中でしか発想できなくなります。

人には多面性があります。今まで生きてきた背景によってそれぞれ見え方が違います。多面性を見つけるには複数の人の視点があった方がいいのです。多面性は固定された枠の中から見つけることはできません。枠のないまっさらな状態こそ他にない場面です。

最初のフィードバックを重要視するのはもう一つの理由があります。第一印象のフィードバックはお客さま視点そのものだからです。お客さまは最初自分のことを全く知らない状態で接点をもちます。そのときどんな印象をもつのかで決まってしまうといっても過言ではありません。

ビジネスは自分自身を売るものです。まずお客さまが最初に感じる印象を知ること。自分自身を把握すること。良いところはさらに伸ばす。不足のところは修正改善していく。この繰り返しが自分という商品を磨いていくことにつながります。

先入観のない自分を客観視すること、お客さま視点を知ること。そのために初めて会った人からもらったフィードバックを自分のものにしてみましょう。

ナンバーワンよりオンリーワン

花屋の店先に並んだ
いろんな花をみていた
ひとそれぞれ好みはあるけど
どれもみんなきれいだね

この中で誰が一番だなんて
争う事もしないで
バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている

一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい

お馴染みの「世界で一つだけの花」。この歌詞で表現されているものこそまさに自分ができることにつながります。

一人ひとり、今まで歩んできた人生は違います。それぞれの人生がオリジナルです。今自分がここにいる背景にはいろいろなことがあります。「自分なんて大したことしてきてないから・・・」そんなふうに思いがちです。でもそんなことはありません。

人は自分を過小評価しがちです。自分の経験は第三者に話してはじめて気づくものがあります。自分の事は自分が一番わかってなかったりします。だから口に出して相手に話してみることが大切です。

コミュニティでは自分の事を第三者に話す場を積極的につくっています。「そんな経験をしてきたんですか?すごいですねーびっくりしました」相手に話した後、こんなふうに言われている人をたくさん見てきました。

”バケツの中誇らしげにしゃんと胸を張って”生きていけばいいんです。

人には本来持って生まれた一人ひとりの魅力があります。子供の頃はみんな同じ、でも大人になるにしたがって育った環境や周囲の影響で鎧を身にまとい始めます。鎧をはずして、元々ある「ダイヤモンドの原石」を見つけてください。

「世界で一つだけの花」を咲かせる。そのために世界でたった一つのシゴトを創り出していきます。「世界で一つだけの仕事」、どうです?考えただけでもワクワクしてきませんか?大切なことは、そのワクワクを感じながら毎日を送っていくことです。

未経験だからできない

「好きなことだけど未経験分野なので難しいのでは?」「自分がやろうとすることを定めようとしている。大まかにこれかなあ?と思うものはある。でもプロとは違うので人に教えられるほどでもない。どうしたらいいんだろう?」これもよくあるケースです。

みんなは最初は未経験

未経験だから不安・・・誰もが感じることです。未経験というところにフォーカスしてみましょう。何かをやろうとする時みんな最初は未経験です。一度やってみることで経験者に変わります。だからやってみたらいいだけのこと。一歩踏み出すことで物事は動き始めます。

大事なことはずっとやり続けることができるか否かです。思いつきで始めても長続きしません。やり続けることで経験の度合いが増してきます。今やろうとしていることが継続して情熱を傾けられることなのか?経験の有無に問わず自問自答してください。

プロじゃない人を求める人がいる

プロでないと教えられないというものばかりではありません。プロじゃないからこそ相手にマッチする場合があります。世の中にはプロに教わるよりもっと身近な人に教わりたい人がたくさんいます。「誰に相談していいんだろう?こんな初心者の自分に教えてくれるような人がいてくれたらいいのになあ・・・」そんなニーズです。

プロになろうと学びばかりしてはいけません。学びは学びで止まってしまいます。シゴトづくりへ向けて進みたいのなら行動しながら必要な知見を蓄えていってください。

どういう手順で進めていくのがいいのでしょうか?まずは情報発信を始めます。情報発信は思いつきではNG。継続してやっていく必要があるからです。継続して情報発信するには軸が要ります。あちこち飛んでいて一貫性のない情報は相手に届きません。だれに役立つ発信をしようとしているのか?そもそもテーマ何なのか?を決めてください。

