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多様化する働き方「複業」の事例5|55歳体験談インタビュー|会社の不本意、自分の力で何とかしたい

会社員と並行して、自分がやりたいこと、好きなことをシゴトにしていく複業。その実践者の体験談をインタビューしました。今回は55歳で7年間にわたり複業を実践するはまちゃんの登場です。ぜひ聴いてくださいね。

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三宅:では最初に軽く自己紹介をお願いします。

はまちゃん(以下敬称略):会社員をしながら、起業家や会社のプロモーション撮影とか番組のライブ配信、それからストーリーもののショートムービーを撮っていくのをシゴトにしていこうとしております。はまちゃんと申します。よろしくお願いします。

三宅:よろしくお願いします。プロモーション、動画、ライブといったようなジャンルとのことですが、そういう活動を始めて期間的にはどのくらいになりますか?

はまちゃん:今回のテーマが複業ということですが、複業という意味で始めたのは最初今とは違う物販みたいなことを始めたので、それは7年前ぐらいになります。今言ったような動画制作とかライブ配信についてはまだ3年ぐらいです。

会社の不本意、自分の力で何とかしたいがはじまり

三宅:最初は物販で始まって7年前で、今のようなものになって3年。複業テーマが変わっていったというのには何か理由があるのですか?

はまちゃん:もともと会社で自分のプロジェクトをやっていたのですが、ちょうどリーマンショックとかあったときに潰され、自分として非常に納得いかなくて会社に絶望感みたいなところがありました。転職しようかなと思ったのですが、転職市場では年齢や制約があり、とても自分でやりたいことではないなと思いました。

そんな時にもっと自分の力で何とかしていかなければいけないなと思い、もともと好きだったパソコンをヤフオクで売ることを教えてくれる人がいて、そういう人の塾に入りました。好きなパソコンだったらいじっているのも楽しいし、ましてそれでちょっとでも収入になれば今後転職して収入が下がったり、この先どうなるかわからないと思ったときに、なんとか少しでも手助けになるのではないかと思い、物販を始めました。

続けていくうちに、物販は在庫を持たなければいけないし、なにより本当に労働集約型というか、時間に限界がどうしても出てくるので、これはあまり続けていられないなと思っていた時に、あるきっかけで動画制作するようになって、そっちにハマっていったという感じです。

50代前の転職は人生をあきらめろということ

三宅:会社で自分が思ったことができなくなり、転職を考えたけど難しそうだと思ったのは何歳ぐらいの時の話ですか?

はまちゃん:そうですね40代後半の47、8歳のときです。

三宅:その年齢だとなかなか転職という選択肢は難しいと。

はまちゃん:転職相談に行って言われることのひと言目が「転職はできたとしてもまず収入は下がりますよ」ということ。それからふた言目には「思ったようなことはやれないので、入れるところに入るつもりでいてください」と人生をあきらめてお金のために我慢してくださいねと言われているような感じがしました。

三宅:なるほどね、それだとやってもしょうがないかなという感じですね。

はまちゃん:まあ現実を知ったというか思い知らされたという感じです。

自分で事業をやっている人の魅力を引き出したい

三宅:あるきっかけで動画にハマったということですが、それはなんですか?

はまちゃん:それはまさに三宅さんがきっかけなのですが、三宅さんが働き方に悩んでいる方の相談を受けたり、どうしたらいいかみたいなセミナーをやってらっしゃったのですが、たまたま動画をちょっと撮ってくれと言われたことがありました。本当は他の人がやるはずだったのですが、その人が都合が悪いから、ちょっとはまちゃんカメラ回してくれない?と言われたのがきっかけです。本当に初めて撮影したみたいな感じでした。

三宅:そこからこれかなという感触を得たのですか?

はまちゃん:その時にいきなりやろうと感じたわけではありませんが、会社の仕事もコンピューター関係ということもあり、マイクロソフト、ソフトバンク、グーグルのようなIT企業のイベントに行くことがその当時結構多かったんです。

ちょうどIT業界ではイベントを大掛かりにやるのが流行っている時代で、トップの人たちがものすごく演出されたステージに登場してかっこよくしゃべるわけです。

もちろん何億ものお金がかかったステージなので、ものすごくかっこよく映っているのですが、話していること自体は別にその人がやった事でも何でもないというか、会社がやっていることをただ話しているだけなので、申し訳ないけど話の中身は空っぽだなあと思っていました。 

