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多様化する働き方「複業」の事例7|40歳体験談インタビュー|ブロックを積み上げる、その先に爽快感がある

会社員と並行して、自分がやりたいこと、好きなことをシゴトにしていく複業。その実践者の体験談をインタビューしました。今回は40歳で3年間にわたり複業を実践する千葉とうしろうさんの登場です。ぜひ聴いてくださいね。

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三宅:まず最初に軽く自己紹介をお願いします。

千葉とうしろうさん(以下敬称略):千葉とうしろうと申します。「非行診断士」という肩書きで活動しています。今会社員ですが、警察官をやっていた時があり、その時の経験を活かしてどうやったら子供が素直に成長できるのか、非行に走らないでまっすぐ成長できるのかということと、どうやったら社会から犯罪がなくなるのかということを発信しています。

三宅:「非行診断士」とはユニークなネーミングですね。

千葉:非行に走りそうな子供たちをどうやったら非行に走らせず、成長させたらいいかということで複業を始めた際に考えました。

子供に自分として残せるものをつくりたい

三宅:そのようなことをやろうと思ったきっかけは何ですか?

千葉:複業をやろうと思ったきっかけは、改めて思い返すと子供ができたことです。自分が子供に何を残せるのだろうと考え始めました。世の中には頭のいい親とかすごくお金をもっている親とかいっぱいあるわけで、そういう家庭がたくさんある中で、この家に生まれてきた子供のメリットは何があるのだろうか、子供に何を残せるのだろうかと考えた時がありました。

会社員やっているだけじゃなく、他の可能性も選んでみたいなと。もっとユニークな視点を自分が得てそれが子供にとっても成長する上でのメリットになればと考えていました。

自分が何ももっていないことがすごく嫌に思え、それが子供が生まれることによって顕在化してしまったように思い浮かびました。頭がいい人だったり、とびきりお金をもっている人だったり、ユニークな発想ができる人だったり、そういう人たちと肩を並べられるくらいの何かが自分でもあればと思いました。

三宅:複業活動を始めて期間でいうとどのくらいになりますか?

千葉:ホームページができたのが3年前くらいと思うので、そこから3年になります。

やれるときにやる

三宅:ホームページをつくったということは、それから情報発信がずっと始まっているということですね。それでは別の視点で質問します。会社員しながら傍らでやっていくとなると、時間がつくり出せない、時間がないというところにみんな陥りがちですが、千葉さんは工夫されていることはありますか?

千葉:工夫という工夫はないのです。ただやれることしかやっていません。仕事が終わったら空き時間を見つけて活動して、仕事が始まる前に活動して、結局どこで時間を一番つくりやすいかというと、寝る時間を削ることだったりします。

削ると言っても寝ないと頭が回らなくて難しいところです。その辺行ったり来たりですね。今日は複業の活動をしたいからいつもより多めに削ろうかなとか、活動がそこそこ進んでいればそんなに削らないで寝る時間を増やそうとか思っています。5時間を境にして少なくなったり増えたりという感じです。

三宅:ちょっと睡眠時間としては少なめですね。

千葉:健康的にはあまり良くないんでしょうね。

三宅:休みの日に何かするというふうにはなかなかなりませんか?

千葉:休みの日になると、家族と一緒に過ごす時間も出てくるので、その辺が難しいところですね。休みの日だから出来るのかというとむしろできないのかもしれません。

他人事でなく自分事の方が熱が入る

三宅:そんな感じで毎日できる時にやるということ続けていらっしゃるわけですが、そのモチベーションはどうやって保たれていますか?

千葉:モチベーションに関して言えば、本業で起業した人より高いのではないかと思います。私自身、起業したことがないのではっきりとはわかりませんがイメージです。

というのは、起業している人は常に渦中にいると思うのです。例えば、起業する人は自分と同じような苦しみを味わっている人を助けたいとか、自分が苦しんでいる、困っている内容と同じような状況に陥っている人を助けたいというふうに思って始める人が多いと思います。

そういう状態は、自分が解決されてしまうとモチベーションは下がるのではないかと思います。結局、他人事になってしまうと思うのです。自分事と他人事どちらが熱が入るかというと、やはり自分事として考えた方が熱が入ります。

三宅:今の千葉さんは自分事なんだと。

千葉:そうですね。自分事になります。

気持ちの上では複業、物理的に現業

三宅:そういう意味で言うと、今やっている会社員の仕事と複業とのバランスはどうなっていますか?

千葉:理想で言えば8割複業の方につぎ込みたいのですが、できれば起業したいけれど、やはり生活基盤が必要で複業に留まっているということなので、気持ちの上では複業の方に熱や力を入れたいのですが、結果として現実的には会社員の方がウェイトが高いです。

三宅:ちょっと話が変わりますが、新型コロナが今渦中ですが、コロナ前と後で何か身の周りで変わったことはありますか?