次にネタです。絶えずネタを見つけていきます。日々アンテナを立てながら探していきます。単にネットから集めたものだけでは意味がありません。自分の実体験を交えたものであること。説得力は実体験に勝るものはありません。それがオリジナリティにつながっていきます。

未経験は全てが新しいことのはじまり

未経験とはこれからやることが全て新しいということ。こんなに素晴らしいことはありません。未経験を実体験に変える。そこで得たことを求めている人に身をもって伝えていく。ここから自分だけの新しいシゴトづくりがスタートしていきます。

専門家になる意味と行動を知る

シゴトにするとは専門家になることです。「何の知識も技術もない自分が専門家になるなって・・・」専門家になるときくと、随分ハードルが高いことのように感じますよね。「専門家と言われても自分には医者のような専門知識はないし、勉強することから始めないといけないんですか?」専門家というと専門知識を持ち合わせることだと思いがちです。

ここで大切なことは「専門家の意味」と「それに向けての行動」です。

専門家の意味とは、あなたが誰のことを救ってあげられるかということです。救ってあげるには自分の実体験が必須です。実体験がないのに相手の気持ちをわかってあげるなんてできるはずがありません。相手の気持ちはちゃんとわかってはじめて信頼関係へとつながっていきます。

専門家になる登竜門は、目の前にいる人の悩みを知り尽くすことです。悩みを知り尽くすとは、相手の悩みを「自分事として」受け止めることができる力のことを言います。悩んでいる当事者はまず自分が抱えていることをちゃんと受け止めてほしいと感じています。

専門知識の評論を必要としているわけではありません。もちろん専門知識の見解が欲しいときもあります。でも多くの場合に直面する悩みは、医療的にどうだとか専門家的視点でどうだとかではありません。

過去、実体験したことを自分の少し後から歩んでいる人がいます。その人こそあなたが救ってあげられる人です。困っている人は自分のはるか先を進んでいる人の話には実感が湧きません。「身近な先輩」の話には得るものがたくさんあります。この「身近な先輩」こそ専門家を決める要素です。

身近な先輩には最初から特別な知識なんて必要ありません。知識は経験の中から学び蓄積していくことです。その人と直接接点をもち必要になったことを知識として習得していきます。

コミュニケーションや人間関係で悩んでいる人へビジネスがしたいからコーチングやカウンセラーの資格を取るのではありません。自分が救いたい人と実際に会ってみて、コーチングやカウンセラーの技術があった方がより相手に貢献できると思ったら学ぶという順番です。この順番を間違わないようにしてください。

次に専門家になることに向けての行動とは、「自分は○○の専門家です!」と言い切ること、そしてそれを発信することです。多くの場合、「自分は○○の専門家になろうと思っています」「○○の専門家を目指して活動中です」と言ってしまいます。これでは弱い。とにかく言い切ります。言い切ることで覚悟ができます。覚悟ができると行動が加速します。

専門家の領域は狭い分野に絞ります。例えば、中小企業診断士の人が「中小企業の経営サポートをする専門家です」と名乗ったとします。中小企業は星の数ほどあります。経営コンサルタントもピンキリでたくさんの人がいます。この土俵で専門家なんて言えるはずがありませんよね。

もしその人が助成金や補助金のことに関心があり、そのジャンルにも突っ込んでいたとします。その場合は「小規模事業者持続化補助金申請の専門家」と言えば、かなり絞られてきます。これが「とんがる」という意味です。とんがってこそはじめて専門家です。

世の中は情報洪水です。みんな悩みや欲望があればすぐにネットで検索します。検索するとたくさんの答えが返ってきます。でも答えや選択肢が多すぎて訳がわからなくなります。結局自分はどうしたらいいのかわからなくなってしまいます。