一方で、三宅さんをはじめとしたような自分で事業を行っている人たちの話というのはすごく面白いんです。どんどん話に引き込まれたりするのですが、イベントでの撮影とかになった瞬間にお金をかけられないですから、とても暗い映像だったり、音が聴きにくかったり、せっかくの内容が全然活かされてないなという対比をすごく感じました。

三宅さんのような個人でやっている人や小さな会社で頑張ってる人たちをかっこよく、ちゃんと伝わるような撮影を自分の手でやってみたいと思ったのがきっかけです。

会社で働く時間と自分の時間を切り離す

三宅:うれしい話ですね。少し切り口を変えて質問します。現業つまり会社の仕事をしながらその傍らで活動するとなると、多くの人が時間をどうつくるのかということに困るというか、壁にあたるということになりがちです。はまちゃんの場合、時間にはどのような工夫をしていますか?

はまちゃん:三宅さんもそうかと思いますが、会社でプロジェクトをやっていた時はご多分にもれずモーレツ社員だったので、朝6時ぐらいから会社に行ってひどい時は12時1時までずっといて、家に帰って寝てまた会社に行くみたいな生活をしていました。

自分のプロジェクトが潰されたことでそんなことしなくてもいいんだというのがわかってからは、会社で働く時間と自分の時間をちゃんと切り離すことが平気になったので、割と自由に自分のことができるようになりました。

会社にいるのが仕事になっている方とはちょっと違うかもしれませんが、僕は営業マンで意外と自分で時間をつくるみたいなところあるので、自分の気持ちの持ちようだけだったなと思います。

三宅:なるほど、新型コロナでテレワーク、リモーとワークと言っているご時世に合った話ですね。

はまちゃん:たしかに元々そうしてたみたいなところはありますね。

三宅:元祖リモートワークですね。

はまちゃん:異例ですけど。自分だけかもしれません(笑)

開業届を出してスッキリした

三宅:それともう一つ、モチベーションの保ち方にはどういうことをやっていますか?

はまちゃん:この質問をいただいたときにピンと来なかったというか、たぶん自分がちょっと違うからなのかと思いますが、モチベーションというよりも会社員の人が多くを思っていることの一つに、バレたらどうしようとか、出世に影響するからやっていることを隠していようとか、すごく気になると思います。

そうした中、僕は開業届を出しました。この開業届を出すということ自体が一番大きなハードルでした。そんなことしていいのだろうかというような感覚です。開業届を出してからモチベーションが下がることはないので、出すまでの躊躇の方が大変でした。

三宅:ある意味の割り切りみたいな感じですか?

はまちゃん:もともとモーレツ社員系でしたから、そんな他のことをやるなんて本当に想像すらしていなかったのでそういうのはものすごくありました。

三宅:でも出したことによってそこはスッキリしたと。

はまちゃん:そうですね、いざ開業届を出すとなんだこんなものかと、別になにも変わらなかったという感じです。思っていたほど危険とか人生終わりとか会社生活終わりとかは別にありませんでした。

会社はこの範囲と割り切り、自分のシゴトを伸ばす

三宅:そういう意味で言うと現業とのバランスみたいなものは、言葉自体あまり意味をなしていないという感じですか?

はまちゃん:そうですね、僕は開業届を出した時点で、会社の方はこの範囲と割り切っています。その分、新しい自分のシゴトをどうやって伸ばしていこうかという感じなので、そのためにいかに時間をつくるかというふうに思っています。

三宅:もっとこんなことやりたい、あんなことやりたいと思い始めると時間が厳しくなってくるのでは?

はまちゃん:自分の環境は特殊だし、そのことが中途半端になっている原因でもあるかなと思います。こんなやり方で大丈夫な状態になっている事自体がいろんな人から羨ましいと言われちゃいます。

起業一本でいった方からは、それならそれでいいじゃないと言われますけど、やっぱり中途半端かなといつも思っています。

三宅:でも今の時代にあっては、起業一本でやるというのもあれば、はまちゃんのワークスタイルもあっていいですよ。中途半端という気持ちよくわかりますけど。

はまちゃん:まあやっぱり良くはないと思います基本的には。何かしらの制限はかかるのでどっちも中途半端な感じになっちゃいます。

三宅:物販から始まって7年間、複業活動をやってきて苦労したことありますか?