千葉:正直なところあまりないです。元々そんなに人前に出て活動しているということがなく、書籍やネットの配信が主な活動になっていたので、コロナで特に変わったということはありません。

ですが、自分のホームページが検索される時に、「コロナ」「非行 コロナ」というワードで検索されることが増えました。「非行」と「コロナ」を掛け合わせてコラムを書けばうまくアクセスが上がるのかなとか考えましたが、あまり掛け合わせられないなと思いました。

優しさとは怒りやイライラの対極にあるもの

三宅:トレンドという点ではあるかもしれないですね。今、書籍というお話がありましたが電子書籍を出版されていますね。

千葉:そうです。どうやったら優しい性格になれるかということをテーマにした本です。思考と優しさは結構関係があり、優しさをどういう意味で使っているかというと怒りとかイライラとは対極にあるものとして考えています。

その書籍ではどうやったら怒ったりイライラしたりしないで生活できるかという話をしています。怒りとかイライラが犯罪の常に根元になっていると思うのです。警察官やっていた時に犯罪の現場や非行の現場、家庭内トラブル、夫婦喧嘩、ご近所トラブルなどによく行っていましたが、その現場でよく目にする光景は怒っている人がいるということでした。

イライラや怒りの熱量は警察官の行く現場に必ずあるのです。「火のない所に煙は立たぬ」ではないですが、怒りのないところに犯罪は起こらないのかなと考え、どうやったら怒らないで、イライラしないで生活できるか、そういう意味でのどうやったら優しさをもって生活できるかということを内容にしています。

三宅:興味深そうな内容ですね。ちなみに本のタイトルはなんですか?

千葉:「人に優しくなれる発想法」です。

三宅:「優しさ」というところに意味合いがあるのですね。

千葉:はい、そうです。

シゴトづくりは自分のことだけ考えていたらできない

三宅:それではまた複業の方の話に戻りますが、3年間活動を続けてきて得たこと、会社員だけやっていると得られなかったことを教えてください。

千葉:ありきたりかもしれませんが、自分とは違う世界というか自分の身の周りにある人間関係とは全く別の人間関係に居れたということがすごく大きいです。

例えばコロナ直下の4月、5月頃同僚と話をしていたときのことです。同僚が「最近コロナウイルスが蔓延していてフリーランスの人や中小企業の人が軒並み参っているよね」と話していました。 直接的ではありませんが、「そんなバカな事やらないで会社員やっていればいいのに」というニュアンスがその人の話の中に含まれていました。

それに対し私はこんな話をしました。「複業や起業している人というのは自分のことだけ考えてそういうことをしているのではなく、社会や周りのことを考えてやっている人が結構いるんです。言わば我々の代表みたいな感じで泥をかぶってるんですよ。生きてきて、生活していて困ることがあるでしょう。そういうことを解決しようとして活動をしているんですよ。そんなに自分のことだけ考えてバカやってる人たちだけではないんですよ」

「夢を追っている人はそういう職業をしています。甲子園の球児を見てバカなことやっているとは思わないでしょう?一生懸命やっている人を見て感動するでしょう?彼らをそういう目でみてやってくださいよ」

自分がやってみたからこそ相手の気持ちがわかる

複業やってきて得たことは、自分でシゴトづくりをしている人の気持ちも覗けるようになったということが大きいです。私も同僚が言ったことがわからないでもなく、自分でやってみなければ、近くにそういう人がいなければ同僚のように思ったでしょう。

実際やってみて、そういう人たちの気持ちもわかるので、自分の周りにいない人の世界も覗けるようになった。視野が広くなったというだと思います。

損得勘定からはずれたときに踏み出す一歩がある

三宅:深みのある話ですね。このラジオを聴いている人は今会社員で何かもう一つ自分でやりたいことを見つけてシゴトにしていきたい、まさに複業したい人がいます。そういう人たちに向けて千葉さんからメッセージがあればお願いします。

千葉:気になったらやってみるしかないと思います。損得勘定ではなく、ひらめいたら手を出してみるというのでいいと思います。

3年くらい前にパソコンを買った時にお店で、かっこいい、どうしても欲しいものがあり買うかどうか迷ってました。メモリーやストレージなどのスペック、値段などいろいろ調べていました。欲しいと思っていたもの以外に同じスペックでそれより安いものもあるのではと考えていました。

そんな損得勘定で見ていて買うことになかなか踏ん切りがつかなかった時、店員さんに「お客さん、もしもこのパソコンが欲しいと思うのであれば、このパソコンを眩しいと思うのであれば、もう買うしかないんじゃないですかね?」と言われました。

言われて確かにその通りだな、こういうのって損得勘定からはずれたところに踏み出す一歩ってあるのかなと思いました。

複業も同じで、損得勘定を優先で考えがちだと思いますが、それを抜きにして、たとえ損だとしてもそれより違う分野で得られるものがあるので、思いついたらやるしかないと思っています。

三宅:なるほど。では最後に千葉さんから何かPRしたいこととかあればどうぞ。

千葉:ネットの中で文章を書いていますので、もし少しでも共感してもらえるものがあれば、いいねボタンを押していただければと思います。記事のリンクを貼るとかそういうちょっとしたものがあればモチベーションになりますし、先に進むブースターになります。もしそういうのがあればよろしくお願いします。

ブロックを積み上げる、その先に爽快感がある

三宅:文章を書くのがお好きですね?

千葉:この活動を始めてわかったことですね。ぜんぜん書く習慣なんてありませんでした。子供の頃に男の子であればプラモデルや粘土で遊んでいたことがあったと思いますが、そんな感覚と似ているのかなと思っています。ひとつひとつ作り上げていくみたいな。

作品を作るという意味では変わらないですし、ブロックで作り上げていくのと似てるなと思ってやっています。やっていくとつらいんですが爽快感があるんです。自分の頭の中がスッキリするというか、組み立てられていくという爽快感ですね。ジョギングはしませんがたぶんジョギングする人と同じだと思います。だから苦しいけど続けているんですよね。そういうのと同じで面倒だけど気持ちがいいとか、痛いけどやりがいがあるとかそんな感じですね。

三宅:味わい深いインタビューでした。今日はお付き合いいただいてありがとうございました。

千葉:ありがとうございます。

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