そんな時どうしたらいいのか?「今あなたにピッタリなのはコレですよ!」そう思ってもらえるような存在になることです。迷わないで大丈夫ですよ!と言ってあげることです。

熱く語れるもの

数年前とある朝のビジネスミーティングに参加したときのことです。そこでは「志を語る」ということがテーマになっていました。「なぜその仕事をしているのか?」に通じるものです。その意味で興味を感じていました。

ミーティングが始まると、まず冒頭近くにいる人とのペアワークが始まりました。話し手と聴き手に分かれ先攻後攻を決めます。聴き手は「あなたはどんな想いで仕事をしてきましたか?」と質問します。それに対し話し手は自分の想いを1分間で話します。その後、聴き手は聴いた内容に対し承認のフィードバックをするというながれです。

「あなたはどんな想いで仕事をしてきましたか?」この質問にはスイッチが入ります。質問されただけでエネルギーが湧き出す感覚です。たった1分でも話し終えるとからだの中が熱くなっているのがわかりました。とても1分では語り尽くせません。でも1分で伝えるところに意味がありました。

「サラリーマン時代ご苦労されたんですね。三宅さんが出る杭になったのはきっと自分として正しいと思ってやったことが組織につぶされたということだと思います。そんなご自分の経験をこれから自分らしく生きていきたい人に伝えていきたいという想いが伝わってきました」

初対面で話した相手の方からこんなうれしいフィードバックをいただきました。第三者に話すときは絶対これ!と思っていたことと違う言葉で表現されていました。

かなり新しい気づきでした。「口に出して人に話す」ことの重要性を再認識した瞬間でした。必要な言語化の力は、この「口に出す」ことの反復で身についていくのだと感じました。

自律の軸は「どんな想いで仕事をしてきたのか?」です。これがあるから貫けます。これがあるからぶれません。「なぜその仕事なのか?」の答えをつくってみましょう。

自分ができることから、こんなアイデアがあるから始める、需要がありそうながらやってみたい・・・ではありません。いったん全てをリセット。ゼロからシゴトを創り出すための自分軸を定めていきましょう。

今の延長線上で考えない

「今の仕事の延長戦で仕事を考えています・・・」相談でこんな切り出しからはじまる人がいます。本当にそれでいいのでしょうか?自律してどうなりたいのでしょうか?安易に現状を抜け出す手段として考えるのはNGです。

現状から一刻も早く抜け出したい。でも自分に何ができるのだろう?毎日やっている仕事の中からしか発想が浮かばない。そもそも知識もスキルもない。となると今の仕事の延長線上でやれることを考えるしかない・・・そう思うのも無理もないことでしょう。

でも想像してみてください。今の仕事でそのままフリーランスになったとします。その仕事を同じようにフリーランスでやっている人は世の中にたくさんいませんか?果たしてそんな中食べていけますか?それ以前にそもそもそんなことを仕事にしてたのしいと思いますか?

何のために自律したいのですか?お金のため、自由のため、いろいろでしょう。突き詰めればたのしく毎日を生きていきたいからではないですか?だったらたのしくない仕事を選んでも意味がありませんよね。

ちょっと視点を変えてみるとどうでしょう。今の仕事をそれなりにやってきたのなら人一倍業界や現場に精通しているはず。今の延長戦だけでなく別の視点で考えてみてはどうでしょう?自分が今困っていること。困っていてもそれを解決する職種が存在しない。こんな仕事があったらいいなと思うこと。発想を広げる視点です。

今、職種がないのならつくってみる。自分がやっちゃう。自律的自由人は自分で仕事を創り出します。これまで仕事や現場に精通してきたことを振り返ってみてください。話していて熱量の上がる時期。エネルギッシュに行動できそうなこと。延長線ではなく視点を変えて考えてみましょう。

お客さまにこうありたいから考える

学校は生徒一人ひとりがしあわせになるための場所。先生はその手助けをする人。本来はそのはず。でも実態は違う。上に行きたい人は進学率の数字にこだわる。結果生徒本人のためにはなっていない学校でも進学させる。そうやって出世していく。それでいいのかと思う・・・