はまちゃん:何をもって苦労というかですけど、微妙な立ち位置でやらなければいけないというのが苦労と言えば苦労かもしれないです。別に隠してはいないのですが、公にもするつもりない微妙なところです。

あとは家族の理解ですね。パートナーとの意思の統一が未だにできないので、一番大きな問題と言えばそっちのほうですね。中途半端になっている原因もここです。

三宅:ご家族の理解というのは何事にしてもくっついてきますからね。ご苦労なさっているというのはなんとなく端で見てますから。

はまちゃん:三宅さんみたいにご夫婦でやっていらっしゃるのはほんと羨ましいですね。

オンラインのハードルが下がると環境が良くなる

三宅:巡り合わせでたまたまそうなっただけです。話題を変えますね。新型コロナで数ヶ月になりますが、コロナが起こる前と起こった後ではまちゃんの周辺で変わったことはありますか?

はまちゃん:もうこれはみなさん言っていることと思いますが、僕はライブ配信をもともとやってきたので、いろんなことが映像を通して離れたところでもできるというのはわかっていましたが、ようやくみんな普通になって、ハードルはすごく下がってよかったなと思います。実際にそれをやってほしいとか、やり方を教えてほしいとかのお話も増えたのでもちろんよかったです。

一方で、あまりにも状況が深刻で期間も長引いたが故に、みんな自分で始めてできるようになってしまったのもかなりあり、最初はお話も多かったのですが、みんな自分でできるようになると、自分もステップアップしなきゃダメだという危機感も逆に出てきました。

三宅:確かに否応なしにみんなやらざるを得ない状況になりましたからね。

はまちゃん:でも全体的として、いい環境になったなとすごく思います。

三宅:オンラインというジャンルでは、はまちゃんからこういう新たな試みをやろうと言ってもらった時と今とを比較すると、かなり先見性があるというか3年ぐらい先行ってたかなと。通信が安定しないとかいろいろ苦労もしましたけど。本当に感謝しています。

はまちゃん:三宅さんを実験台にして随分ひどい目にあわせてきちゃったなと申し訳ないなと思っています。

コミュニティ参加で世界が広がる

三宅:いやいや、いい意味での実験台ですから(笑)7年間複業をやってきて得たことはどんなことですか?

はまちゃん:一番大きいのはコミュニティに出会って世界が広がったことです。パソコンのネット販売に取り組んだとき、その後フリーエージェントアカデミーという起業したい人たちのコミュニティにも入りました。会社の中だけのモーレツ社員時代は、めっちゃくちゃ世界が狭かったなあと今はものすごく思います。

活動を始めたことによって世界がすごく広がり、年齢とか性別とか関係なく、今まで普通だったら知り合わなかったような人たちとパイプが増えて、実際そっちがメインになっているというのはすごく大きな自分にとっての収穫だったと思います。新しいコミュニティに入っていくのが普通になったというか、抵抗がなくなりました。

三宅:やっぱり最初ハードルが高いですよね、会社員から見ると。

はまちゃん:ハードルが高いも低いもわからないというか、本当に会社の世界しか知らないわけですから。数えてみたらたぶん数人とか数十人の人しか知らないで20年ぐら生きてきちゃっているみたいな感じだったと思います。

会社以外の付き合いをもっておく

三宅:そういう意味でいうと、これから何かやっていかないといけないなと思っている人に対してはどんなメッセージになりますか?

はまちゃん:会社以外のコミュニティに入ってみることですね。地元とか趣味のこと何でもいいと思います。そういう付き合いをちゃんと持っていたら、仕事で行き詰まった時でも、客観的に自分を見れたり、相談に乗ってもらえたりします。会社の人に相談しても微妙ですよね。ぜんぜん関係のないところの人たちで話せる人がいるのは絶対必要だし大事じゃないかなと思います。ぜひ広げてもらったらいいですね。

三宅:最後にこれからこんなことを目指しているとか今やっていらっしゃることでPR的なことがあればお願いします。

はまちゃん:個人で仕事されている方や小さな会社を運営されている方のプロモーションの撮影、イベントのライブ配信とかぜひこれからもやっていきたいです。

加えて、実は去年から映画の学校に行っていたこともあり、これからはもっとストーリー性があるものを作っていきたいなと。ちゃんとシナリオを書いて撮影をしてストーリーでみなさんのビジネスを伝える仕事をメインにしていきたいなと思っています。ぜひ興味があったらお声掛けいただければと思います。

三宅:なるほど、楽しみですね。今、実はZOOMでつなげていますが、はまちゃんの映像が欧米のメディア番組風で気になっています。この辺もこだわりですよね。

はまちゃん:もう画質は下げられないですね(笑)三宅さんもちゃんとリングライトが光っているのが見えますから。

三宅:笑 いろいろはまちゃんにアドバイスをいただきながら、そのままやっているだけです。今日はいろいろとお話を伺いありがとうございました。

はまちゃん:ありがとうございました。

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