学校の先生をしている相談です。今の職場で自分が思うことと組織でやっていることの間のジレンマで悩んでいました。

「会社は自分が思っているのと違う方向に向かっている」「以前にように仕事にワクワク感がなくなってきた」「お客さま一人ひとりに合ったものを提案していきたい」「お客さまによろこんでもらえることが一番」

「お客さまのことを最優先したらこうありたい」でもサラリーマンをやっているとそうではない方向に進んでしまうことがありますね。会社は会社の方針があるといいます。とても不本意な思いです。

「そうはいってもいろいろあるから・・・」そんなこと言っていたら事は進みません。突き詰めれば本来あってほしい姿でいいはず。シンプルにそこにこだわってこそ価値があります。

この時自分はそうなりたくないと思うのか否か。もし心底思うのなら自分でやるしかありません。長い会社生活、一時的にやりたいことができる環境になるかもしれません。でもその環境は未来永劫続くものではありません。残念ながらそれが組織というものです。

お客さまにとって本来こうあるべき。そのために仕事はこの方向へ進んでいくのが本来の姿。全うするために自分ができることを貫く。今ある仕事で実現できないのなら自分で新しい仕事を創り出す。自分の意に反した毎日を送っていても意味がありません。一度自分の気持ちに正直になってみてください。

原点を見つけ、なぜ好きなのかを掘り下げる

やりたいことのネタさがしをしていたときの場の話です。Aさんはドイツが好きでした。でも好きなことだけでは仕事になりません。何かを掛け合わせないといけない、そう考えビジネスを考えていました。

いったん考えてみたものの「これって本当に自分がやりたいことではない。このまま進んではいけない」と思い直しました。そこでリセットすることに決めました。そこから自分が本当にやりたいことが何なんかを悩む日々が続き始ました。

ある日、みんなの前でドイツの話をする機会がありました。話している姿はとてもいきいきしていました。頭を悩ませているときの表情とは別人でした。聴いている人みんながそう感じました。「ドイツのことを語るときはとてもいい顔してるね」口々に言いました。

Aさんにとって大切なのはドイツが好きという原点だったのです。そのことを再認識しました。ドイツの何なのか?なぜドイツなのか?そこを掘り下げながら突き進んでいきました。道筋が開けていきました。

自分がやりたいことって何なの?そんなふうに迷い込んだら原点に戻りシンプルに考えてみてください。原点が見つかったらなぜそれが好きを掘り下げてください。なぜ?なぜ?を繰り返す中から軸が見つかっていきます。

「本当にやりたいこと探し症候群」から抜け出す

自分が「本当に」やりたいことって何だろう・・・方向性に迷ったとき必ずといっていいほど出る言葉です。実はこの「本当に」という形容詞がくせ者にです。「本当に」と考え始めると深みにはまっていきます。「本当にやりたいこと探し症候群」と名付けています。

そもそも自分が「本当に」やりたいことは簡単には見つかるものではありません。いったん自分と向き合って出てきた答えにもとづきまずは行動すること。行動しはじめると見えてきます。「自分ってこれがやりたかったんだ!」気づきが生まれます。考え過ぎてはいけません。

一番良くないのは、集中して自分とじっくり向き合ってかためた後に「これでほんとによかったの?」と思い始めることです。これをやると行動へのスピードは格段に落ちていきます。

まずは動いてください。動く中から次やるべきことが見えてきます。やってみてはじめてわかること。やってみないとわからないこと。たくさんあります。

自分軸さえぶれなければ、机上で考えていたことは変わってもいいです。お客さまと対面すると変わらないといけないことが出てきます。商売はお客さまありき。お客さまが求めることを解決するのがシゴトです。「本当にやりたいこと探し症候群」に陥らない。肝に銘じておいてください。

いろんなことに興味があるときの対処法

「好きなことや興味のあることがいろいろあるけどどれもこれも中途半端・・・」「得意なことといっても浅く広くで器用貧乏。いろいろあって混乱する」こんなケースの相談も多いです。ここでも「書く⇒話す⇒フィードバック」が有効です。

まず興味のあることをすべて書き出してください。頭の中であれもあるしこれもあるし・・・と考えていたら余計に混乱するだけです。書き出してみると「いろいろあると思ったけどこれだけしかなかった」そうなります。書くことで整理できます。頭の中だけだとモヤモヤはどんどん増幅します。モヤモヤが増幅したら前に進めなくなります。

次に誰かに話してみます。そして質問してもらいます。質問を受けると自分ではいけそうと思っていたことがそうでもなかったとわかります。一つのことに対してやたら熱量を上げてしゃべっている自分に気づいたりします。

この熱量を上げてしゃべることが見つかったらしめたもの。それがやりたいことの根っこになります。自分の言葉にして話すことでどれだけそのことに精通しているかも再認識できます。言葉にして話すことは難しいもの。やってみると実感します。

逆の視点でやってみる手もあります。きらいなこと、苦手なことを書き出してみてください。きらいなことや苦手なことはやらないと決め、そこから消し込んでいきます。消し込んで残ったものから整理する方法です。やりたいことを見つけるには一人で悶々としても答えは出ません。話せる場をつくることで大きく前進します。

スイッチが入ることを見つける

やりたいことを見つけるとき特に重要になるのが「どんな話をしているときにスイッチが入るのか?」です。スイッチが入るとはその話をしていたら我を忘れて夢中になってしゃべっていた、話しているうちに手に汗をかいていた、いくらでも話したいことが湧き出てきて時間が足らなかった・・・そんな状態のことを言います。

先日研修講師で登壇しました。地域の事業者が業種に関わりなく会員となって、お互いの事業の発展や地域の発展のために総合的な活動を行う団体向けです。大工、事務機器屋、印刷屋、畳屋、ガソリンスタンド、中古車整備屋など。青年部といって2代目の方が大半です。

地域の経営者が想いをひとつにする強いチームをつくるにはどうしたらいいかがテーマ。「みんなのモチベーションを保つのが難しい」「毎回会に参加してほしいけどだんだん出てこなくなる人がいて困っている」「町おこしのイベントをやるときも考えや姿勢がバラバラで大変」会場へ向かう車の中で研修担当の役員の方から悩み事をヒアリングしました。

会場に着くと30~40代の若手経営者が集まっていました。その一人ひとりの表情を見ながら講演。多くの方と名刺交換しました。ちょうど夏祭り前で通りにはたくさんの提灯が灯されていました。

「みんな総出で飾り付けるんですよ。山車も出たり結構にぎやかになります」研修が終わり駅まで送っていただく車では心があったかくなるお話も聴きました。

サラリーマン時代、街の電器屋さんの活性化に携わっていました。ヤマダ電機、ヨドバシカメラといった量販店とは真逆の世界にある地域に根差した小さな家電店。そこには未来を描く二代目がいました。

今のままでいくと生き残りが難しい地域家電店。でも地域家電店でないとできない強み、人とのつながりで新しい仕組みをつくりたいと必死でした。社長や奥さん、二代目と膝つきで話し込んだ日が蘇ってきました。

こんな経験がバックボーンで、地域密着、二代目経営者、チームをつくる、町おこし・・・こうしたキーワードを聴くとスイッチが入ります。こうしたらいい!ああいうやり方もある!こんな場づくりはできないか・・・いろいろな想いやアイデアが吹き出してきます。そんな人たちの熱いチームの場をつくり、横から支えるような仕事に情熱を燃やす自分がいる。「やりたいことってこういうことなんだ!」改めて感じた瞬間でした。

あなたがスイッチが入ることとはどんなことでしょう?知らぬ間に情熱が湧き出してくることは何でしょう?人には四六時中考えていられることが必ずあります。自分らしい働き方の軸足を決める重要な要素になります。

まとめ

50代は他の世代より多くの経験をしてきています。自分には何もないと思っているだけです。まずは自分がこれまでやってきたことを洗いざらい書き出してみてください。忘れていることもあります。「50代の人生はユニーク、過去にこそネタあり」です。そのネタが誰かの役に立ちます。自分の中にある価値を掘り起こしてみてください。

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